今月の活動
2013年6月授業(2年生)
3年制ホメオパス養成コースの授業は、今月からCHK四条教室に変わりました。
そして、今後は毎週各学年ごと個別の授業になります。
初めてのことになりましたが、生徒も講師もともにとてもリラックスして授業に臨むことができました。
その学年に合わせた環境作り授業進行が出来たことが良かったことではないかと思いました。
これを続けることで、良いホメオパスの育成が確実なものになるのではと思っています。
6月1日(土)荻野千恵美講師
いつものようにオルガノン学習から始めました。
今月は§56-59アンチパシー(逆療法)についての単元です。生徒さんからは、アンチパシー(逆療法)とアロパシー(異種療法)の違いは?という質問が出るなど、良い理解に繋がる質疑応答が出来ました。
薬物とレメディの違いについても、また副作用とは何か?についても理解が深まったと思います。
レメディ学習はLil-t. Verat. Naja.の3つです(画像)。
特にLil-t.の学習では、一人の方が、強く反応されていました。おそらく、何らかの関係性があるレメディなのでしょう。
Lil-t. Verat.はユリ科のレメディで、心身両面に「押し出されるような感覚」を持っています。また、Naja.はヘビの一種であり、こちらも「自分は不利な立場にいる」という感覚を持っています。今回は社会の中で疎外感を持ちやすい方に関係したレメディ群を学びました。
オルガノン要約(抜粋)
§56 緩和療法(アンティパシーとエナンティオパシー)の方法はガレノスの「反対のものは反対のものによって」という教えに基づいて導入された。この療法がどれほど役に立たず危険かを以下の段落で見ていこう。アロパシー医の療法で重要なものは、自然の病気の一部に対して正反対の関係をもたらすアンティパシー的治療だけである。
§57 アンティパシーでは、病の多くの症状には注意を向けず、たった一つの厄介な症状に対してのみある薬を投与する。これで最も迅速な緩和の治療ができると考えた。緩和治療の例。アンティパシー(通常医学)の薬の種類は限られており、効能(一時作用)もわずかでしかない。
§58 アンティパシーでは、たった一つの症状だけが一面的に考慮されているにすぎない。したがって病気全体の治癒は期待できない。アンティパシーによる短期の緩和作用の後には常に例外なく悪化が起こる。通常医学の医師は必ずそれを他の原因に転嫁する。(注)緩和の後の悪化の例。
§59 反対のものによる緩和の作用によって、病の重い症状が治癒されることは決してない。むしろ必ず増幅させ悪化する。
緩和療法による悪化事例・・・一時作用(緩和)の後には二次作用(逆に向かう身体の自然作用)が起きて、より悪化するしかない。
6月2日(日)荻野講師
2年生(5期生)にとっては入学して初めてのケース学習になりました。
ケース学習は、ホメオパシーの応用部分になりますから、基本がしっかり出来ていないとうまく行きません。ホメオパシーの基本原理については、1年次にしていますが、その復習もしながら、ゆっくりと進めて行きました。
少しゆっくりでしたが、何とかシングルレメディにたどり着きました。今後もケース学習を繰り返し続けて行きます。そのたびに基本の確認が求められますし、ケースの見方考え方にも慣れて行くと思います。初回なので、戸惑いと疲れを感じたことでしょう。
生徒さんからは、オルガノンも最初はまったく読めなかったけれども今では自主的に読んでいますとの感想がありました。