今月の活動
2014年9月授業(2年生)
9月14日(土)
授業の前に、生徒さん達が自分たちで制作したレメディの冊子を披露してくれました。
2年生(6期生)は、愛知県・兵庫県・熊本県からと広範囲から通われていることもあり、
生徒さん同士、ネット上で勉強会をされています。その成果の1つとして、レメディ冊子
『私は誰でしょう?』を作ったそうです。
荻野講師
質疑応答から、始めました。
「Thuj.」(スーヤ:ヒノキ科)というレメディについて質問がありました。
このレメディは理解がしにくいレメディの代表です。自身の内面の弱さを自覚していて
それを表には出さないで、隠しておくという特徴があります。
このThuj.と似た傾向を持つレメディは沢山あります。生徒さんたちに、これまで学んだ
レメディではどれが似ているのかをみなさんに考えてもらいました。スイスイと答えられた
のには、ビックリしました。
野村講師
今月のメインテーマは、ケーステーキング実習です。
このクラスは、皆さん、日頃から対人的な仕事をされていますので、少し準備をした上で、
いきなり「一対一」でお互いに模擬セッション(実習)をしてみました。
その実習経験から、課題は何かを皆で考えて行きました。
みなさん、結構ハイレベルな内容でしたが、
相手の返事を充分に理解しないまま、矢継ぎ早に聞いてしまう。
相手の沈黙が怖い。
・・・など、具体的な課題が出て来ました。
講師からは、じっくり待ってクライアントの状況を理解してから、次の質問をするようアドバイスしました。
他に面白い質問も出ました。
カールロジャース(来談者中心療法創始者)のカウンセリングとホメオパシーのセッションとの違いは何か?についてです。
皆で、色々話し合った上で、最後にオルガノン該当§(83~90)の要約を読んで、理解を深めました。
オルガノン要約(抜粋)§83~90
§83 症例を”個別化”したものとして捉えるためには・・・
A)偏見を持たないこと。
B)健全な分別を持つこと。
C)症状像を注意深く観察すること。
D)忠実に記録すること。
§84 セッションでの心構え:
A)感覚器官を総動員して、
B)患者に起こった変化と異常を
C)患者と同じ表現で、
D)全てを、
E)正確に記録する。
F)自分は黙ったままで、患者と家族に話をさせる。
G)話をさえぎってはならない。
§86 患者が話したいこと(症状)を全て話したらそれを質問で具体化していく。
例)「いつからその症状が始まりましたか?」「どんな痛みですか?」
§87 「はい」「いいえ」で答えるような質問はしてはいけない。
§88 症状の全体像を得るために、足りないところは一般に使われている言葉で質問しなければならない。
(注)例)「便の出はどうですか?」「昼間や夜の睡眠はどうですか?」「心の状態、気分、思考力はどうですか?」「一番おいしい食べ物と飲み物は何ですか?」
§89 唯一信頼が置けるのは患者の言葉のみである。患者の話すことに全幅の信頼を置くこと。
(注)個々の症状について詳しく聞いていく例。非常に具体的で有用なガイド。
§90 記録には療法家が気づいたことも記入する。それが以前の状態から変化したものなのかを確認すること。
9月15日(日)荻野千恵美講師
授業前に、化合物のレメディについて質問がありました。
その例としてKali-i.の説明をして欲しいとのことでしたので、周期律表からの理解を促しました。
今月のレメディ学習は、Calc-p. Anac. Nat-c.の3つです。
Calc-p.は、現状に不満足感があり、それゆえに変化を求める傾向がある方にマッチします。
Anac.は、自分がないと言って良いほどの極端な自信のなさが特徴で、善悪の間での葛藤しやすい人に使われています。
Nat-c.も、自我の意識が希薄で、他者に献身的になることで、バランスを取る人にマッチします。
それぞれ、特徴的なレメディですが、いずれのレメディイメージもしっかり出ました。
(写真は、Anac.)