レメディの使い方ABC
ナット・ムール Nat-m.(ネイチミューアー)
2008-4-4
こんにちは、CHK荻野千恵美です。
いよいよ4月。
桜の季節となりました。
冬の寒さから解放される今頃、満開となるこの花を、日本人は昔から愛してきたようです。
多くの歌人も桜を題材にした歌を詠んできました。
花は毎年同じように咲くけれど、人は年毎に違った思いでそれを眺めます。
CHKにとっては、今年は素晴らしい桜の季節となりました。
4月から専門コースがいよいよ始まります。
一期生としてホメオパスを目指して学び始める方々は、それぞれ年齢も職業もバラエティに富んだメンバーです。
でも、心は一様に小学1年生のような気分をどこかに持たれていると思います。
ピカピカのマテリアメディカ(ホメオパシーの薬効書)とレパートリー(レメディ検索辞書)をそろえて。
4月19日と20日の授業が始まるのを、ウキウキ、ドキドキで待ってくださっていることでしょう。
私もそんな気持ちです。
では、始めましょう。今回は、根本体質レメディとして、4つ目のレメディをご紹介します。
セルフケアコース22「根本体質レメディ6つ」その5
<ナット・ムール Nat-m. >(ネイチミューアー)
原料は、岩塩です。
塩は、食べ物に多く含まれているし、人体にもたくさん存在します。
欠乏すると生きていけませんが、多くとりすぎると身体を壊してしまいます。
味の決め手は、「塩加減」。 ちょうど良い具合であることを、「いい塩梅」といいます。
とても、さじ加減のむずかしい物質ですが、ナット・ムールの人もそのようにむずかしい「敏感」な人です。
感情的に、傷つきやすく、傷つくことをさけるために、塩の壁を築きます。
固く厚い壁で自分を守り、一人で過去の悲しみや、苦しみをじっと抱きしめています。
孤独が好き。慰められるのはいや。人を許さないところがあります。
責任感が強く、客観的で抑制的ですが、交流せず、様々な経験をするということがないので、感情は未発達であったりします。
精神と肉体は強いが、感情的にはもろい人です。
ナット・ムールの人の壁が崩れるときもあります。
音楽、アルコール、セックス、本当に信頼できる人。
音楽を聴いて泣いたり、酔っ払ったときに思いがけない言動を見せたり、自分を本当にわかってくれると思った人には心を開きます。
塩は、海に溶けています。
ナット・ムールの人は、海と太陽に関係が深いです。
海のそばに行くと、調子が悪くか、またはすごくいい気分になる人です。
また、太陽が高く上がる、午前11時から午後2時ごろが調子の悪くなる時間帯です。
塩味のものが大好き。
フォス(リン)とともに、不妊とも関係の深いレメディであるとも言われています。
フォスは開きすぎている人で、一方ナット・ムールは、閉じた人です。
そういった意味で受胎しにくいからでしょうか。
水につけておかないとリンは、保存できませんが、塩は海の水に溶けている物質で、とっても水を吸う性質を持っています。
ナット・ムールは、フォスと同様、とっても喉が渇きます。
そして、むくみやすい人です。
むくみやすく、唇は乾いて、割れていたりします。
ナット・ムールの子供は、おとなしく、叱る必要のないような手のかからない子が多いようです。
でも、ナイーブなので、傷ついているかもしれません。
フォスの子供とは、対称的で友達は少ないです。