今月の活動

2012年6月講義(3年生)

6月9日(土)荻野千恵美講師

レメディ学習の前に、オルガノンを学びました。
今回は、急性病と慢性病について学びました。
ハーネマンは、オルガノンで、この2つの病について明確に分けて考えることの大切さを述べています。

レメディは、Lyss. Dulc. Caps.を学びました。
(写真は上=Caps.唐辛子、下=狂犬病の犬)

特に、Dulc.とCaps.はナス科のレメディ共通の感覚も感じて頂きながら進めました。Lyss.は動物系のレメディですが、ナス科に似たところがあるので、選んでみました。

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スイスでは、公式にクラシカルホメオパシーが評価されました。

昨秋、スイスで「保健分野におけるホメオパシーに関する公式報告書」が英文にて発表されました。
このスイスの公式報告は以下の書籍の内容です。

Homeopathy in Healthcare: Effectiveness, Appropriateness, Safety, Costs: An HTA Report on Heomeopathy as Part of the Swiss Complementary Medicine Evluation Programme

その内容については、当初ドイツ語での発表しかなく(2006年)、あまり知られていませんでしたが、今回、日本クラシカルホメオパシー協会員のMyriam Mueller氏から、日本語訳を送って頂きましたので、ご紹介させて頂きます。 日本語訳の全文及び英語での原文も合わせてご覧下さい。

pdf_icoスイスの保健分野におけるホメオパシーに関する公式報告書(PDF)

※当記事は上記書籍Homeopathy in Healthcareの抜粋とその日本語訳です。
(文の抜粋、日本語訳:Myriam Mueller氏)

その要点をまとめると・・・以下6点に要約されます。

  1. スイスでのホメオパシーの専門家は、医師資格のあるホメオパスと医師資格のないホメオパスの両方が存在している。
  2. 国民のホメオパシーへの需要は旺盛なため供給を上回ることがあり順番待ちになっている。
  3. スイスでは、クラシカルアプローチ(一度の単一のレメディを使うもの)が主流であり、複合レメディーを用いるホメオパシー・アイソパシー・臓器レメディーを用いるホメオパシーはほとんど見られない。
  4. 複合レメディが使われた場合には、様々な問題が起きる懸念がある。コンビネーション・レメディー(コンプレックス・ホメオパシー)や同時処方(プラクティカル・ホメオパシー)で服用された場合、どのレメディーが悪化を引き起こしたのか判断ができない。このような組み合わせは、避けるべきである。
  5. ホメオパシーにおいては、クライアントの個別の症状の全体像に基づいて、レメディーが正確に選択された時にのみ有効となる。
  6. 代替療法の中でもホメオパシーの有効性は明確であり、コスト面でも安全面でもホメオパシーにおいては殊に有効であることが確認された。

2012年5月講義(2年生)

5月12日(土)荻野講師

初めてのケース学習をしました。そのケースを通して、レメディ学習もしてみました。

ケースについては、いきなり分析したりするのではなく、まずはその人を充分に受けとめることの大切さを理解して頂きました。

4期生は皆、この点が、とてもよく出来ていると思いました。
講師が少しサポートして、この人とは?をまとめてみました。すると、それだけで、マテリアメディカが出来てしまいました。

後は、楽でした。特徴的な症状(SRP)を選んだ結果、最適なレメディにすんなりとたどり着きました。

選んだレメディを学び、それによく間違えるレメディの解説もして授業を終えました。

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2012年5月講義(1年生)

5月12日(土)渡辺広講師

前半は「ホメオパシーと現代医学」について講義をしました。

生徒さんとInteractiveに(双方向に)意見交換をしながら、ゆっくり進めて行きました。結論をいきなり伝えるのではなくて、まずは問題提起をして、じっくり考え続けて頂けるようにしました。

レメディと薬との違いについても、今の理解を確認しながら、進めてみました。

後半は「予防接種について」の授業をしました。

これも、まずは、皆さんの理解と考えについて述べて頂き、現状行われている各種予防接種の現実について、具体的に伝えて行きました。

これらの問題は、良い悪いという決めつけをすることではなく、今一体、何が行われているのか?そこにはどのような問題があるか?という真実を正確に捉えて、個々人が自分で判断しながら、決めて行くという姿勢が何よりも大切であることを理解して頂きました。

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2012年4月講義(2年生)

4月28日(土)高橋講師

今月は2年次のスタートの授業です。

授業に入る前に1年前に入学した時と今とを比べながら、今年の抱負を語ってもらいました。

ホメオパシーの考え方は、世間常識を超えたものなので、最初は理解が難しかった。
本当の〝治癒〟を理解するするのに、時間をかけてようやくわかった。
CHKでの学びが、実は自分自身を癒やし、成長させてくれていたとわかった。

・・等など、講師も胸がいっぱいになることをシェアしてもらいました。

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2012年4月講義(1年生)

4月28日(土)荻野講師

新入生の初めての授業です。

毎年経験しますが、講師としても最初は緊張しますから生徒の皆さんも多少の緊張感を持って受講されたのでしょう。
でも、最初から活発に発言や質問もあり、にぎやかで楽しいメンバーが揃ったと感じました。

講義内容は「ホメオパスになるために何を学ぶか?」と「健康と病気と症状について」です。特に健康観をしっかり持つことが、ホメオパシー理解への入り口になります。
ハーネマンが200年ほど前に著したオルガノンに沿って、健康と病気と症状というものへの理解を深めて行きました。

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2012年5月講義(3年生)

5月5日(土)荻野講師

ケース学習をしました。今回は、子供のケースです。
子供のセッションをする際に留意しておくべきことは何か?について、まずは皆さんの考えを自由に述べてもらいながら、その要点をまとめてお伝えしました。皆さんよく理解出来ています。

際立った特徴のある子供のケースだったので、多くの生徒さんには、レメディは分かりやすかっただろうと思います。

ケース学習で大切なことは、レメディを当てることだけではありません。
まずは、その子をありのまま受けとめること。そのプロセスを省いていてはホメオパシーはできません。
充分に受けとめた上で、次にホメオパシー的にその子の全体像を正確にとらえて、必要なたった一つのレメディ(シングルレメディ)にたどり着くこと。

このプロセスについてはこれまでも繰り返してきたので、皆さんも随分と慣れて来たようです。

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2012年4月講義(3年生)

4月14日(土)渡辺広講師

前半の4時間は、3年生初めての病理症候学の授業をしました。

渡辺講師は、初心者のうちはお受けしない方が良いケースなどについて、具体的に解説して行きました。特に緊急性のあるものや器質的変化の起きているケースは難しいことを理解してもらえたと思います。
翌日、生徒さん達からは、とてもまとまっていて分かりやすかったとの感想がありました。その一方で、これまで気楽に考えていたのがちょっと怖くなったという意見もありました。
とても素直でまっとうな受け取り方をしてもらえたことをうれしく思いました。ホメオパスには確かな基本に裏打ちされた自信も大切ですが、それよりも人に対する謙虚さを求められものです。

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2012年3月補講(1年生)

3月17日(土)野村講師・他CHK講師

ゲストに来て頂き、公開セッションをしました。

CHK講師陣で、最もセッションが上手な野村講師がホメオパス役になり、どのようにクライアントを迎え、どのような質問をして、その人の内面から核心的なものを引き出すのか?について、解説を加えながら、進めました。

身近でこういう経験はなかなか出来ないので、生徒さんたちにはとても有意義な時間だったと思います。

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2012年2月授業(2年生)

2月25日(土)高橋講師

いつものようにオルガノン学習から始めました。

ハーネマンは「類似している」場合について、自然の病の場合とレメディの場合を比較しながら、実例をあげながら説明しています。そのことが書いてあるオルガノンの§43―51をみんなで読みながら「類似の法則」についてもう一度理解を深めてもらいました。

レメディ学習はCann-i. Op. Agar.という非常にユニークなレメディたちの学習です。(写真はAgar.)

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