レメディの使い方ABC
怪我のレメディ
2008-06-24
こんにちは、CHK荻野千恵美です。
3月の末に京都の伏見に引っ越してきて一番うれしかったのは、近くに和菓子屋さんが多いことでした。
有名店でも人気店でもなく、家族でひっそりやっているようなお店で買ったおはぎの、とても上品な甘さに驚いたこともありました。
引っ越してまもなくの4月頃は、桜餅をよく食べました。
5月になると、どの店もいっせいに、柏餅に変わり、
そして、6月には「水無月」という私には初めてみるお菓子になりました。三角形の「ういろう」の上に「あずき」がのったあっさりした味わいです。
京都の人たちは、6月30日に夏越しの厄除けとして食べるそうです。
昔、まだ氷を人工的に作ることができなかったころは、冬の間に氷や雪を「氷室」という穴に保存していたようです。
それを出してきて朝廷に献上するのが6月。
三角形の「ういろう」は、氷をあらわし、「あずき」は邪気を払う魔よけの力があると信じられていたそうです。
氷室の氷が口に入らない庶民達は、「ういろう」を氷にみたて、その上に「あずき」をのせたお菓子を食べて夏を無事に越せるようにと願ったようです。
まもなく、祇園祭の7月。
来月には、どんなお菓子が店先に並ぶのでしょうか?
京都市民となったばかりの私には、とても楽しみです。
前回までは、ホメオパシーの原理やレメディを全体像からをみるという勉強の仕方をしてきましたが、今回からどのようなタイプの人にでもほぼ同じように使えるような場面でのレメディの使い方をご紹介していきます。
そういった、場面となる代表的な状況といえば「怪我」をしたときですね。
セルフケアコースの3回目のテーマは、「怪我」をしたときのレメディの使い方です。
それでは、始めましょう。
セルフケアコース3「怪我のレメディ」その1
前回の根本体質レメディでは、その人がどんな人なのかというところからレメディを見ていきましたが、今回は、怪我のとき、どのようにレメディを使っていくかということを学んでいきます。
怪我をしたら、だれでも、出血したり痛みがでたり腫れたりします。
どんな人でも同じような反応をする怪我や風邪は、その時の状況に応じてレメディを選ぶことができるのでセルフケアに向いています。
でも、レメディというのは、すべてその人の全体像に近いということが大切なので、どのような状況のときによいかというだけでなく、どのような全体像の人にマッチしやすいかということも同時にご紹介したいと思います。
まず、怪我をテーマにした講座では、参加者の方に怪我をしたときのことについてお話していただきます。
結構、おもしろいです。
皆さん、いろいろな怪我を経験されています。
料理のときのやけどや、切り傷。
庭仕事のときに手にとげがささった。
階段からころんだ、ドアに指をはさんだ。
自転車に乗っていて車に衝突した。
大怪我から、ちょっとした小さな傷まで、さまざまなことを経験されています。
次に、そのときの気持ちについて振り返ってもらいます。
怪我をしたとき、そのとき心の中は、どうだったのか?
私は、考えられないような不注意なことをして、料理の最中にやけどをしたことがあります。
でもそのとき、心の中で、ふと、「なんで毎日毎日、こんなに料理ばかり作らないといけないのかしら?嫌になるなあ・・・。」なんて考えていました。
子供の怪我は、親の気持ちが離れたときに起きるというのを聞いたこともあります。
怪我と言うのは、その文字をよく見るとおもしろいのですが、「我が怪しい」と書きますね。
この話は、セルフケアの講座に参加されたヨガの先生をしている方から教えていただきました。
自分の心の揺れのようなものと、怪我をしてしまうということは、無関係とは思えません。
ホメオパシーでは、怪我も病気と同じで、そもそもは、バイタルフォースの乱れから始まると、とらえています。
レメディは、バイタルフォースのその乱れを修復してくれることで、怪我からの回復を早めると考えています。
これからは、具体的にどのようなとき、どのようなレメディが助けになってくれるのかについてご紹介していきたいと思います。
まずは、次回は、アルニカ Arnです。では、どうか、お楽しみに!