今月の活動

2012年9月授業(2年生)

9月23日(土)高橋講師

今月のオルガノン学習は、§78-80~Psora慢性マヤズムについて学んで行きました。過去にも何度か伝えてきたところですが、ホメオパシー学習では、もっとも理解しにくいところですので、丁寧に繰り返しました。

レメディ学習では、Ferr. Cupr. Iod.の3つを学びました。

Ferr.(鉄)は、構造物や武器として使われ、外側に向かうダイナミックな質感があるものです。そして、Cupr.(銅)は、装飾品や工芸品に使われる繊細さや芸術性があり、内側に向かう質感があるものです。これらの質感の違いを感じてもらえたと思います。
また、Iod.(ヨウ素)はもっと切羽詰まっていて、重くしんどいという質感が生徒さんから出てきました。

オルガノン該当§(要約~抜粋)

§78 慢性マヤズム:
真の慢性的な病とは、”慢性マヤズム”から生じる。
これを放置したり、それに対応するレメディを使わなければいつまでも悪化の一途をたどり、心身両面から最高の養生をしても悪化は進行し、死ぬまで人を苦しめる。
本当の慢性病は人類を苦しめる最大無限の拷問である。どんなに元気で頑強で正しい日常生活を営んでもこの病を根絶することはできないから。

§80 乾癬マヤズム(ソーラ又はプソラ/PSORA)
他の病よりも計り知れないほど蔓延し、はるかに重要なマヤズム。
プソラは身体全体が完全に内的に感染した後になって初めて特有な発疹が出る。
プソラはほとんど全ての数え切れない病気を生み出す真の根本原因である。

9月24日(日)野村講師

前半は、マヤズムについて講義をしました。

ハーネマンが提唱したマヤズムの考え方と現代のホメオパシーの世界でのマヤズムの考え方の違いについて説明しました。

こういう学習は、観念的になりがちなので、圧力鍋の仕組みや明治維新の例え、そして現在、中国で起きている民衆の激しいデモのことなどを引用して、マヤズムへの理解を深めてゆけるよう試みました。

後半は、周期律表について講義をしました。
この周期律表とホメオパシーの関係は、オランダの著名ホメオパス/ヤン・ショールテンが提唱したものです。
彼は、この周期律と人間の発達段階との関係性に気付き、更にホメオパシーレメディ(元素)との密接な関係性をも見出しました。
この考え方は、今や世界のホメオパシーのスタンダードになっています。

今回は、この周期律のもっとも基本的なシリーズごとの説明をして行きました。

講義のまとめとして、生徒の皆さんがどのシリーズのどの段階に当たるか(どの発達段階で留まっているのか?)などを話してもらいました。人や自分の問題がどこにあるのかを確認するための目安になると思います。