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2016年12月授業報告(3年生~上級コース)

12月3日(土)・4日(日)

授業前に、生徒さんでの自主的な勉強会がありました。生徒さんのお一人が「陰陽五行を学ぶ」という講義をして、同期の皆で質疑応答するという内容です。東洋医学的なものの観方・考え方は、ホメオパシーと似ています。どちらにも全体観があります。今後の学びにとても役立つと思いました。

 
今月は、「先月のレメディ復習」「オルガノン学習」「今月のレメディ学習」「ケース学習」「ケース・テイキング実習」を学びました。

今回もつわりや私用のために京都まで通学できず愛知県の自宅でWeb受講された方が2人おられましたが、Web画面を通じて意見交換もストレスなく出来ました。

 

「ケース学習」

講師がかつて経験したケースをシェアしながら、一緒にケースの理解と最適なレメディを考えて行く授業です。今回は、1回だけでは解決できず、3回のセッション(別のレメディやポテンシーを使った内容)が必要とされるやや複雑なケース学習です。

実際のケースを進める際も、考え方の基本は、オルガノン(ホメオパシーの創始者ハーネマンが著したホメオパシーの基本書)に記してあります。

オルガノン§3(要約・抜粋)
真の療法家は次のことを明確に認識・知覚・洞察していなければならない。
A)病の認識と兆候の読み取り=個々の症例で何が療されたらいいのか?について
B)レメディの治癒力に関する知識=個々のレメディの治癒力について知る
C)レメディの選択と適用とその正しい投与法=投与量と反復方法について知る

今回のケース学習では、まだレメディのことは一切考えないで、ケースにおいてクライアントの病の中心は何なのか?について(何が癒されたらいいのか?=オルガノン§3-A)、生徒さん全員に、個別に自分の理解を述べてもらいました。ホメオパスにとって「ケースの理解」が一番大切な仕事になるからです。

心身全体について深く受けとめた人、シンプルに現れている症状に注目した人、全体の印象からエネルギー傾向に注目するような受けとめ方をした人・・・当然ながら、皆さん意見は違いましたが、お互いの観方・考え方を確かめ合う過程で、様々な気づきがあり、最終的には、ほとんどの生徒さんが、病の中心は何なのか?ではほぼ同じ理解レベルに達しました。
最後に、当時、講師が初回に選んだレメディとその根拠を伝えて今回の講義を終えました。

続きは来月になります。初回レメディを飲まれた1か月後のセッション概要を皆さんに手渡しして、それを元に2回目の処方をどう考えて行くか?を宿題として出しました。
年明けの皆さんの解答が楽しみです。