今月の活動
2012年8月講義(3年生)
8月4日(土)荻野千恵美講師
最初に、皆さんが取り組んでいるスーパーバイズ(個別指導付きのケース学習)の進捗状況を確認してみました。
早く進行している方の経験をシェアして頂くことで、今後の参考にして頂くことが目的でした。
講師陣としても皆さんが、どのような気持ちで向き合っているのか?どんなことを問題に感じているのかが、よりよく分かりました。
ケース学習の前に恒例のオルガノンの精読をしました。
今回は§146~160です。この単元ではレメディの具体的な適用の仕方について記してあるところです。ハーネマンはここで繰り返し述べています。
「原物質よりも薄めて叩いたものの方(Potentize)が良い」こと。
そして「利用回数は出来るだけ少な目の方が良い」こと。
ケース学習には、皆さんも随分と慣れて来たのを感じます。
ケースを理解する際に自分の偏見をどうするか?という疑問があがって来たり、最終的な候補レメディがいくつか出て来たりして、どのレメディがより類似性が高いのか?
等など、色んなレベルで疑問点が明らかになっていて、理解が進んでいることを実感しました。
オルガノン(要約~一部抜粋)
§146 真の療法家の「第三の仕事」は正しいレメディを自然の病にホメオパシー的に適用することである。
§147 その人に生じた自然の病の全体像に対して最も類似したものが最も適切なレメディである。
§153 SRP:奇妙な、特有の、異常な、まれな、特徴的症状
SRPだけに目を向けても良い。その人に特徴的な症状に注目すること!
§154 SRPが多く合致するなら、それは最適なレメディといえる。
§158 レメディによる一時的悪化は非常に良い徴候。レメディは治癒すべき病よりも少し強くあるべきだから。
§159 急性的な病の場合は、レメディの投与量が少なければ少ないほど、最初の数時間で現れる悪化はそれだけいっそう軽くすみやかになる。
§160 レメディを微量にできなかった時代は症状の改善を起こすことができず、完全に治癒することはできなかった。
8月5日(日)荻野哲也講師
まずは、前日のケース学習での質疑応答から始め、前日のケース学習で選ばれたものに関連のあるカーボン系のレメディの補足説明をしました。
また7月中旬に実施したインドビデオセミナーでサンカランが提案したケース分析法について少し触れ、CHKで伝えているケース分析の方法との共通点や違いを理解してもらいました。
あいにくインドビデオセミナーに参加できなかった生徒さんにも基本的なことは伝えることができました。
今月授業の本題は、7月授業と同様、ある自然界のファミリーに共通する症状(Rubirics)を元に簡易プルービングをしました。それによって、そのレメディグループ全体の質感(エネルギー)を感じてもらうことが目的です。
その後、そのレメディグループに属するレメディの簡単なケース学習をしました。
これまでケース学習ではグループで相談しながら進めて来ましたが、今回初めて、最初から最後まで、皆さん一人一人にケースを受け取るところから、最終的な候補レメディの提案までしてもらいました。初めてのことでしたので、少し時間がかかりましたが、皆さん、おおむね自力で出来るようになっていました。
素晴らしいことです。