レメディの使い方ABC

カーボ・ベジ Carb-v.

2009-03-19

こんにちは。CHK荻野千恵美です。
思いがけず、早くやってきた春の陽気に誘われて、先日、知恩院に行きました。
京阪四条駅を降りて、まずは四条通りを八坂神社目指して東へ。
八坂神社には行かずに、円山公園を北に抜けたところに、知恩院はあります。
いきなり現れる巨大な三門にびっくり。
日本一大きな門だそうで、この門には、「華頂山」とこれまた大きな額が掛けられていました。
法然上人が開いた浄土宗の総本山「知恩院」は、東山三十六峰の一つ華頂山の麓に壮大なスケールで広がる大寺院です。
この三門をくぐると、上がっていくことをちょっとためらいそうになるほどの、石段が待ち構えていました。
一つ一つ、とても大きな石段が、数十段。
上がって行くには、足も心臓も大変で、私は、日々の運動不足を思い知らされることになりました。
しかし、その石段を登り切ったところには、ご褒美ともいえるほどの壮麗な世界が広がっています。
いったい、だれが、こんな山のてっぺんに、これほどのものを作ったのでしょう?
この寺院の開祖は、仏法を、難行苦行ではなく世間のだれでもが易しく行える「易行」にしようと唱えた人、法然上人です。
最近、「いまをどういきるのか」致知出版 松原泰道・五木寛之共著の本を読んだのを思い出しました。
法然が「易しく」説いた仏法を、親鸞が「深く」究め、それを蓮如が「広く」世間の人々に手渡そうとした。この3人の仕事は、やがて大きくなって、日本人の心に流れる。
特権階級の人のための場所ではなく、ここは、一般民衆の、あふれるエネルギーが時間をかけて、結実したところなのだと思いました。
本堂も、とにかくその大きさにびっくり。
でも、この本堂には、だれでも上がることができます
広い、広いお堂の中では、お坊さんの読経の声が響き渡っていました。
どこかで聞いたような懐かしさ。
そういえば、私の母の実家は浄土宗でした。
子供の頃法事に行ったとき、よく耳にした響き。
母の田舎の実家の、広い仏間にある大きな仏壇の前に、老いてしぼんだ祖母が唱えていた「なまんだぶ。なまんだぶ。」という小さな声。戦死した息子をなぐさめるかのように、先立った夫に話しかけるかのように、毎日お勤めをしていた祖母のことを思い出しました。ここは、私の祖母のような名もない無数の日本人の思いを、すべて受け止めてくれる聖地なのですね。
本堂にお参りしたあと、せっかくここまできたのだからと、もう少しがんばってまた石段を上がり、除夜の鐘で有名な大鐘楼のあるところにもいってみました。本当に大きかったです。
帰りの下り坂の道には、たくさんの桜の木が植えられていました。
枝先をよく見ると、まもなく満開に咲き誇る日のための、準備が着々とすすんでいるかのようでした。
京都は、これからの季節、ますますじっとしていられなくなります。また、楽しいご報告ができればいいな、と思っています。

それでは、始めましょう。

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