レメディの使い方ABC
風邪:アコナイト Acon.
2009-04-22
こんにちは、CHK荻野千恵美です。
4月から、CHKでは、2期生を向かえ2009年度の新学期が始まりました。
今、一回目の授業を終え、ほっとしているところです。
私は、一年生の授業を担当しました。
ホメオパスを目指して、本格的にホメオパシーを学ぼうとするとき、
最初に広げる本があります。
銀色の表紙の“The New Synoptic One”(マテリアメディカ・薬効書)と、赤い表紙の“SYNTHESIS”(レメディ検索辞書)。
この2冊に習熟することが、まずは、最初に超えなければならない坂道です。悠々楽々、いっきに上りきってしまう人もいますが、ここのところで、嫌気が差して、離れていく人も多いと思います。
また、こういった勉強は、ホメオパシーを学ぶ上では、「読み書き・そろばん」といった大切な基本的スキルですが、
すでに使いこなせるようになった人にとっては、あたりまえのことで、自分がどのようにして身につけたのかを、
すっかり忘れてしまっています。
今回の授業を終えて、私は大学時代に、教育学科で初等教育の勉強をしたときのことを思い出しました。
自由に、本が読め、文章も書けるようになった大人にとって、「あ、い、う、え、お」を覚えようとする子供に、
その手ほどきをするのは、結構むずかしいものです。そこには、様々な、創意工夫が必要とされます。
ホメオパシーの勉強も、同じようなものではないかという気がしました。
ホメオパシーを学ぶときには、まずは、マテリアメディカやレパートリーに馴染まなければなりません。
「ホメオパシー的英単語」といえるようなものにも、慣れていかなければなりません。
この坂を越えてたところに見えてくる、すばらしいホメオパシーの世界。
講師としては、生徒さんたちに、いかに、楽しく、飽きずに、その坂をこえてもらうかを、様々、工夫していかなければなりません。これは、ホメオパシーの寺子屋である、CHKの大切な課題の1つだと思いました。
まずは、リラックスして、気楽な気持ちでのんびりと、というところでしょうか。
では、始めましょう。
セルフケアコース4「風邪のレメディ」その2
<アコナイト Acon.>
このレメディは、ABCレメディとして、以前にもご紹介しました。
原料は、「とりかぶと」です。
高山に生息する猛毒を持った植物です。(でも原物質はゼロですから安心して下さいね)
このレメディのテーマは、「突然!」
風邪のときでも、「あれ、なんだか変だな。」「かかったかな?」
体調の変化のきざしのよなものを感じたとき。
よいタイミングで飲むことができれば、「あっ!」という間に楽になります。
そして、それで風邪が終わってしまうことも多いです。
私も、一度、このような体験をしたことがあります。
朝、すがすがしく目覚めて、午前中、快適に家事をこなしていたのに・・・。
お昼過ぎから、なんだか怪しい気配。
「風邪かな???」
アコナイトをすぐに飲みました。
すると、どうでしょう。
空いっぱいに、重くのしかかっていた雲が、みるみる消え去るような感じがしました。
ほんの数分の出来事でした。
青空が見えてくるような晴れやかな気分で、足取り軽く、スーパーに買い物に行くことができて、夕飯の支度をするころにはすかり、快調だったのを覚えています。
しかし、このようなタイミングでアコナイトを使ったのは以後ほとんど経験していません。
アコナイトは、道を歩いていて、突然マンホールに落ちてしまったかのようなイメージの不調にマッチします。
ふだん高い健康レベルで過ごしている、強壮な体質の人。
そのような人は、風邪を引いても、症状がはっきりとあらわれます。
ですから、アコナイトを必要とするタイミングをつかみやすいでしょう。
エネルギッシュなサルファータイプの人と相性のよいレメディであるともいわれています。
私は、どちらかというと、虚弱なタイプ。
いつのまにか、ずるずると症状がでてくるような、風邪の引き方をします。
ですから、なかなかぴったりの、「その時」を見つけられないのかもしれません。
子供さんの場合も、お母さんは見逃してしまうかもしれません。
いくら一日中いっしょにいても、なかなか自分の身体のように、子供の体調の変化の一瞬を感じることはむずかしいでしょうから。
このレメデイは、持ち歩くと良いようです。
突然であれば、身体であれ、心であれ、出来事であれ、その時に自分でも飲むことができるし、飲ませてあげることもできます。
小さなビニール袋に2~3粒持っていればOK
ぜひ、お守りがわりにお持ちくださいね!