レメディの使い方ABC
ホメオパシーとは何か3
2007-11-4
こんにちは。荻野千恵美です。
CHKでは、10月に超初心者向け入門セミナーを京都と大阪で行いました。
京都での会場、京都教育文化センターについては、前回ご紹介しましたね。
大阪での会場は、日本文化会館、8Fの文化教室です。
このビルは歴史的建造物とはいえませんが、けっこう由緒ある建物なのです。
東京オリンピックの終わった後すぐの頃に建ったたもので、かれこれ建ってから、40年ほどたつそうです。
8年ほど前に亡くなった、大屋政子さんという、大阪弁の派手なおばあさん、ご存じですか?
よくバラエテイ番組などにも出演していた方ですが、彼女は関西ではとても有名な実業家の奥様です。
大屋晋三氏。日本文化会館は、大屋晋三氏を始めとする財界人達によって、大阪の文化向上のために建てられたそうです。
当時の実業家達の嗜みは、「囲碁」。
そういうこともあり、このビルを使っているのは、今でもほとんどが、「関西棋院」の関係の方です。
私たちが使っている8Fの文化教室は、関西の財界の奥様方が、お茶や、お華、刺繍、書道などのおけいこをするために作られたところです。
ですから、東京オリンピックの頃から、ずっと良家の奥様をしてこられたような方々がお華のおけいこに通われている姿も、よくお見かけします。
この部屋からは、土佐堀川をはさんで、中之島中央公会堂が、まるで絵のように美しく見えます。
昔から、「生き馬の目を抜く」と言われた証券会社の立ち並ぶ、大阪の中心地とは思えない静かさです。
CHKでは、大阪での超初心者向け入門セミナー、セルフケアコース、セッションをこちらでやっていく予定です。
自分の内面に向きあっていくホメオパシー。
心の静けさを保つことがとても大切です。
ここは、そういった学びの場として、私たちを優しく受けとめてくれる空間です。
是非、こちらにもいらしてくださいね!
では、始めましょう。
セルフケアコース1「ホメオパシーとは何か」その3
<レメディ>
同種の法則を発見し、病気の治療に使うようになったハーネマンにとっての悩みは、薬の毒性に患者が苦しむことでした。
何らか症状を起こす力を持った物だけが薬となりうるのですから当然です。
そこで、彼は、薬を薄めて用いるようになりました。
しかし、薄めると効果も薄れてしまいます。
そんなとき、あることに気がついたのです。
家に置いてある薬より、往診のため馬車に乗せている薬の方が、はるかによく効くのです。
「これは、どういうことだろう?」
ハーネマンは、「振る」ということの効果に気がついたのでした。
「薄める」たびに「振る」と、なんと、薄めているにもかかわらず、効果が上がっていったのでした。
「振る」ということの効用について、ハーネマンは、錬金術的な知識ももっていました。ホメオパシーでは、薄めて、振ることを、ポテンタイゼーションといいます。
「ポテンシャル」(潜在力)を解放するというような意味です。
当時は、聖書の上で振りたたいたと言われています。
回復への祈りをこめた作業だったのでしょう。
私たちが一番よく使う30Cというのは、原材料からつくった原液を100倍に薄めて振るということを30回繰り返したものです。
原液を、1とすると、10の60乗分の1に薄められたものとなります。
その濃度は、地球上にあるすべての水(海、川、池、湖など)に対して、スポイトで1滴たらしたよりも薄いくらいなのです。
こんなに、極端に薄めて、そのたびに振ることによってできたものって、いったいどんな存在なのでしょうか?
そして、どのようにして、私たちのどのような部分に働くのでしょうか?
レメディは、私たちの肉体の目に見える部分には決して作用しません。
バイタルフォースという、人間の身体をまとめあげている力に作用する信号のようなものなのです。
レメディは、re と medium という言葉からできています。
medium は、中間。re は、もどす。
というような意味があります。
病んだ人が、なんらか自分のかたよった姿勢に、「はっ」と時が付いて「あっそうだったのか!」元にもどっていこうとするような感じ。
原料は、すべて自然界のものです。
自然界の物質から取り出したエネルギー的な存在であるレメディは、人間に対してもそのエネルギー的な部分に作用します。
それを、ホメオパシーでは、バイタルフォースといいます。
次回は、このことについてお話しますね。
では、また。