レメディの使い方ABC

フォスフォラス Phos.

2008-3-3

こんにちは、CHK荻野千恵美です。
ホメオパシーの学校に入学した2003年頃から3年間ほど、私は、お茶のお稽古にも通っていました。

茶道は、四季折々の季節を楽しめる奥の深い世界。
ホメオパシーとも、どこか通じるものがあるようだなあと、感じていました。

ホメオパシーの学校在学中の3年生の時、国際セミナーでジェレミー・シェア先生の講義を受けました。
イギリスの、巨匠といわれるホメオパスのお一人です。
そのとき、先生は講義の中で、「ホメオパシーセッションは、茶席のようなものです。」と言われました。
日本の風土で育ったホメオパスの口から出た言葉だったら、私はうっかり聞き流してしまったかもしれません。
でも、西洋の文化的な背景を持つ、ユダヤ人のラビの家に育った先生の発言だったことに強い衝撃を受けました。

茶道の教えは「和敬清寂」。
人には、和やかに、敬意を持って接すること。
心は、いつも清らかに保つこと。
そして、何があっても、心を揺らさないで、しっかりとするべきことができること。
なるほど、これはクライアントさんに向き合う時の、ホメオパスの心得ともいえましょう。

私がお茶のお稽古で一番楽しみにしていたこと。
それは、必ず出てくる、その季節を表現する、茶菓子でした。
なかなか覚えられないお点前。
お茶菓子は、落ち込みがちな私の心を支えてくれるものでした。
こういった経験からというわけではありませんが、CHKでは、「超初心者入門セミナ
ー」には、必ず、休憩時間にお菓子とお茶をお出ししています。

「健康とはなにか?」

「バイタルフォースとはなにか?」

「似たものが、似たものを治すとは?」

普段使い慣れていない脳の筋肉を使っていただくのですから、甘いものは必須だと考えています。

超初心者向け入門セミナーは、
大阪では、3月9日(日) 4月27日(日)
京都では、3月14日(土)   を予定しています。

セミナーのあとには、来月開講の「3年制ホメオパス養成コース」の学校説明会も予定しています。
皆様お誘いあわせのうえ、ぜひいらしてくださいね。

では、始めましょう。今回は、根本体質レメディとして3つ目のレメディをご紹介します。

セルフケアコース2「根本体質レメディ6つ」その4

<フォスフォラス Phos.>

原料は、リン(燐)です。
とても発火しやすい鉱物なので、水につけて保存します。
リンが水につけて保存されるように、フォスフォロスは、水を必要とする人です。
この人は、とてものどが渇きます。また、身体に熱感を持っており、冷たい水で、冷やそうとします。
アイスクリームが大好き。
熱感といっても、サルファーのようなエネルギッシュな人とは違い、「花火」「マッチ」「人魂」のようなイメージです。
花火の材料になっていますが、花火のような華やかさとはかなさを感じさせる人です。
パーっとした人をひきつけるような明るさを持っていますが、長くは続きません。
疲れやすく、少し眠るとまた、回復します。
マッチは、「燐寸」と書きますが、マッチの軸のような、華奢な体つきが多く、人魂はリンが燃えているのですが、ボーっと浮かんで境目のないような人でもあります。
リンは、単体では存在できない物質です。
何かと結びつかないと、存在できない性質を持つように、このレメデイの中心テーマは、「交流」です。
外交的で、やさしく、愛情深いのですが、自分が投げた愛情が返ってこないように、循環がうまくいかなくなると、くたびれ無関心になったりします。
愛情深く外交的であるという状態から、無関心へというように全く、逆の状態になることをホメオパシーでは、「ポラリテイ(極性)」といいます。とても大切な考え方です。
他人と自分の区別のない人ですから、人にすごく巻き込まれやすいこともあります。
感じやすい人なので、怖がりでもあります。
暗闇、死、一人でいること、雷、幽霊、病気。多くのものを怖がります。
肉体面でも、外と内との交流をになう呼吸器に問題がでたり、身体を巡る「血」に関係する病気になりやすかったりします。
リンは、「燐」と書きますが、ヘンを少し変えると「隣り」や「憐れむ」という文字になります。
フォスフォラスの人は、誰かが隣りにいてほしい人であり、憐れみの深い人です。
フォスフォラスの子供は、友達が多く、人懐っこい子です。
初対面でも、2~3才の子供なら、手を広げると抵抗もなく、抱っこされます。
そして、抱き上げるとふんわりしています。
フォスフォラスは、「雲」にたとえられるレメデイですが、そんなタッチです。