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2016年12月授業報告(1年生~初級コース)

1年生今年最後の授業では、「先月のレメディ復習」「オルガノン学習(§52~60)」「今月のレメディ学習(Apis.Chin.Gels.)」「セッション実習(急性病)」を学びました。(写真は、ゲルセミウムGels.)

 

「セッション Case Taking 実習(急性病)」

最初に、シンプルな質問に対して、皆さん全員に答えてもらうところから始めました。

「セッション Case Taking の目的は何だと考えますか?」

皆さん、とても的確に答えられて、ちょっと驚きました。多くの場合、シンプルで基本的な質問には、意外にも戸惑う場合が多いからです。

引き続き「では、その目的のためには、何をどう聞きますか?」と質問しました。これについても的確な返答があり、授業の導入はとてもスムーズに始まりました。

丁度、タイミング良く一人の生徒さんが「急なめまい症状」で困っていたので、彼女にクライアント役になって頂き、皆でセッション Case Taking を進めて行きました。

めまい症状という主訴を中心にして、症状の全体像をとらえて行きました。

クライアント役の生徒さんは、皆さんに様々聞かれるうちに、自然に個々の身体症状だけでなく、内面的な点(精神・感情)も含めて話されました。そのうち、クライアント役の生徒さんに顕著な変化が現れました。皆さんの質問に対して一所懸命に話している内、ふと気づくと、めまい症状は、かなり緩和されていたのです。このことから、セッション自体にも治癒効果があることがよく理解できました。これは、ホメオパスが、セッション中にしばしば経験することでもあります。

そして、ケース分析から、いくつかのレメディが候補として出て来ました。その中で、最も全体的に類似性の高いレメディを一つに絞り込み、1粒だけ口に含んでもらいました。数時間後、授業が終わるころには、めまい症状は、ほぼ消えていました。

この一連の経験から、ホメオパスがするべき「セッション Case Takingの目的~進行方法~着地点」までの大枠を理解できたと思います。

 

「今月からマンツーマン補講制度スタート」(設立10周年を期してスタート)

今月から、通学専門コースの授業時間を活用して、手の空いている講師が他の学年の生徒さんに対して、マンツーマンの補講をする制度をスタートしました。今回は3年生の生徒さんのケース実習の個別相談に応じました。

1時間余りの時間を共有して、ケースの捉え方、症状(Rubrics)の選び方、コンピュータレパートリーの使い方など具体的な相談・質問に対して、1つ1つ応えて行くというスタイルで進めました。現在、すでに、授業参加できない通信コースの生徒さんを対象に、個別講義の時間を設けていますが、その有効性に手ごたえを感じて、このマンツーマン補講を広げて行くことにしました。

マンツーマン方式で、生徒さん(卒業生も含めて)一人一人とCHKの講師が、直に向き合う機会をもっと増やすことで、ホメオパシーの理解度をアップしたり、卒業後の実践力を培って行けたらと願っています。