今月の活動

2012年11月授業(2年生)

11月17日(土)荻野哲也講師

国際セミナーの復習から始めました。今年の国際セミナーについては、ほとんどの生徒さんから、とても分かりやすく、理解が深まるものだったとの感想をもらいました。

今回の国際セミナーのメインテーマだった「マヤズム」について復習をしました。
現代では、マヤズムはレメディ選びの便利な道具として使っています。そのことを復習として改めて理解してもらいました。

その上で、講師が以前経験したシンプルなケースについて、学びました。
今回のケース学習の目的は、まずはそのケースの何が一番大事か?(Genius:ケースの核心)をとらえることでした。そこに重点を置いて進めました。

皆さん、まちがいなくそれをとらえていました。

皆さんには、このケースにおける特徴的な症状を出してもらいました。それを、講師の方で、コンピュータを使ってレパートライズしてみたところ、1番始めに、最も類似したレメディが出て来ました。それが、かつて講師がこのケースで提案したレメディだったのです。

4期生の皆さんは、豊かで鋭い感性を持った方が多く、核心をつかむ力は充分にあります。あとは、レパートライズやマヤズムの視点での分類などホメオパシー的な道具の使い方を身に付けて行くことが課題だと思いました。

11月18日(日)荻野千恵美講師

最初に、11月初めに、講師自らが受けたサンカランのセッションから学んだことを皆さんにシェアしました。

そして、いつものようにオルガノンを精読した後、レメディ学習をしました。

今月のレメディ学習は、Bar-c.Ambr.Aeth.の3つです。
いずれも恥ずかしがり屋(Timidity)のレメディです

レメディのエネルギーを感じる時間では、3つのレメディの違いを皆さんの豊かな感性で表現することが出来ました。

特にAeth.では、暴力的で、うわー!なぐりたい!パンチをみぞおちにぶつけたい!など
通常は表に現れないようなレメディに内在するものを感じとって、表現していました。

2年生も後半に入り、個々の生徒さんの成長を随所に感じました。
(写真は、マッコウクジラ。Ambr.はマッコウクジラ由来のものです)

オルガノン抜粋(§要約~抜粋)

§81 この感染症(プソラ)は数百世代にわたり少しずつ受け継がれ、広範囲に無数の病の形をとって蔓延した。こうして生み出されたものには別々の病名 がつけられた。
(注1)プソラを慢性病に変化させる要因:
 A)居住地の気候や特有の風土。
 B)幼少期の常軌を逸した心身の教育。おろそかにされたり歪められたり、やりす ぎた心身の訓練。
 C)仕事や生活環境、食事制限、情念、風習、習慣上の心身の乱用。

§82 ホメオパシーはプソラに対して治療すべき多数の病のもつ本質に近づいた。しかしこれからも慢性病の診察可能な症状とその特性を注意深く理解していかなければならない。真の療しはそれぞれの症例を厳密に特有の処置(個別化)をすることから始まる。
急性病の場合は、おのずからほとんど全ての情報が提示される。
慢性病の場合は、症状を見つけ出すことさえ困難である。