今月のレメディ
『2024年 第16回 CHK国際セミナー』(荻野千恵美)
今年も、9月14日15日の二日間にわたって、
国際セミナーを開催することができました。
コロナ禍以前は、大きめの会場を借りて、CHK全学年の生徒さんだけでなく、
CHKや他校の卒業生、がそろって受講する、お祭りにも似た行事でしたが、
最近は、オンライン(Zoom)受講が中心となりました。
すこし寂しいですが、北海道から沖縄までの生徒さんたちが自宅でリラックス
して学べるようになったのは、やはり喜ばしいことなのでしょう。
国際セミナーの講義をジェレミー先生にお願いするのは、2017年から今回で5回目。
https://www.chk-homeopathy.jp/past-international-seminar
先生のセミナーは、長年ホメオパシーの臨床や学びを続けてきた人から、
今年初めて国際セミナーを受ける初心者まで、すべてを満足させてくれます。
セミナー後には、今年入学したばかりの1年生の生徒さんから
「すっかりジェレミー先生のファンになりました。」というメールをいただきました。
ジェレミー先生が、ホメオパシーの知識レベルの違う人たちをすべて満足させ、
ファンにまでさせることができるのは、なぜでしょうか?
私は、先生のホメオパシーが、豊かで力強いからだと思っています。
それは、ホメオパシーの土台がしっかりしているから。
その土台は、先生がいくつものレメディをプルービングし、
新しいレメディを誕生させてきた経験の積み重ねによるものだと思うのです。
今回のセミナーで「プルービングに時間を費やさない指導的ホメオパスたちの
多くは、論理によってホメオパシーをとらえようとしすぎてしまう。
プルービングがないとホメオパシーはドライになってしまう。」と
おっしゃった先生の言葉は、私の心に響きました。
今回は、ホメオパシーの4つの原理、「類似の法則・最小投与・個別性・全体性」
を「火・風・土・水」の四大元素を使って、これらを処方の際、いかに有機的に
考慮していくかについて、オルガノンの具体的な個所を示しながら教えていただ
きました。
不思議ですが、イスラエル人のジェレミー先生から、ドイツ人医師のハーネマンが
作り上げたホメオパシーを、学ぶとき、私はいつも、東洋的な静かで深い知恵を
感じます。
その感覚は、先生の講義を受けるたびに、私の喜びとなっています。
今回は、会場となった四条教室で、先生がプルービングをされた希ガスのレメディ
の本を販売させていただきました。
“Helium” “Neon” “Argon” “krypton” です。
私もジェレミー先生が主催されたダイナミススクール・JAPANの生徒として、
2020年にプルービングに参加しましたが、あの体験を受け取め、まとめるのは
大変厳しいものです。
数十人の人に現れた膨大な症状を整理・統合し、
1冊の本にするのには、数年間かかるそうです。
1冊の本にまとめたところで、初めて新しいレメディは誕生します。
新生児のように、多くの人を助ける旅をスタートさせ、次第に成長して行きます。
今回のセミナーは、長く学んできた参加者の方々にとっては、
ホメオパシーのすばらしさの再発見であったのではないでしょうか。
そして、まだ学び始めたばかりの人にとっては、これからも頑張って勉強しようと
いうモチベーションアップになってくれたと思います。
先生には、ただ感謝です。そして、毎回のことですが、このセミナーを企画して
くださる吉川真希さんと素晴らしい通訳をしてくださる藤崎智子さんには、大感謝です。
お2人のご尽力によって、このセミナーを開催することができました。
本当にありがとうございました。
今月は、ダイナミススクールで学んだとても珍しいレメディをご紹介します。
私のブログでもご紹介しています。
2022年1月24日に投稿した文章からの抜粋です。
ARGON(Arg./アルゴン)
日本でのダイナミススクールは、2019年のゴールデンウイークに始まりました。
そして、2022年1月9日の授業で、最終日を迎えました。
最後の授業で教えていただいたレメディが、ARGON(Arg./アルゴン)でした。
このレメディは、先生がプルービングをし、誕生させた新しいレメディです。
原子番号18
最外殻電子が8個のこの元素は、化学反応を起こして他の元素と結合すると
いうことをしません。希ガスと呼ばれているものです。
20~30年ほど前から、ホメオパシーの世界では、元素周期律表は、人間の発達
段階のレプリカであるという考え方をします。
https://www2.nhk.or.jp/kokokoza/watch/?das_id=D0022150069_00000
ジェレミー先生は、レメディを理解するときのツールとして周期律の考え方を
大切にされますが、とりわけ希ガスについての理解を重要視されていて、
ダイナミススクールでは、いくつもの希ガスのレメディが、
プルービングされています。
私たちは「希ガスは、その列の完全な姿であり、次の列への橋渡しである。」
と教わりました。
アルゴンは、周期律第3列のレメディです。
第3列は、ナトリウム、マグネシウム、アルミニウム、シリカ、燐、硫黄、
塩素、アルゴンという順序で元素が並びます。
第3列のすべての元素は、ホメオパシーでは、子供の発達段階に相当し、
人間関係・アイデンティティ・世話・養育といったテーマに関係があると考えます。
1番目のナトリウムNAは、アイデンティティがまだ育っていない感覚。
誰かを頼って、その人と一つに強く結びつきたいという、強い依存心。
まるで、母親に依存しきった乳幼児のように。
マグネシウムMGは、親からの愛や世話を望みながらもほとんど得られない依存。
そこには怒りや苛立ちをともないます。
100年前の米国のケント博士は「Mag-c.は孤児のレメディ」と称しました。
アルミニウムALは、もう少しアイデンティティは育ち始めているものの、
まだ十分ではなく、混乱状態の中にある。
シリカSIはこの列の中央あたりに位置する、お姫様のような存在。
周期律表の真ん中の高いところにいる(ホメオパシー的周期律では)ので、
他人の評価が気になって仕方がありません。恥ずかしがりで頑固です。
燐Pになると、エゴが育ち完成し、依存してきた家族から離れて、
友達を探しに外に出ていきます。
硫黄Sはエゴのレメディ。家族なんて、ばかばかしいと我が道を行くやり方で進みます。
塩素CLは依存していた人の愛情を得られず、悲しみと恨みを持っている。
人間の成長で例えると、第3列は生まれて、家庭や地域、学校で養育や教育を受ける
段階に相当します。
次の4列になるといよいよ社会に出ていき、仕事をして役割を担う段階となります。
アルゴンAGは第3列の最終段階で、次からは第4列に移っていくという位置にいます。
保護者に守られ自己を育てるというテーマにおいての完成形です。
子供の世界の理想の姿をイメージすることもできます。
ネバーランドという夢の国の住人のスーパーヒーロー、ピーターパンが
イメージキャラクターです。
彼は魔法の国に住んでいて、空を飛ぶことができます。
ウェンディと恋に落ちますが、何もしません。
永遠に子供の世界にいる人なのです。
ネバーランドでは、海賊のフック船長が悪者です。
彼は、ワニに足を食べられて義足です。
そして、そのワニは時計も飲み込んでしまいました。
フック船長は、時計の音を聞くと、ワニがくるといって怖がります。
時間を知らせる時計をワニが飲み込んだというのが、とてもアルゴンらしいです。
時間は、あらゆるものを古くしてしまうもの。子供を大人にしてしまうものですから。
アルゴンの人は、社会に出て、結婚して、職場や家族への責任を負うことを拒みます。
時間を止めたい!
子供時代にしがみつこうとします。
アルゴンという名前はギリシャ語の「怠惰」「不活発な」というところからきています。
化学反応をおこさない性質からそのような名前が付いたようです。
アルゴンは、他の元素と結びつかないので、酸素とも結びつくことがありません。
ですから酸化しない物質。
保存剤として使われていたようです。
古い電球にはアルゴンが保存剤として使われていました。
アルゴンもダイナミススクールでプルービングしていますが、「電球の中にいる。」
「私が光っていると言われ続けた。」という感覚をもったプルーバーもいたようです。
プルービングから得られた情報のごく一部が紹介されました。
高いエネルギーと疲労。
干からびた喉の渇き。
頻繁で多量の排尿。
緊急で突然の下痢、爆発的かもしれない。
一人になりたい。
穏やか。
完璧主義。
真実にまっすぐ。
垂直の結合VS水平な不活性
自分は完璧なのでほかのものと混じることはない。
完成した感覚。
食べ物も何もいらない。
クリームをなめた猫のような満面の笑み。
致命的なことはおこらず、うまくいく。
損失、事故も大丈夫。
すべてが霜の花におおわれているよう。
色と美しさの理解が深まった。
霧に包まれた山のそばのプールでの魔法のような泳ぎ。
誰かが私に面白い冗談を言ってくれた。
私は笑いながらヒステリーを起こしそうになった。
暖かく安全なものに包まれていたい。
最後に、ナットムール(Nat-m.岩塩)である程度よくなったけれど、
治りきらない3歳の男の子のケースを紹介していただきました。
夜通し乾いた咳をする子。
尿を我慢する。
欲しいものを言わない。欲しがらない子。
赤ちゃんの時は、おとなしく、静かな子で要求しなかった。
1歳半でしゃべる賢い子。
幼稚園では、仲間に入っていかない。
同年代の幼児は苦手で、大人のほうが好き。
音楽好き。
口は達者でウイットに富む。
混ざったものが嫌で、強迫観念的に片付ける。
ナットムール200cからアルゴン200cに変えると、症状は良くなり、
心を開いて、幼児たちとも遊ぶようになったそうです。
ナットムールの原料は塩化ナトリウムNacl。
第3列の1番目のナトリウムと7番目の塩素の化合物です。
ナットムールは、どちらもイオン化傾向の強い元素のナトリウムと
塩素が結びついて、完璧になろうとするもの。
一方、アルゴンは、単独で完璧な存在。
似ているけれど・・・どう違うのでしょうか?
ナットムールは、完璧でない関係への悲しみであるのに対して、
アルゴンは完璧な愛への悲しみ、だというお話でした。
どちらも、閉じている人。とても似ていて、でもずいぶんと違う。
ホメオパシーって面白いなあ~
そんな気持ちにさせてもらえる学びでした。
『Spongia tosta (Spong.)』海のレメディ・咳のレメディ
こんにちは、CHK荻野千恵美です。
まだまだ厳しい夏の暑さが続いていますが、京都では夏の行事「五山の送り火」が終わってしまいました。
「五山の送り火」は、毎年8月16日の夜。
お盆をしめくくる伝統行事です。
迎え火によって現世にお迎えした祖霊(お精霊さん)を再び浄土(死後の世界)に
送るという意味があります。
17年前、CHKの立ち上げとともに、兵庫県から京都に引っ越ししてきたばかりの頃は、
私たちは旅行者の気分で過ごしていましたので、眺めが良いというスポットを教えて
もらっては、送り火見物に出かけたものでした。
しばらくして、両親が2年ごとに亡くなっていきました。
それから、送り火は私にとって、今までとは違ったものになりました。
父と母がなくなって間もなくの頃、父と母が、私の立っているこの地面から離れて、
空高く、ご先祖様たちがいるところへ行ってしまったということを「送り火」の
炎を眺めているときに、ようやく受け入れられた気がしました。
その後、送り火を眺めていて、夏の夜風が私の頬を撫でた瞬間ふと、私も、いつか
父母や祖父母たちのいるところに行くのだということに、気が付きました。
京都の夏は、盆地特有の暑さで、夏の盛りには、四条教室のあたりは、まるで
お湯の中を歩いているかのような気分になります。
もう、我慢できないので、湯船から出たい・・・でも、出ることを許されずに、
辛抱しているような気分です。
今は、そんな日々が早く終わってほしいと願うばかりですが、ごくたまに、吹いて
くる風に、秋の気配を感じるとき、なぜか寂しくなってきます。
不思議に冬の辛さから解放される春先には決して感じることはないのですが・・。
家族と過ごした夏の小さな旅が、待ち遠しいものから、思い出の写真になる
寂しさなのかもしれません。(※写真は2024年8月の琵琶湖花火大会のもの)
学校に通う子供達には、まだ、数日間の夏休みが残っていますね。
皆さま、どうか、過ぎ行く夏の日々を大切にお過ごしください。
さて、まだまだ熱気と湿気の多いこの時期ですが、今夏は日本のあちらこちらで、
咳を伴う風邪が流行っていると聞きます。
今月は、少し珍しい咳のレメディをご紹介いたします。スポンジアSpongです。
私のブログでも、ご紹介しています。
https://ameblo.jp/sunny-garden/entry-12858467165.html
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Spongia tosta ( Spong.)
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レメディの原料は、地中海産の海綿(カイメン)を焙煎したものです。
Spongia tostaのtosta は、焙煎という意味です。
海綿は、原始的な動物で、これがスポンジになります。
スポンジといえば、私は、石油製品のものしか知りませんでしたが、ヨーロッパでは、
海の産物、海綿で、身体や顔を洗ってきたようです。
数年前になりますが、専門コースで、このレメディを勉強していた時、もう若いころ
からずっと海綿を使ってきた人がいました。彼女は、長持ちするし、とても心地よい
と言っていました。
ネットでも、買えるようです。
http://tennen-sponge.com/kaimen/kaimen1.html
CHKの四条教室にも、上記のサイトから入手して置いていますが、天然の海綿は、
とても軽くて乾いています。子供がこれを見つけると、つい、ボールのように
投げたくなるような、ぎゅっとにぎりたくなるような。柔らかく優しい感触です。
海綿は、無数の小さな穴が開いていて、人間の体でいうと「肺」に似ています。
レメディの症状の中心も「呼吸器」で、古くから使われてきた咳のレメディの一つです。
吠えるような空咳。
木をのこぎりで切るような音の出る呼吸と咳。
呼吸困難や、窒息感を伴う咳。
真夜中前頃に悪化する咳。
暖かい飲み物や食事で改善しますが、乾燥した冷たい空気で悪化します。
肺のそばにある「心臓」にも症状を持ちやすいレメディでもあります。
甲状腺にも関係が使いレメディです。甲状腺は、海由来の多くのレメディと関係が
あります。
甲状腺の問題を持ちやすいのは、
Iod.(イオダム/ヨウ素:海藻に多く含まれています。)、
Nat-m.(ナット・ムール/岩塩)、
Calc.(カルク・カルボ/牡蠣の殻)。
甲状腺のレメディは、ほかにもたくさんあるのですが、これら三大甲状腺レメディが、
「海」由来なのは、不思議です。
海綿は、浅い海の岩礁の下の日の当たらないところに群生しています。
成長はゆっくりで、寿命も長いそうです。
海綿は、成長がゆっくりで、濾過摂食する生き物です。
動物なのにじっとして動かないというのは、まるで牡蠣のよう。
海綿と牡蠣が似ているように、レメディのSpong.とCalc.も似たところがあります。
どちらも寒がりで、風邪をひきやすく、腺の病気を持ちやすい人です。
スポンジは、無数の穴が開いているという点では、木炭にも似ています。
木炭を原料とするCarb-v.(カーボベジ)は、消化器が不活発で鼓腸のレメディとして
有名ですが、酸欠のレメディでもあります。喘息や呼吸困難など、呼吸器症状にも
活用されてきました。
Spong.は、クラシカルホメオパシー京都では、4年次に学ぶレメディです。
ホメオパシーの専門コースでは、たくさんの精神症状や身体症状を持ち、古くから
使われてきたポリクレストレメディ(広く多くの症状に使われる)と言われている
ものから学び始めます。
とても個性的で、特徴がはっきりしていて、汎用性があります。
でも、それではカバーできないとき、Spong.のようなレメディは大きな力になって
くれます。
私がホメオパシーを学び始めたころですから、もう20年以上にもなりますが、
私自身、思春期の頃からずっと鼻炎の症状がありました。
体調が良いときは大丈夫なのですが、少し乱れると、すぐに鼻水が絶え間なくでる
ので困っていました。いつも2~3個のティッシュを、バックに準備していました。
洟水が出て苦しんでいた日、主人にたずねられるままに、そのときの特徴的な症状を
伝えました。どのような症状を言ったかは覚えていないのですが・・・。
彼はそれらをCPレパートリーで検索してくれました。
検索上位のうち、いくつかのレメディのマテリアメディカで読み比べて、Spong.を
飲んでみることにしました。
Spong.を飲んでまもなく、私を悩ませていた症状は消え去り、その後、ティッシュを
必要としない生活をしています。
たった一粒で、私はティッシュから自由になりました。
このレメディと私との類似性って?
海綿と、私の類似性。考えると楽しいです。
鉱物のような動物。
じっと動かず、少しづつ海水中のプランクトンなどを濾過摂食して暮らしています。
私も、そういったタイプです。確かに。能動的、積極性は少なく、どちらかというと
受け身的です。
森井先生の「臨床家のためのマテリアメディカ」のこのレメディのMIND症状の記述は、
たったの4行。
・美味しいものや珍味が大好き。・・・まさに、私!
・非常にお腹がすきます。・・・空腹はほとんど感じたことがありません。でも、
食べることは好き。
・喉も渇きます。・・・はい。
・甘いもので悪化。・・・悪化はないけど、あまり好きではありません。
私は、大まかにいうと、体質的に、冷えて乾いた人です。
Spong.も、熱い飲み物や暖かい食べ物で好転し、乾燥した冷たい風で悪化します。
このSpong.1粒で、私のすべてが解放されたわけではないですが、健康レベルは
一段上がったと思っています。
そして、ホメオパシーへの期待度はより高まりました。
今も楽しく学び続けているのは、ホメオパシーの恩恵を自分やクライアントさんを
通じて実感し続けているからだと思います。
『Adamas.ダイヤモンド由来のレメディ』
こんにちは、CHK荻野千恵美です。
私が還暦を迎えた年に生まれた初孫は、この春、小学生になりました。
幸い今年は、桜の開花が遅かったおかげで、満開の花の下で、入学式ができました。
私は、硬い枝先から柔らかな花びらが突然あふれ出し
花の季節が始まる4月~6月が一番好きです。
桜の次は、ツツジ、ハナミズキ、タンポポ、菜の花、藤と続きます。
桜が終わるとすぐに、ツツジが白や薄ピンクまたは濃いピンクの花を咲かせます。
タンポポは、人に踏みつけられるような場所でも、黄色い花を、元気に咲かせています。
そして、5月の連休過ぎからは、街路のハナミズキが次々と様々な色の花をつけます。
自分では育てることができないのですが、我家から駅に向かう途中には、
見事なバラを咲かせている家が多くて、とても楽しいです。
どれくらいの年月育てたら、このように美しく育てられるのだろう?
育てている人は、どんな言葉をかけているのかな?
道行く私たちを楽しませてくださる園芸好きの方々には、ただ感謝です。
6月に入ると、アジサイが咲き始めました。
アジサイは、丈夫な花なので、大切に育てられているものも多いですが、
雑草として、ほったらかしにされても毎年元気に咲くものも多いと聞きます。
先日、近くの商店街を歩いていたら、たくさんのアジサイが並んでいました。
「お好きな方は、ご自由にお持ちください。」とあり、迷わずいただきました。
湿気や雨の日が苦にならない私にとっては、アジサイが咲く6月は、
厳しい暑さの前のつかの間の季節。
“June Bride”「6月の花嫁」という言葉は、
梅雨のないヨーロッパから、やってきました。
この習慣は、ローマ神話が由来で、結婚の女神ユノが、
6月を守護していることから来ているそうです。
ヨーロッパでは、6月に結婚した花嫁は生涯幸せに暮らせると言われてきました。
娘も、つい先日、“June Bride”にあこがれた、友人の結婚式に招かれ出席しました。
今月は、“June Bride”にちなみ、結婚指輪に使われる、
ダイヤモンドのレメディをご紹介したいと思います。
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『Adamas.ダイヤモンド由来のレメディ』
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先日、専門コースの4年生の授業でこのレメディを担当しました。
原料はダイヤモンドです。
尊敬するジェレミー・シェア先生が、
ダイナミススクール(ジェレミー先生が運営する国際水準のホメオパシー
の大学院みたいな学校)の生徒たちとプルービングし、誕生させたレメディ
の一つです。
ホメオパシーの創始者ハーネマンは、当時の特効薬でもあった
薬草や鉱物などを中心にプルビングをしていきました。
ハーネマンより200年後に生まれたジェレミー先生は、
現代社会の複雑な人間模様を反映したようなものを、多くプルービングしています。
ダイヤモンドは、その中の1つです。
Adamas.を勉強するときは、いつも、ダイヤモンドについて感じていることを
生徒さんたちに言ってってもらうところから始めます。
ホメオパシーを学ぶ人は、ほとんどが女性なので、毎回、話が盛り上がります。
まずは宝飾品としての美しいダイヤの画像を見ていただきます。
その後、原石である金剛石の画像。
https://www.tsuguco.com/items/84679571
最後に、「デビアス社」の物語。
https://beprice.jp/blog/about-debeers/
かつてダイヤの原石が大量に発掘されるようになり
値崩れが起きかけたときがありました。
そこで登場したのが、デビアス社です。
彼らは、採掘量から出荷量までコントロールし、
価格や売り上げを維持できる仕組みをつくりました。
「ダイヤモンドは永遠の輝き」は、商業的にもっとも成功した
キャッチコピーだそうです。
巧みなマーケティング戦略で、
世界中の女性にうっとりするような幻想を持たせるビジネスモデル。
ほんとうに驚いてしまいます。
これらのダイヤモンドにまつわる情報から、このレメディにふさわしい人は
どんな人かをみんなでイメージして行きます。(簡易プルービング)
その上で、マーフィーMurphyのマテリアメディカを読んでいきました。
まずは、Adamas.の人に起きやすい病気について・・・特に精神症状を丁寧に
読んでいきました。
そして「ざっくり、どう病んだ人かしら?」について話し合ってみました。
それらを、ホワイトボードに書いていくと、
どこかで、すでに勉強したようなレメディ像に似た感じが、出てきました。
あのレメディに似ているね。そういえば、あのレメディにも、似たところがあったよね。
ジェレミー先生が、既存のレメディではカバーできない人のために、
誕生させたレメディですから、当然なのかもしれません。
過去に学んだレメディの復習ができて、楽しかったです。
特に黒鉛(鉛筆)由来のレメディGraph.グラファイトとは、似た症状が
たくさんあります。
優柔不断。自己価値への疑問。皮膚症状。音楽に敏感で涙もろい。
鉛筆の芯の原料の黒鉛と、キラキラと美しく輝くダイヤは似ても似つかない姿ですが、
炭素元素の分子構造はそっくりです。
Sil.シリカ(水晶)やBar-c.炭酸バリウム(毒重石)とも多くの共通点があります。
Sil.とBar-c.の特徴は、頑固で、融通が利かない。
寒がりで、風邪をひきやすい。
自信がなく、人に見られることに敏感。
原石の画像を比べるとこちらもそっくりです。
Sil. 水晶 https://malulani.info/column/stone-dictionary/4828.html
Bar-c. 毒重石 https://meostone.iza-yoi.net/carbonate/witherite01.html
Adams. 金剛石 https://www.tsuguco.com/items/84679571
Sep.(コウイカ) Puls.(ウインドフラワー) Cimic.(ブラックコフォシュ)にも
似たところを見つけました。女性に関係の深いレメディ達です。
Adam.は、皮膚とホルモンに影響を受けやすいレメディでもあります。
似たレメディとAdam.を比較することで、
このレメディの特徴は、浮き彫りになってゆきました。
ダイヤモンドは、宝飾店の主人公です。
若い男女が婚約指輪を買い求めに行った時、
彼らは、美しいガラスケースに並ぶ光り輝くダイヤモンドに目を奪われます。
そのときだれも土台のプラチナには目もくれません。
でも、本当に価値が高いのは、プラチナなのです。
採掘量が非常に少ない貴金属で、
宝飾品以外にも工業製品としても多くの需要があります。
ダイヤモンドに加工される前の金剛石は、硬く油じみた姿をしています。
金剛石は、採掘量の多い鉱山が見つかって以降、本当は希少価値もあまりありません。
でも、デビアス社のビジネスモデルの成功により、
価値あるものとして宝飾店の主役としてまつり上げられました。
こういったダイヤの側面が、Adamasを必要とする人の精神症状に反映しています。
自己価値感の低さ。
能力が高いとはいえないのに、姿は美しく輝き、富や権力のある家族の一員だったり、
奥さんだったりして、高い評価をうけている。
身分や経済的には恵まれているけれど、内面では自信無く辛抱しているような人。
最後にダイナミススクールで、
ジェレミー先生からシェアしていただいたケースを2つご紹介しました。
1つはひどい咳に悩む少年のケース。
様々なレメディを使ってきたけれど、治らなくて、学校にも行けない。
花粉の時期には、くしゃみや鼻水ではなく、咳をします。
何時間も止まらないような咳。
彼を見ていると花粉の時期がわかるほどです。
喉の痛みであれ、風邪であれ、必ず咳になって、それが、ずっと続く。
承認を欲しがり、大丈夫だといって、いつも安心させてもらいたい子。
自分に自信がないので、自分のことを他人に気にしてもらいたいそうです。
ジャガイモ、パスタが大好き。
Adam.やGraph.など炭素由来のレメディの人は、パスタ好きが多いそうです。
Adam.は代表的な「咳のレメディ」の1つでもあります。
ダイヤモンド鉱夫の肺の症状。チリに弱い、咳をする人のレメディ。
この少年は、Adam.で素早い回復ができました。
ビデオケースだったので、元気になって生き生きしている姿も見せていただき、
感激しました。
もう一つのケースは、顔に赤い炎症の斑点がある女性。
顔に紙袋をかぶせたくなるそうです。
生理は常に不順。生理の前は気分が暗くなり、落ち込み、ただ座って、涙が出る。
暗闇や雲に覆われている気分で、外に出ることができない。
怒りと、無気力。
子供たちと夫から逃げて、一人で静かにしていたくなる。
怒りは夫に向けられる。
夫は、成功した医師。友達も多く、おしゃべりで、光り輝くような人。
彼と知り合ったとき、自分がつまらない人間だとわかり、
彼といることが一番大事だと思うようになった。
大学にはいかず、専門学校にして、彼と暮らし始めた。
自信がなく、方向感覚もないので、どこに行ったらよいかがわからない。
私は十字路に立っている。
この女性も、Adam.で心身ともに元気になり、
人生が良い方向に展開していったそうです。
このレメディは、女性なら、気になるレメディだと思います。
私は、このブログには、かつて2回Adam.について投稿していますので、
ご興味ある方にご紹介させて頂きますね。ご参考までに。
2014年(5期生)https://ameblo.jp/sunny-garden/entry-11920044313.html
2017年(7期生)https://ameblo.jp/sunny-garden/entry-12329966583.html
『Aethusa cynapium(Aeth./イズーサ・セリ科)』
春になりましたね。皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
CHKの荻野千恵美です。
1年間、私たちの週末の予定は、ほぼ専門コースの授業になります。
ただ3月だけは、特別セミナーや春の会など開催しますので、週末の予定はありません。
3月31日(日)お天気に恵まれてのんびり自宅の近くを散歩することにしました。
(写真は、琵琶湖疏水の夜桜)
例年なら、琵琶湖疎水も三井寺も、
桜の花びらで埋め尽くされる頃ですが、今年の開花は大幅に遅れていました。
花のつぼみはまだ硬く、用心深げに遠慮がちに、
花びらの開きかけた小枝が、ちらほら見られるだけでした。
咲いている桜はないかと歩くうち長等公園の片隅にある
「三橋節子美術館」に偶然たどり着きました。
https://www.city.otsu.lg.jp/manabi/bunka/nagarasosaku/index.html
さほど有名な方ではありませんが、京都市立芸大の日本画科に進み、
上村松篁や秋野不矩などの大家からの教えを受けた実力派の日本画家です。
彼女は、長等山の麓に居をかまえ、身近な自然や近江の昔話を題材にした
情感あふれる作品を残しています。
病のため、幼子を残して35歳の若さで世を去らなければならなかった方なのですが、
最晩年の作品の前にたつと、彼女の無念さと母としての深い愛情に涙が止まりません
でした。
今月も個性あふれるレメディをご紹介したいと思います。
2018年11月にブログに投稿した記事です。
https://ameblo.jp/sunny-garden/entry-12419963655.html
『Aethusa cynapium(Aeth./イズーサ・セリ科:ドッグパセリ)』
Aeth.は、ヨーロッパからシベリアにかけて原産の
セリ科の1年草植物を原料とするレメディです。
通称、ドッグパセリなどとも呼ばれてきました。
CHKでは、3年次以降で学ぶレメディです。
生徒さんには、事前学習として原物質について調べてもらうことにしています。
生徒のみなさんから発表していただいたことは・・・
・ヨーロッパ中世、コレラの治療に使っていた。
・神経を乱す作用がある。
・間違って食べると吐き気を催す。
・ハーブ療法として鎮静作用に使われていた。
・人間の健康を乱すことがあるが、ヤギ・羊・馬・牛には大丈夫。
などでした。
そのうえで「Aethusa cynapium」の画像を見ていただきました。
https://search.yahoo.co.jp/image/search?rkf=2&ei=UTF-8&gdr=1&fr=wsr_gs&p=aethusa%20cynapium
今までに学んできた、同じセリ科のCic.シキータやCon.コニウムの画像も
映しましたが、どれもそっくりです。
いずれも白いレースのような可憐で繊細な印象を持つ花を咲かせます。
一見した姿はそっくりですが、その症状は似たところもあり、
ずいぶん違っているところもあります。
まるで、顔は似ているけれど、性格や体質はずいぶん違う三姉妹のようなので、
私は、これら3つのレメディをセリ科3姉妹と呼んでいます。
(参照:https://ameblo.jp/sunny-garden/entry-12375665031.html)
ちなみに、ナス科も代表的な3つのレメディ(Bell.Stram.Hyos.)があります。
激しく、暴力性があり痙攣症状という共通症状を3つは、ナス科3兄弟と呼んでいます。
100年ほど前にアメリカで活動したホメオパシーの中興の祖と称される
J.T.ケント博士は、このAeth.イズーサを「夏の乳幼児のコレラ」に使いました。
飲んだお乳が、かたまりになって、口からあふれ出るような激しい嘔吐。
そして大量の緑の便。
激しく暴力的な症状の後、子供は衰弱して眠り続けます。
このレメディのきわだった特徴を表現する症状そのものです。
「暑い気候で悪化」「ミルク不耐性」「激しさ」「嘔吐」「下痢」「衰弱」「嗜眠」
その特徴的な症状からは、
何かが「あふれ出る」ようなエネルギーと、出た後の衰弱という質感を感じます。
関連レメディでは、
「ミルク不耐性」という点では、Sil.シリカに似ています。
Sil.の原料は二酸化ケイ素。自然界には、透明な水晶として存在します。
このSil.に適する人は、異物に対して「排他的」ですが、
Aeth.のようにあふれ出るような激しさはありません。
ミルクのような基本的な栄養物を「拒絶」する。
それさえ受け入れられない敏感で繊細な人。
Aeth.の人の、受け入れられなさは、人間関係や知識などにも及びます。
かれらは他の人とうまく付き合っていくことが苦手です。
引きこもりになりやすいタイプのレメディです。
しかし、強い情感・愛情は持っていて、その情愛は、動物に向かいます。
授業では、このレメディで元気になられた印象的な方のご紹介をしました。
その女性は、猫を飼っていて、避妊手術をすることを受け入れられず、
たくさん子供を産ませてしまい、家族と、もめていました。
ある日、彼女は縁側で猫と遊んでいたのですが、その様子を聞いた家族は、
彼氏と携帯でしゃべっているのだと思っていたそうです。
人間との付き合いは不器用だけれど、動物とは細やかに心をかよわせる人です。
彼女の考えでは、人間は自然を破壊していく存在。
動物は人間に支配される被害者という構造になってました。
でも、彼女は、Aeth.によってだんだん健康になると、
避妊手術へのこだわりは緩み、社会にもうまく適応できるように変化して行きました。
Aeth.の人は、知識などを消化吸収する力も弱く、やや勉強が苦手なタイプです。
試験などのようにプレッシャーがかかることを非常に恐れます。
MIND; FEAR; examination, before(試験前の恐怖)
この症状は、みなさんもよくご存知の
Gels.(ジェルセミウム/イエロージャスミン)にもあります。
試験前に、恐怖心で心身ともに萎えてしまうような人に適します。
Gels.は、麻痺のレメディでもあります。
部分的には似たところもありますが、全体像は違います。
Aeth.を勉強して、「多頭崩壊」という現象について教えてくれた人がいました。
猫の避妊手術に反対で、家じゅう猫だらけになってしまうような人のことをいう
そうです。
家の環境は不潔極まりなく、ご近所さんにも迷惑をかけてしまうようになっても、
頑固に引きこもっているような人。
Aeth.は、100年前のアメリカ人医師J.T.ケント博士が小児コレラに使っていた
レメディです。
古典的なマテリアメディカでは、身体症状中心に記載されていますが、
私は、精神症状から何人かの方にこのレメディを提案してきました。
みなさん、本当に純粋な方ばかりです。そして動物愛にあふれた人。
もの言えぬ動物たちを放っておくことができず、手をさしのべずには、いられない人。
でも、現実社会では自分のするべき役割をうまく果たせない。人間社会が苦手な人たち。
CHKの基本テキストの「Frans VermeulenのマテリアメディカFocus」では
Aeth.の核心を以下のようにまとめています。
1.ミルクに耐えられない。
2.試験に怯える
3.衰弱と眠気を伴う病気。
4.白い鼻の線;口のまわりが青白い。
5.社会から引きこもる;動物に対する強い愛情と哀れみ。
人間関係はとても苦手ですが、とても人間らしいレメディだと思いませんか?
私は、こういう人が好きです。
『Cactus grandiflorus(Cact./カクタス)』
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
CHK荻野千恵美です。
3月に入り、少しホッとしているところです。
2月は4学年ある専門コースでの年度最終授業月だからです。
4年生は、2月授業を最後に卒業(修了)されて行きます。
嬉しいと同時にさびしい気持ちになります。
そのたびに、時間の過ぎ行く早さに驚かされます。
また、2月23日には「シェディングに対してホメオパシーでできること」という
テーマで特別セミナーを開催しました。
(シェディングとは、接種者から受ける影響から起きる不調のこと)
京都四条教室参加者・Zoom参加者ともに多く、満員御礼の大盛況でした。
参加者の皆さんの体験談やご質問からも、想像以上に多くの方が、
様々な影響を受けておられることを知ることにもなりました。
メイン講師は、築島栄里子さんにお願いしました。
彼女は、私たちCHKの講師たちと、ダイナミススクール(2017~2022年京都開講)で
「流行病に対するホメオパシー的アプローチ」を共に学んだ方です。
彼女の3人のお子さんたちが、周りの友人等から受けた厳しいシェディング体験談。
ホメオパスとしてシェディングによる不調に陥った方々のために奮闘努力した体験談。
そして、何よりも彼女のホメオパシーに対する信頼と情熱と行動力・・・
そうした生の体験談から、会場は熱気に包まれました。
今月も、3つのうち2つの講座・・・
特別セミナー「動物・いのち・ホメオパシー」
春の公開講座「春の会」
・・・を開催させて頂き、いずれも盛況のうちに終了しました。
あとは、今月末の1つだけを残すところになりました。
入門セミナー「初めてのホメオパシー講座」
はじめてのホメオパシー(1回完結)(2024年 3月30日土曜日)Zoom受講可!|クラシカルホメオパシー京都 (chk-homeopathy.jp)
さて、
「今月のレメディ」は、シェディングに苦しまれた方に実際に提案したものの1つを
ご紹介したいと思います。
でも、シェディング=このレメディという決まったものではありません。
ホメオパシーは、シェディングに対しても個性・個別性を大切にして、選んで行きます。ご存知のように、ホメオパシーは一般病名・不調名称にとらわれることなく、
一人ひとりに対するオーダーメイドのアプローチです。
人の顔や性格や体質がみなさん違うように、レメディもその時その状況に合ったもの
(症状の全体に合うもの)から、まずは1つを選んで行きます。
『Cactus grandiflorus(Cact./カクタス)』
Cact.(カクタス)は、メキシコ熱帯雨林に生育する
サボテンを原料とするレメディです。
(以前のブログのご案内です。)
https://ameblo.jp/sunny-garden/entry-12319853317.html
日本での名前は、月下美人。大輪柱。
英語では、Night-blooming cereus. Queen of the night.
この植物の美しく、はかなげな姿そのままの名前が付けられています。
自生地のジャングルでは、老樹の幹、朽ちた木、腐葉土の上に根を張り育ちます。
波打った昆布に似た茎を生やし、1~2mに成長すると20cm~30cmの花を咲かせます。
まさに、大輪柱。
新月や満月の夜、1年に1回だけ咲きます。
夕方から香りを放ち始め、午後8時ごろに満開になり、
そのころに香りもピークとなります。見ごろは、たった2~3時間。
夜に花を咲かせるのは、ライバルが少ないからだといわれています。
暗闇で、目立つ白い花を咲かせ、強力な香りで
こうもりを引き寄せ受粉する。
日が昇ると花はしぼみ、香りも失せる。
花言葉は、「はかない恋。はかない美。あでやかな美人。秘めた情熱。」
「美人薄命」の語源になったとも言われています。
この植物の花や茎は、メデイカルハーブとして
不整脈や心不全の治療に使われてきました。
特徴的なのは、花だけではなく、茎の部分です。
まるで、蛇のような、蔓植物のような。
巻きつかれた木は、苦し気に見えます。
このレメディが持つ症状の一番の特徴は、
CONSTRICTION(締め付けられる)の感覚です。
心臓に、こういった症状を持ちます。
シェディングの影響を受けた方には「心臓が締め付けられるように痛い」という症状に悩まれるケースが何件かありました。そんな場合にとても有効なレメディになります。
レパートリー(レメディ検索辞書)には、以下のような症状があります。
CHEST; CONSTRICTION, tension, tightness; band, girdle, as from
胸がベルトできつく締め付けられるよう。
CHEST; CONSTRICTION, tension, tightness; Heart; grasping sensation
心臓が、固くぎゅっとつかまれる感じ。
締め付けられる感覚は、心臓だけではありません。
胸部、首、身体、膀胱、直腸、膣、子宮などにもあります。
THROAT; CHOKING, constricting; clothing agg.
喉が締め付けられ、窒息するような感覚が衣服で悪化する。
という、症状もあります。
これは、Lach.(ラケシス・蛇/ブッシュマスター)の代表的な症状の1つです。
サボテンなのに、蛇のような姿をしていますが、
蛇の代表格Lach.と同じ症状を持つなんて・・・。
Lach.も、心臓や循環器に症状を持つレメディです。
出血性や鬱血性の症状を持つのも、Lach.との共通点です。
Focusマテリアメディカ(CHKで使っているマテリアメディカ/薬効書)の
Cact.のページに載っている精神症状に、
MIND; DREAMS; falling 落下の夢
というのがあるのですが、この症状に入っているレメディの中に、
Elaps(サンゴヘビ)というのも入っています。
ここにも、蛇との関係性を感じます。
その他にも、蛇と言えば、Naja(インドコブラ)ですが、
このレメディも心臓の病気との関係は深いです。
植物の姿と、その植物を原料とするレメディが、
人の身体に起こす症状との類似性。
それだけでなく、その植物の姿に似た動物とも同じ症状をもつなんて・・・。
とっても不思議です。
私は、こういったところに、ホメオパシーの限りない魅力を感じています。
『Chocolate(チョコレート)』
こんにちは。CHK荻野千恵美です。
2月に入って、日々、少しづつ、陽の照る時間が長くなってくるのを
感じるようになりましたが、まだまだ厳しい寒さは続きそうです。
京都の寒さは、雪はさほど降らないけれど、独特のものがあります。
京都盆地の地下には、琵琶湖に匹敵するほどの水量の水がたまっているそうです。
大きな水瓶の上にのっている土地らしい。
だからでしょうか?
冬の日、街を歩いていると、なんだか冷水につけられているような辛さを感じます。
「京都盆地の地下には巨大な水瓶がある」
そんな季節ですが、自然は着々と春への準備を始めています。
野鳥たちは、春から夏にかけての子育てに向けて、
パートナーを見つけることに忙しい時期のようです。
2月14日のバレンタインデーも、聖バレンタインティノが処刑された日を
悼むことから始まったようですが、彼は、ローマ帝国の最盛期、
兵士の結婚を禁止されていたのもかかわらず、
若いカップルを何人も結婚させたという罪だったそうです。
処刑された日が2月14日だったのかは、本当は定かではなく、
この季節が、人々に熱い恋の始まりを求めるのではないかともいわれています。
バレンタインの2つの起源【小さな世界史70】(9分くらいの動画です)
桜は、春の開花をまって、硬い枝先をつややかに光らせています。
小鳥たちは、ともにヒナを育てるパートナーを求めてさえずり始めました。
そして、人間たちは、女性から男性へのチョコレートを贈り、
新しい恋が芽生える季節なのかもしれません。
2月の寒さには、チョコレートが似合います。
口に入れると、優しく溶けて、暖かい気持ちにしてくれます。
今月は、チョコレートのレメディをご紹介したいと思います。
2018年12月にブログに投稿した記事です。
https://ameblo.jp/sunny-garden/entry-12423390184.html
『Chocolate(チョコレート)』のレメディ
チョコレートは、現代人の大好きなお菓子。
中毒になってしまう人もいるほどです。
チョコレートは、古くから使われてきたレメディではありません。
数十年前に、ジェレミー・シェアによって作られた新しいレメディ。
古典的なレメディだけではカバーしきれない、
私達現代人の苦しみに手を差し伸べてくれるレメディです。
まもなく卒業の日を迎える、4年生の皆さん達と学びました。
まずは、超簡単プルービングです。
カカオ80%の板チョコを口に入れることからはじめました。
口に入れた直後に感じ、それぞれの内面から出てきた言葉は・・・
気持ちが落ち着く。遠い昔の記憶。溶岩が溶ける。情熱。
フラメンコ。熱帯。熱い。安心感。しあわせ。頭痛。ずきずき。
濃厚。リッチ。晴れた日。渇き。黒人。カカオ。贅沢。覚醒とぼんやり。
・・・暖かく、やわらかく、口の中でとろけるチョコレートのイメージです。
チョコといえば、ベルギーやスイスといったヨーロッパで作られてきた
高級菓子のイメージですが、そもそもは、南米から伝わったもの。
カカオが原料です。
これも、コロンブスの新大陸発見によるものです。
チョコレートは、カカオの種子を発酵、
焙煎したカカオマスとミルクと砂糖をあわせたものです。
紀元前1000年頃には、メキシコの原住民はカカオ豆をすりつぶして食べていたそうです。
マヤ、アステカ文明の時代、カカオ豆はステイタスシンボルだったようです。
カカオ豆は、通貨としても使われていたし、
「知恵とパワー」を与えられるとしてチョコレートドリンクを飲んでいました。
ヨーロッパにもたらされたカカオは、スペインからイタリアへと伝わり、
17世紀にはロンドンにチョコレートハウスができました。
上流階級の社交場だったそうです。
その後、チョコレートは飲みものから固形のお菓子になり、
19世紀、スイスのロドリフ・リンツがコンティングマシン(滑らかに練り上げる機械)を
作ることにより、さまざまな形に加工できるようになりました。
ジェレミー・シェア先生は、30年以上前にダイナミススクールを創立して以来、
プルービングをずっと続けていますが、
2番目にこのレメディをプルービングしたそうです。
そのプルービングは、すばらしい体験だったようです。
マジックプルーバーと呼ばれる感受性の豊かな人がいて、
彼女の驚くような体験から、このレメディの情報がもたらされました。
不思議なのは、このレメディを飲んで、
彼女がハリネズミのような気持ちになってしまったということ。
小さく丸まりたくなったり、
赤い木苺、生きた昆虫をそのまま食べたくなったり、
とにかく、食べることだけに気持ちが傾いてしまい、
あらゆることがシンプルになったそうです。
それにしても、なぜハリネズミ?
ジェレミーは、戸惑ったそうですが
ハリネズミの特徴を考えると、このレメディが理解できたそうです。
ハリネズミって、天敵がいない動物。
敵がきたら、針を逆立てたら、みんな逃げていく。
だから、母親は、子供が敵に食べられてしまうということにおびえなくてもよいのです。
とても早く、親ばなれをする生き物。
授乳期が終わり、子離れの時期を迎えると、母親は、子供に対して針を立てます。
その瞬間、子供は、母親の元から去ってゆきます。
でも、本当は、もっと、甘えていたかった。
愛情がもっと欲しい。
早すぎる自立を求められたことから起きる病気。
これが、チョコレートのレメディのテーマです。
また、病理が逆に振れて、いつまでも自立できない病に適したレメディでもあります。
チョコレートは、20世紀、21世紀の食べ物。
それ以前の時代と比べると、田舎はともかく、街や都会は危険で一杯です。
交通事故、誘拐。
子供が外に出て、自由に遊べる環境ではなくなりました。
親は、学校への送り迎えをしたり、安全に目を光らせる必要があり、
子供は、なかなか自立することが出来ません。
母親が、過干渉の場合もそうです。
チョコレートは、新しいレメディなので、
古典的なマテリアメディカには出てきません。
“Synoptic Reference”
CHK専門コース用対訳マテリアメディカには、この本の抜粋を載せています。
Affinity(病の起きやすい部位)は、生殖系。中枢神経。ホルモン。
精神症状には、「家族」「夫」「子供」という言葉が多く出てきます。
症状ですから、家族を嫌ったり、いらだったり、家族や夫から逃げたかったり。
「愛情」「恋」「性」という言葉も目立ちます。
チョコレートは、口の中でやわらかく、とろけます。
まるでお乳を飲むときのような味わい。
実際のプルービングでは、お乳が張った人が多かったそうです。
チョコレートにはマグネシウムが多く含まれますが、ホメオパシーでは、
マグネシウムは「孤児のレメディ」と言われ、愛に飢えた人でもあります。
チョコレートの人も同じような側面を持ちます。
症状は、「不妊」「妊娠」「生殖」と続きます。
とても女性的なレメディ。
「ロマンティック」「不倫」「冗談」「活発と倦怠」
~成熟した、都会的なエネルギーです。
身体症状は、「心臓」「胸」「顔」「頭」
~血液がたくさん集まるところに出ます。
またジェレミー先生は、Carc.(癌細胞由来のレメディ)とも共通項があると
述べています。
どちらも、現代的、都会的な病と関係しています。
Carc.の人も、厳しすぎる環境で育った人だったり、
干渉しすぎる親、面倒見すぎの親に育てられていたりします。
動物的で自然な感じをなくした、あまりにも人間的過ぎる(管理過剰下の)人たち。
彼らは、動物が好きで、ロマンティックを求めます。
チョコレートは、人間にとっては、限りなく優しい癒しの食べ物ですが、
動物にとっては「毒」だそうです。
このことも、チョコレートのレメディを表現しているのではないでしょうか?
コロンブスが、アメリカ大陸から持ち帰ったカカオがヨーロッパで広がり、
今では極東に住む私達にとっても無くてはならないお菓子となりました。
「日本のチョコレートは、とても美味しい。」とジェレミーが言っていました。
日本には、このレメディを必要とする人が、とても多いのではないかしら。
『シクラメン/Cyclamen』
こんにちは。
CHK荻野千恵美です。
2024年は、元旦に能登半島に大地震が起き、翌2日に、日本航空機と海保機との衝突炎上事故がおきました。
お正月早々こんな大事件が起きるなんて、いったいどんな年になるのだろう?
日本中の人々の胸に、重苦しい思いがよぎったのではないでしょうか。
年明けに起きた大震災を知って、私も1995年1月17日の阪神大震災を思い出しました。
当時、神戸市に住んでいた私達も激震に見舞われました。主人は、脳出血発症直後で神戸市内のリハビリ病院に入院中でしたが、病院内も大混乱だったようです。知人友人からは、踏んだり蹴ったりですね・・・と慰められた?のを覚えています。
でも、時間は淡々と過ぎていきます。
お正月休みは、あっという間に終わり、日常の生活のリズムが整い始める頃にやってくるのが、商売繁盛の神様に詣でる「戎まつり」です。
例年、京都えびす祭りは、1月8日から12日まで行われています。
https://kyotopi.jp/articles/3SVS9
その他に西宮神社では、10日午前6時に表門(あかもん)が開かれると同時に、威勢の良い男たちが本殿めがけて駆け抜ける「開門神事福男選び」という恒例の行事が行われました。
各地で戎まつりで賑わう1月10日は、私たち夫婦にとっては、記念すべき大切な日です。
41年前の戎まつりの日の夜に、私たちの最初の子供が生まれました。
出産予定日は12月31日でした。お正月を過ぎてからの10日間は、どのような気持ちで過ごしていたのでしょう?・・今となっては全く覚えがありません。きっと大きなお腹を抱えて年末からそわそわしていたのではないかしら。
当時私達は、西宮神社にもわりあい近い、武庫之荘という町に住んでいました。そして、選んだわけではありませんが、お隣が産婦人科医院でした。
お正月休みも終わり、主人が出勤し始めて数日たった日の早朝、破水しました。ほとんど寝巻のまま、素足にスリッパをつっかけて、徒歩30秒のお隣の産院に行き、その日の夜、息子は生まれました。おぎゃーおぎゃーと大声で泣いて産まれた赤ちゃんが41歳のおじさんになりました。
残念なことに、当時は、ホメオパシーのことは何も知りませんでした。
自分が経験した妊娠・出産・育児について思いだすたび、当時の自分や子供たちに使いたかったレメディは、いくつもあります。使ってみたかったなあ。
今月は、今の季節、花屋の店先を賑わせている鉢植えの可愛いお花を原料とするレメディをご紹介します。
去年の7月にブログに投稿したものです。
https://ameblo.jp/sunny-garden/entry-12811919342.html
『シクラメン/Cyclamen』
冬になると、可愛い鉢植えのシクラメンが花屋の店頭を色とりどりに飾ります。
この姿に、皆さんは、どんな感じを受けますか?
先週、3年生の授業で、生徒さん達とこのレメディを学びました。
シクラメンは、中近東、東地中海地方原産のサクラソウ科の球根多年草です。
その大部分は、北半球の温暖な気候の中で生育しています。
シクラメンの学名は、ギリシャ語のkyklaminosに由来し「旋回」という意味があります。
レメディにはこの植物の根を原料に利用します。
婦人科系の不調とも関係の深いレメディで、女性的なレメディの1つです。
このレメディはCHKでは、3年生か4年生で勉強します。この頃になると学んだレメディ数がずいぶん増えてきます。生徒さんたちから「なかなかレメディが頭に入らなくなってきた。」という声が聞こえてきます。
そんな時、私たち講師は、既習レメディの中で似た症状をもつレメディとの比較をしながら、授業を進めるようにしています。
もちろん、有名なマテリアメディカにもこういった記述は多く、Cycl.は「寒がりのプルサティラ」とか、「プルサティラとセピアの中間」と書かれているものもあります。
また、「精神的にはナットムール(岩塩)やオーラム(金)に似ている」と書いてあるマテリアメディカもあります。
精神症状でもっとも特徴的な症状は、
MIND; REPROACHES; himself
自責の気持ち。自分を責める人です。
この症状で有名なのは、ナットムール(岩塩)やオーラム(金)のレメディです。
この症状を持つレメディは、責任感が強くとてもまじめです。
鬱的な暗い気分でいることが多く、無口で、孤独を好みます。
同時にめそめそしやすい人でもあります。
「泣く」という精神症状の中でも、生理との関係が深く、黙って静かに泣くタイプです。
Cycl.は、以下の症状の中にあるレメディの1つです。
MIND; WEEPING, tearful mood; tendency; menses; before
MIND; WEEPING, tearful mood; tendency; menses; during
MIND; WEEPING, tearful mood; tendency; menses; suppression of, in
MIND; WEEPING, tearful mood; tendency; silence, in
生理前、生理中、生理を抑圧したときに泣きます。
泣くときは、静かに、だまって一人で泣くような人です。
身体面では、めまいと視覚障害が特徴的です。
シクラメンの学名は、ギリシャ語の「旋回」という言葉から来ているようですが、
まさに、Cycl.は、回転性のめまい症状で有名です。
VERTIGO; OBJECTS seem; turn in a circle, to めまい;物が回転して見える。
VERTIGO; TURNING; circle; in, as if めまい:まるで回転しているかのよう。
視覚障害が、めまい・頭痛・生理や胃腸の調子が悪いときに起きやすい人です。
VISION; DIM; vertigo; during 視野のかすみ:めまいの時に
VISION; DIM; headache; during 視野のかすみ:頭痛の時に
VISION; DIM; menses; during 視野のかすみ:生理中に
VISION; DIM; gastric complaints, and 視野のかすみ:胃の不調時に
視野のかすみ以外では、
VISION; FLICKERING 視野が点滅する
VISION; SPARKS 火花のように飛び散る
インドの巨匠、ラジャン・サンカランは、レメディ像を明確に教えるために、わかりやすい、典型的なタイプのケースを示してくれます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
患者は45歳の女性であった。過去14年間、ボンベイにある大きな会社でアシスタントマネージャーとしてキャリアを積み成功していた。ここ2・3ヶ月、足に非常に酷い湿疹が生じ、ジクジクして痛みが生じるという訴えであった。彼女は全くなにもできなくなり、どこにも行けず家にじっとしていなければならなかった。湿疹の原因としてなにが考えられるかと尋ねると、おそらく心理的なものだと答えた。ある家族的な問題があるのだということだったが、それ以上詳細を話したがらなかった。
そこで私は夢について尋ねた。彼女は「私は大便の夢を繰り返しみます。便が通過する夢や便が散らかっている夢です」と述べた。話している間、彼女は決して私を真っ直ぐに見ようとはしなかった。目をきょろきょろさせて、脇を見ていた。そこで私が「その夢について話してください」と言うと、彼女は「わかりましたドクター。私の問題についてお話します。私には精神遅滞の息子がいて痙攣発作を起こします。この子が発作を起こす時にきまって便の夢をみるのです。妊娠中に私は、たくさんの便があってそこから子供の頭が出てきている夢をみました。誰かが、それは神様はご存じでしょうが、その頭を押し戻そうとしていました。その時、私は子供が大丈夫ではないだろうとわかったのです」と述べた。
話している間、彼女は非常に素速く目を動かしていた。そしてほとんど囁くようにして付け加えた。「私はそれを避けることができたのではないかと感じています。なにかできることがあったのではないかと思うのです」。
14年間勤務している間、彼女は子供のことを誰にも話さなかった。彼女はあらゆる社会的接触を避け、パーティにも出ず、たとえ休日を取ることが許可されていてもどこにも外出しなかった。仕事においては非常に能率的であった。たとえ夫が助けてくれていたとしても彼女は自分ひとりで子供の世話をする責任を感じていたのである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
陽の光の少ない、一年で一番暗く寒い季節に、シクラメンは、小さな鉢の中に、白、赤、ピンク、紫など華やかな色合いで、健気に咲きます。
花の姿をよく見ると、めしべやおしべは地面を向いて、花弁は反り返るように上に突き立てています。
誰にも言えない辛く苦しい思いを、心に閉じ込めて、一人で頑張って生きてきたこの孤独な女性のケースに、どこか似ているような気がしませんか?