今月の活動

2014年6月授業(2年生)

6月14日(土)荻野千恵美講師

今月のオルガノン学習は、§70~75です。

オルガノンの大きな枠組みでは、第2段階に入った単元です。
この段階では、病とは何か?病をどうとらえたら良いのか?が記してあります。
その一番最初の項目で、急性病と慢性病を区分して考えることが述べられています。

通常医療も多くの自然療法もこの2つに明確な区分をしていませんが、ハーネマンはハッキリ分けて考えています。
ホメオパシーでは、この2つの見極めがとても重要です。そこがあいまいなままでは、ホメオパスは自分が一体何に対してアプローチしているのかが分からないまま、レメディ選びをしてしまっていることになります。

ぜひ、皆さんもオルガノンを読んでみて下さい。200年ほど前に著されたものとは思えない新しさと奥深さに驚かれることでしょう。

今月のレメディ学習はCon. Cic. Hep.の3つです。

Con.とCic.は、いずれもセリ科の植物レメディです。この2つは同じ科で、生育する姿も似ていますが、その症状像がかなり異なります。セリ科全体は、なかなか理解しにくいものです。おおざっぱに言えば、Con.は静的であり、Cic.は、動的と言えるでしょうか。
Con.はソクラテスと深い関係があります。その動画を見ながら、理解を深めました。

一方、Hep.は、セルフケアでもよく利用される化膿と関係があるものですが、体質的に利用することも多いレメディです。敏感すぎて人付き合いがしにくい面がある一方で、人の痛みに感受性が高いために、とても心優しい一面も持ち合わせています。

オルガノン要約(抜粋)

§72 人間の病には二つある。
A)急性病:病的進行が速く、適度に短い期間で進行を終える。
B)慢性病:初期の段階では目立たず、少しずつ健康を蝕んでいく。

§73 急性病にはおおきく二つある。
1)有害な要因にさらされたことがきっかけとなって個別的に人間を襲うもの。
2)気象や大地の影響力や有害因子をきっかけとするもの

§75 アロパシーによる慢性病は最も治癒が困難である。

荻野哲也講師

レパートリー(症状からレメディ候補を検索する辞書)の実習(練習)をしました。

この実習を通じて、Rubrics(ホメオパシー独特の症状)に慣れ親しむことは、ホメオパシーの基本がしっかりすることに繋がります。
単調にならないように、これまで学んだレメディの復習しながらゆっくりと進めてみました。その復習が良かったのか、皆で楽しめました。生徒さんが自宅で勉強する際の具体的方法を身につけてもらえるように進めました。

6月15日(日)野村講師

ケースをどう受けとめるのか?について、学びました。

ちょうど、生徒さんの1人が、セッション(ケーステイキング)の練習として知人について色々聞いて来られていましたので、それを参考にさせて頂き皆で考えて行きました。

内容的には、ハイレベルになって難しかったかも知れませんが、結果的には皆さん感動されていました。
その方の病は、その人の人生全体(仕事や家庭など)と深く繋がっているからです。

この世で起きるすべてのことは偶然ではなく必然であると言われたりしますが、そのことを、実際のケースを通じて理解出来たかのようでした。