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2016年7月授業報告(3年生~上級コース)

7月2日(土)・3日(日)

今月は、「先月のレメディの復習」「2回目の処方について(その2)」「今月のレメディ学習」「解剖生理学(中村裕恵特別講師)」を学びました。

 

「今月のレメディ学習」

Cic.とCoff.を学びました。

Cic.は、セリ科のレメディです。
けいれん症状に特徴があり、ナス科のレメディとも類似点がありますので、ナス科のレメディの復習から始めました。

Cic.はCow baneという呼び名もあり、牛が食べて死ぬということに由来する神経毒を持つ植物です。このレメディは、古典的なマテリアメディカを読むと、強いけいれん症状のオンパレードです。頭を怪我したこと、歯が生えかけていたり、お腹に虫がいる子供、皮膚症状を抑圧したことなどから起きるけいれん。その症状も激しく、今ではほとんど聞かない破傷風のときに起きるような強直性の痙攣と関係があります。もう一つの特徴が、頭部の皮殻質の湿疹です。

Coff.は、コーヒー豆から調整されるレメディです。欧州では古くから、不眠症状に利用されて来た著名なレメディです。生徒さんのお子さんが、修学旅行前に嬉しすぎて興奮して眠れなかった時に利用して熟睡できたようです。
Coff.に関連したThea.(茶)のレメディも学びました。このレメディは、幼き子を亡き者にしたいという衝動性のある少し怖いレメディです。お茶は若芽を摘み取って加工することと関係があるのかも知れません。

 

「解剖生理学(中村裕恵特別講師)」

毎年恒例の講座です。3年生だけでなく、他の学年の有志も参加して、にぎやかになりました。

中村裕恵先生の講義は、通常の解剖生理学とはことなり、かなりユニークなものです。
ホメオパシーの歴史から始め、西洋医学的な解剖の基本を概観した後、東洋的な世界観~陰陽五行やチャクラ~の観点から、人の身体を眺めなおす内容でした。いつもながら、分かりやすく、楽しい講義でした。ランチタイムは、中村裕恵先生を囲んで参加者全員と近くの町屋食堂で、食事を楽しみました。