お知らせ&更新情報

2018年5月授業報告(2年生~中級コース)

5月26日(土)27日(日)

今月は「先月のレメディの復習」「オルガノン学習(§71~78)」「今月のレメディ学習(Lac-c.Anac.Ferr.)」「古典的ケースを利用したレパートライズの実習」を学びました。

(画像は、Anac.~マーキングナッツ)

 

「今月のレメディ学習(Lac-c.Anac.Ferr.)」

Lac-c.は、犬の乳から調整されるレメディです。
授業では、「犬」と「乳」というこのレメディの中心テーマから、色々なイメージをしてもらうところから始めました。

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2018年5月授業報告(3年生~上級コース)

5月19日(土)20日(日)

今月は「近況報告」「先月のレメディの復習(Elaps.Ph-ac.)」「ケース学習」「今月のレメディ学習(Hep.Mag-c.)」「クラシカルホメオパス:エルマー先生の特別授業」

 
「近況報告(身近な人のケース相談)」

毎月恒例の生徒さんからの近況報告では、先月取り上げた「身近な人のケース相談」の結果報告がありました。
花粉症の時期以来、洟水が沢山出てお困りの高齢の男性のケースでした。授業で皆で検討して、ある一つのレメディを提案したところ、一時的に洟水がより沢山出てから良くなられたようです。
特に驚かれたのが、レメディを口にした数日後、脇に激痛が出てきたことでした。でもその激痛は、1日のみで消えたとのことでした。

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2018年5月授業報告(4年生~プロフェッショナルコース)

5月12日(土)13日(日)

今月は、「先月のレメディの復習」「ホメオパシー方法論(原因論的処方)」「今月のレメディ学習(Cic.Bufo.)」「ケース学習」「周期律について(第3シリーズ)」

 

「ケース学習」「周期律について(第3シリーズ)」

「ケース学習」と「周期律」の講義を連動するように進めてみました。

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2018年4月授業報告(1年生~初級コース)

4月28日(土)29日(日)

いよいよ、新たに専門(初級)コースが始まりました。
京都・奈良・滋賀・岡山・名古屋・東京から、ユニークなメンバーが揃いました。積極的に発言される方が多く、楽しいクラスになりそうです。

今月は、「オリエンテーション」「ホメオパスの役割とは?」「健康・病気・症状について」 「今月のレメディ学習(Acon.Bell./Arn.Calen.)」「オルガノン学習(§4~6)」を学びました。

 

「ホメオパスの役割とは?」

CHKの授業では、ホメオパシーの創始者ハーネマンが著した『オルガノン』を授業の中心に据えて、出来る限り基本に忠実に学びを深めて行きます。

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2018年4月授業報告(2年生~中級コース)

4月21日(土)22日(日)

今月は、「2月のレメディの復習」「オルガノン学習(§43-70の復習)」「今月のレメディ学習(Stram.Hyos.Plat.)」「レパートリー練習」を学びました。

(画像は、Stram.)

 
「今月のレメディ学習(Stram.Hyos.Plat.)」

今月学んだレメディは、ナス科の2つのレメディ(Stram.Hyos.)と貴金属レメディ代表の白金(Plat.)です。いずれのレメディも特色がハッキリしているので、画像紹介や原物質のエネルギーを感じ取ってもらいながら、授業を進めました。

ナス科のレメディは、1年次に学んだBell.と合わせて、3つになりました。

この3つのナス科のレメディは、脳・神経に関する症状が多いなど共通項も多いです。
古くから、欧州などでは、妄想や譫妄が起きやすく、暴力的症状や癲癇症状の人に活用されて来ました。3つともその原物質に含まれる成分はかなり似通っていて、見分けにくい点もありますが、Delusion(妄想=思い込み=その人の世界観)で鑑別することもあります。

 
ホメオパシーの世界では
「Disease is Delusion.Cure is Awarness.(病とは妄想であり治癒とは気づきである)」
という言葉があります。

似たようなナス科の3つのレメディですが、それぞれ微妙に異なる妄想の中で生きています。

Bell.は、まるで、自分が絞首台の前にいる(差し迫った恐怖)妄想。
MIND; DELUSIONS, imaginations; gallows, of, with fear

Stram.は、荒野に一人ぼっちでいる(恐ろしいほどの孤独と恐怖)妄想。
MIND; DELUSIONS, imaginations; alone; wilderness, in a

Hyos.は、自分の妻(夫)が不実である(疑いと嫉妬)妄想。
MIND; DELUSIONS, imaginations; wife; faithless, is

 
妄想という角度から病やレメディを学ぶことで、人への観方が深まって行きます。

2018年4月授業報告(3年生~上級コース)

今月は、新規に編入生を迎えて、新たな気持ちでの今年度初めての授業になりました。
4月14日(土)15日(日)

今月は、いよいよ3年生から始まる「スーパーバイズ(ケース実習)オリエンテーション」「2月のレメディの復習(Nit-ac.Falco-pe.)」「今月のレメディ学習(Elaps.Ph-ac.)」「ケース学習」「生徒さんの身近な人のケース検討」を学びました。(画像は、Elaps.)


「生徒さんの身近な人のケース検討」

これまで毎月、授業の最初に皆さんから近況報告をして頂いて来たのですが、その際、ご自分や身近な方のレメディとして何を選んだら良いのか?についてのご相談が多くありました。今春3年生になるのをきっかけに、その相談内容を授業で取り上げて、皆さんと一緒に考えて行く時間にすることにしました。

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プロフェッショナルコース(4年生)授業報告

4月7日(土)8日(日)

いよいよ、2018年度の最初の授業が始まりました。

今月は、「2月のレメディの復習」「古典的ケース学習」「オルガノン学習(§283~292)」「レメディ学習」「ケース学習」「コンピュータレパートリー実習」を学びました。

 

「ケース学習」

このクラスは、既に、スーパーバイズ(ケース実習)を始めてしばらく経ち、色々迷いも出て来ているところですので、以前、講師が経験したシンプルなケースを材料にして、ケース分析の基本を改めておさらいしてみました。

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春の公開講座『CHKホメオパシー春の会』が終了しました。

3月17日(土)18日(日)に「CHKホメオパシー春の会」が、無事終了しました。

在校生と卒業生と一般の方にも来て頂き、とても楽しい時間になりました。
3月17日(土)には、公開プルービング実習をしました。
昨年までは、既にレメディになっているモノを使いましたが、今回、初めて、まだレメディになっていないモノでの実習をしてみました。
そのモノは、とても日本的で京都的です。
1か月前に私たち講師で選んでみましたが、これで、一体どのような症状が出て来るのか?あるいは、もしかすると何も起きないのではないか?と期待と不安の両方を抱えながら、準備を進めて行きました。
でも、実習の途中で、不安は消え去り、途中から喜びに変わりました。
参加者全員の皆さんにとても多くの共通症状が出て来ました。全体としては、風邪症状でよく利用されているジェルセミウム(Gels.)に似た症状が出て来ました。
このモノ(材料)は、きっと、日本人だけでなく、世界中の多くの方に役立つレメディになるだろうと思います。

 

3月18日(日)は、7期生による卒業発表会でした。

前半は、昨年末~今年初めにかけて、授業で行ったライブケース実習について発表しました。
ライブケース実習は、ゲストクライアントに、教室まで来て頂き、生徒がセッションして、皆でその方に必要と考えるレメディを提案するものです。そして、そのゲストクライアントに起きた変化を受け止めて、更なる健康に向けて、次にどう考えどう提案(次に必要なレメディ)してゆくか?を学んで行くものです。
ゲストクライアントの元々の主訴は、不眠でしたが、3回目にセッションをした2か月後には、ぐっすり眠れるようになっていました。

7期生は、4年次に2例、このライブケース実習をしています。2例ともゲストは、劇的な変化をして、とても健康になりました。その2例目の経過とその経験から学んだことを全員が発表して行きました。

後半は、各人がそれぞれに、4年間で得たことを発表しました。

卒業発表が早めに終わりましたので、最後に1時間ほど、講師から「不眠」についてのミニ授業をして、2日間にわたる春の公開講座は、無事終了しました。
卒業生たちは、今春より、ホメオパスとして活動を始めます。
彼らは、それぞれに、自分のやり方で歩んで行くと思いますが、皆さんからの応援、よろしくお願いいたします。

2018年2月授業報告(1年生~初級コース)

2月24日(土)25日(日)

今月は、「先月のレメディの復習」「オルガノン復習(§29~§42)」「今月のレメディ学習(Tarent.Tub.Calc-p.)」「古典的ケース学習」を学び、授業の最後に「修了式」をして、今年度の初級コースの全授業を終えました。(画像は、Tarent.のエネルギーイメージ:フラメンコ)
「オルガノン復習(§29~§42)」

オルガノンの最も大切な単元は、§1~70です。昨秋までに、一通り精読しましたが、現1年生は進度が早かったので、1月と2月は、再度、精読することにしました。
初めての試みでしたが、これはとても良かったと感じています。生徒さん達も、2回目を読んでようやく腹にはまるようですから。オルガノンが書かれた時代背景や当時の医療の状況を理解する難しさ、ハーネマン特有の表現の仕方、目には見えない生命力の役割の表現など、一人で読み理解するのは、簡単ではありません。皆で精読しながら、それぞれが感じる疑問点を議論したり、意見交換して行くのが一番良い方法だと分かりました。今後も、このやり方で行こうと考えています。

 

「今月のレメディ学習(Tarent.Tub.Calc-p.)」

Tarent.
動物レメディを理解するには、その生態・動きを観るのが大切ですから、最初に、タレントラ蜘蛛の姿の画像や蜘蛛の生態研究家のWeb情報を紹介しました。そのうえでこのレメディのイメージ像に近い「タレントラ」という曲のピアノ演奏やバイオリン演奏、そしてフラメンコの動画を見てもらいました。このレメディの持つエネルギー(質感)は充分感じてもらえたと思います。

Tarent.は、蜘蛛から調整される動物レメディです。
このレメディがマッチする人では、蜘蛛の生態に似て、多動的で落ち着きなく常に動いていなければならないような症状に特徴があります。動きは素速く、狡猾でずるがしこい面も見られます。冗談を言ったり、馬鹿げたことをしたりします。エネルギーが高く、音楽やダンスや色彩を愛する人でもあります。また、襲われるとか傷つけられるとか罠にかけられるとかいうことに対する恐れがあります。このレメディに最も特徴的なことは、愛を強く求め続けるところです。自分には魅力が無く、自分が求めている愛を得られないのだという悲しみが根底にあります。踊ったり歌ったり、ずる賢い行動をするのは、すべて、人の気を引き愛を求める表現と言えます。

 

Tub.
Tub.は、結核のNosodes(ある病の病巣部や排泄物を原料とする)です。
このレメディは、Change(変化)のレメディと言われています。
生徒さんたちには、最初に、「結核と変化」について、どうつながると思いますか?という投げかけから始めました。かなり唐突で難しかっただろうと思いますが、印象には残ったのではないかと思います。
Tub.タイプの人が変化を望む背景には、現状への不満足感があります。その不満足感は、結核に侵された人間同様に、現状のままでは息苦しくてたまらないものです。すぐに外に出て行きたいという強い気持ちが沸いてきます。その変化が思い通り行かないと暴力的になることもあるでしょう。
身体面でも、呼吸器系の問題が起きやすく、結核性の諸症状と関係が深い点に特徴があります。結核の家族歴もあるでしょう。子供では早熟なタイプです。TB(結核)マヤズムの中心的レメディです。
歴史上のイメージキャラクターとして、坂本竜馬や高杉晋作を紹介したのですが、ある生徒さんから、司馬遼太郎の歴史小説「新選組血風録」に描かれた沖田総司の症状にとても似ているとのことでした。

 

Calc-p.
このレメディは、リン酸カルシウムから、調整されるレメディです。人間の骨の主成分ですので、「骨とは何か?」と生徒さんに聞いてみました。支えとか、基礎とか、残るとか・・・いろんなイメージが出て来ました。

全体にCalc.(牡蠣の殻のレメディ)に似ています。特に骨に影響します。例えば骨が軟らかく、細く、もろくなることがあります。また骨折時の骨化を促進する時にも活用されて来ました。やや弱いタイプが多く、腺の腫れなどが見られます。特に子どもは、繊細で背が高くやせています。茶色っぽい皮膚で消化機能が弱い貧血性の子ども。寒さで悪化する関節炎。リウマチ炎。少女(子供)の成長の遅さからの悪影響。そのような場合に適用されてきました。

このレメディも結核マヤズムの傾向があり、旅行や部屋の模様替えなど変化を強く求めます。

2018年2月授業報告(2年生~中級コース)

今月は「先月のレメディの復習(Ambr.Bar-c.Coloc.)」「ケース学習」「今月のレメディ学習」「オルガノン学習§178~193」を学び、最後は「修了式」をして、この1年の授業を終えました。(画像はハーネマン像。200年以上前、彼は、真の療法家は偏見なき観察者であれと述べました)

 

「ケース学習」

最近、講師が経験したシンプルな急性のケースをシェアして、皆で一緒に考えて行きました。

ケースをじっくり読んでから、前分析をした上で、本分析に入りました。

ホメオパシーで一番大切なことは、「偏見なき観察者」であることです。

ホメオパスの役割は、医師がするような治療でもなく、臨床心理士やセラピスト等が行うような分析・指導でもありません。ただ、ありのままを観察し、その全体に類似性があるレメディを自然界から探し出すことです。

偏見なくその人全体を観るということは、簡単に言えば広く長く深く観ることです。
そうして、始めて「全体像」が見えてきます。それは、知覚可能な症状の全体であり、その人の持つ固有の質感(エネルギー)です。

このホメオパシー特有の観察眼は、最初は難しそうに感じるかも知れませんが、実習を通じて、コツが分かってくれば、誰にでも身に付けられます。そして、これを繰り返すことで、自然にものごとの本質を捉える力もできてきます。

今回のケース学習では、結果的には、皆さん結構レメディを外していました。
最後の決め手になるSRP(その人に際立った特徴的な症状)の観方が、やや甘かったようです。

でも、このケースの実習経験を通じて、偏見なき観察者への道筋ばかりでなく、講師が選んだレメディの新たな面を知ることができたと思います。

(参考/オルガノン§6抜粋要約)

偏見なき観察者が唯一知覚すべきものは、外部に表現された病の徴候・現象・症状の全体(本来の健康状態からいかに逸脱しているか)である。療法家は、生命エネルギーの病的な作用(逸脱部分)全体を「観察」する必要がある。(外部に表現された症状以外に見るものはない)

 
「修了式」

授業の最後に、お一人ずつ、この1年間を振り返って頂き、今後の抱負を述べて頂きました。皆さんに共通していたのは、この2年間があっという間に終わってしまったこと。そして、あと2年間、さらにホメオパシーを深めて行きたいとの力強い言葉でした。

新年度上級コース(3年生)からは、いよいよケース実習が始まります。
ホメオパシーは実践を通じて、はじめて理解できることが多いものです。きっと、皆さんの内面で、次第にホメオパシーが深まって行く喜びも感じられるでしょう。