レメディの使い方ABC
ホメオパシーとは何か4
2007-11-19
こんにちは。CHK 荻野千恵美です。
私たちが、現代医学に限界を感じ、民間療法に興味を持ち始めたのは、主人が発症してから一年近く立った頃でした。
そのきっかけとなったのが、知人から借りた一冊の本でした。
野口晴哉 著 「整体法の基礎」。
この本の中にある「生きてる限り、人は治る。」という言葉に、当時の私は、驚きそして喜びました。
野口は、人を健康にするのは、栄養でも、薬でも、ましてや健康法でもないと言っています。
ただ、「裡(うら)の力」を呼び覚ますことが大切であると繰り返し述べています。
「人の身体を分析すると、鉄、マンガン、銅、水などという、どこにでもある、ありふれた物質からできている。
でも、それらを混ぜ合わせたからといって、人が作れるわけではない。
それらを保つ働きがあるから、人は生きて、人として存在できる。」
この本に出会って、八年後、私はホメオパシーを学ぶようになりました。
そして、ジェームズ・タイラー・ケントの「ホメオパシー医学哲学講義」の中に同じような記述のあるのを知りました。
「細胞は、科学的に分析すると、C、O、H、N と S ですが、生命の本質はそこには発見できません。Cを54パーセント、Oを21パーセント、Nを16パーセント、Hを7パーセントSを2パーセントいっしょに入れて、何ができるというのでしょうか。・・・」
このときも、私は強い衝撃を受けました。そして、飛び上がるほどうれしくなりました。これは、バイタルフォースのことを言っているのでした。
今回は、バイタルフォースについてご紹介いたします。
では、始めましょう。
セルフケアコース1「ホメオパシーとは何か?」その4
<バイタルフォース>
同種の法則を発見し、自然界の物質を薄めただけでなく、振ることを加えた「レメデイ」というものを作りハーネマンは治療をしました。
しかし、彼自身も最初からこのレメデイが人間のどういった部分に作用するかということがわかっていたわけではないようです。
このあたりのことは、ラジャン・サンカラン(世界最高のホメオパスの一人といわれているインド人)の”The spirits of homeopathy”8章に詳しく書かれています。
レメデイは、人のどのようなところに作用するのでしょうか?
ハーネマンは多くの臨床を通してバイタルフォースという考え方にいたりました。
バイタルフォースとは?
生きている間あって、死ぬとなくなるもの。
東洋医学で「氣」と呼ばれているようなものです。
人を健康で調和のとれた状態に保ってくれるもの。
見ることはできないけれど、その働きをもってその存在をしることができるもの。
私たちは、怪我をしても病気をしても自然に治るようにできています。
それは、しっかりとした秩序でからだを維持してくれる力に守られているからではないでしょうか。
ホメオパシーは、レメデイを使ってバイタルフォースを整えようとするものです。
バイタルフォースさえ整えば、身体は自然に治っていきます。
病気とは、バイタルフォースの乱れてしまった状態。
そして、症状とは、乱れを教えてくれるサインであり、整えようとする働きでもあります。
ですから、ホメオパシーでは、症状を抑えるのではなく、出し切ってしまおうとします。
とりあえず症状をおさえて様子をみているうちに、治っていくだろうという現代医学とはこのあたりがずいぶん違います。
症状を出し切ってバイタルフォースが整ったとき、人は本当に治ったといえると思います。
私は、このことを、レメデイだけで初めて風邪を経過させたとき感じました。
症状は確かに苦しかったけど、治ったときすっきりして、古い皮を脱ぎ捨てたような感じでした。
私の主人は、アルセニカムのレメディ2粒でずっと悩んできた痙攣発作から解放されました。
そして、カシノシンというレメディ数粒で、抗痙攣剤からも解放されました。(これには、5年かかりましたが。)
本当の治癒というのは、もうその症状を抑える薬を飲まなくてもやっていけるようになることだと思います。
一生飲まないといけない薬から解放され、繰り返す症状から解放されることこそが本当の治癒だと思います。
そして、バイタルフォースに働きかけ本当の治癒をもたらしてくれるものがホメオパシーだと私は思っています。
では、またね。