レメディの使い方ABC
風邪:ゲルセミウム Gels.
2009-06-30
こんにちは、CHK荻野千恵美です。
先日、石川県の小松で、昨年11月に引き続き、2回目の超初心者向け入門セミナーをしました。
小松は、小松製作所、野球の松井秀樹選手の実家のあるところとしても有名ですが、九谷焼の町でもあります。
会場は、お世話くださるKさんのご実家である九谷焼の展示場の一角。
九谷焼の焼き物が美しく並べられた展示場にある会議室を使わせていただきました。
参加者は、「ホメオパシーってなに?」「本で読んでは見たんだけれど、もうひとつ腑に落ちない。」とういった方が中心ですが、今回は北陸方面からホメオパスをめざして、専門コースの勉強に通っている生徒さんたちも合流しました。
秋からは、ここでセルフケアの講座も始まります。
これから、九谷焼のこの素敵な場所が、暖かく楽しい、ホメオパシーの交流の場になって欲しいと思っています。
それでは、始めましょう。
セルフケアコース4「風邪のレメディ」その5
<ゲルセミウム Gels.>
風邪の症状が、ゆっくりと進行してしまったときに良いレメディです。
原料は、イエロージャスミン。
公園などでも、よくみられます。
私も、花屋さんでみつけて、鉢植えを買いました。
春に、小さな可愛い黄色の花を咲かせてくれます。
そして、花が終わったあと、つるがどんどん伸びてきます。
この植物は、つる性で、マチン科に属します。
マチン科の植物には、ストリキニーネという強い毒性の物質が含まれています。
ゲルセミウムには、筋肉を麻痺させる毒性があります。
このレメディにマッチする風邪というのは、高熱で、悪寒がし、体がだるく、起きていられない、身体がいうことをいかない、というような症状です。
頭痛が、首や後頭部から始まり、だんだん全体に広がっていく。
顔は、充血して、赤黒い。
排尿で楽になるが、のどは渇かない。
インフルエンザのときの典型的な症状ですね。
ゲルセミウムは、インフルエンザのレメディともいわれています。
これは、予防にも使えます。
11月ごろ。インフルエンザのシーズンが始まると、月に1粒。
学級閉鎖になるほど蔓延してきたら、週に1粒飲まれるのが良いとおもいます。
また、試験前に助けてくれるレメディでもあります。
大切な試験や、プレゼンテーションなどの前の日、あなたはどうなりますか?
力が入らず、やる気がなくなってしまうようなタイプなら、ゲルセミウムがおすすめです。
緊張して、ピリピリ、イライラするタイプなら、アージニット(硝酸銀)がいいかもしれません。
私の息子は、大学受験のとき、ライコポディウム(すぎごけ)に助けられました。
強がってはみせるのですが、もう、どうしようもないくらいに自信をなくしていました。
ゲルセミウムがマッチする人は、試練に向かうとき、だるく、鈍くなってしまいます。
最近、レメディに陣痛の促進を助けてもらったという体験談をききました。
調べてみると、ある本に「出産への恐れから、子宮の収縮が止まってしまった場合に良い。」とありました。
そういえば、私も始めてのお産のときは、予定日を10日過ぎても、まったく陣痛がきませんでした。
破水してしまったので、陣痛促進剤を使って産みました。
あのお産から、もう四半世紀ほどたってしまいましたが、この話を聞いて、ふと、あのころのことを思い出しました。
私は、初めてのお産という試練を前にして、おびえていたように思えます。
心身ともに、臨戦態勢に入り、子宮を収縮させなければならないのにそれができずにいたのでしょう。
あのとき、私は、このレメディが必要だったのではないかしら。
私は、風邪のとき、よくゲルセミウムのお世話になります。
また、学生時代は試験前になると、いつも、早々とあきらめて、勉強もせず、寝ていました。
このレメディは、私にとって関係の深いものなのかもしれません。