今月の活動

2012年5月講義(1年生)

5月12日(土)渡辺広講師

前半は「ホメオパシーと現代医学」について講義をしました。

生徒さんとInteractiveに(双方向に)意見交換をしながら、ゆっくり進めて行きました。結論をいきなり伝えるのではなくて、まずは問題提起をして、じっくり考え続けて頂けるようにしました。

レメディと薬との違いについても、今の理解を確認しながら、進めてみました。

後半は「予防接種について」の授業をしました。

これも、まずは、皆さんの理解と考えについて述べて頂き、現状行われている各種予防接種の現実について、具体的に伝えて行きました。

これらの問題は、良い悪いという決めつけをすることではなく、今一体、何が行われているのか?そこにはどのような問題があるか?という真実を正確に捉えて、個々人が自分で判断しながら、決めて行くという姿勢が何よりも大切であることを理解して頂きました。

5月13日(日)高橋治子講師

レパートリーの使い方についてとレメディ学習をしました。

皆さん、本当に感度が良いのでやりやすかったです。
レメディへの理解、感覚がいいのもあるし、講師が投げかけたものをとても素直に受け入れてくれる。とりわけそこが素敵だなと思いました。楽しい1年になりそうです。

本題に入る前に、オルガノンで、レメディについても学びましたが、それもとても面白いとの感想でした。この単元は、来月の講義とリンクしますので、選んでみました。

レパートリーの使い方の導入の後、原物質のエネルギーを感じて頂きながら、レメディ学習を進めました。

レメディ学習は、Nat-m. Puls. Lyc.の3つですが、このわずか3つのレメディだけでも、個々人で大きな反応の違いがあることに、生徒さん自身も驚いていました。
原物質(植物)の写真を見ただけで、大きな反応(驚く・笑うなど)をする方もおられました。
これは、まさに「感受性」の問題ですが、これはホメオパシーを理解する上で、とても大切な概念でもあります。

ある生徒さんから、「これがどこが病なのか?」という素晴らしい質問も頂き、授業は深まりました。やはり、授業は生徒さんが作って行くものだなと改めて感じました。

Nat-m.では、海の動画を見ていただきました。「果てしなくて、わくわくする」という人もいましたし、「結晶と無限の広がりの極性がある」という人もいましたし、「楽しい歌と悲しい歌を思い浮かべる」という人もいました。
自然が多様であると同時に、人間(の見方・感じ方)も実に多様だと思います。

オルガノン要約(抜粋)

§18 適切なレメディを指し示す唯一のものは、付随的要因を含む症状の全体像である。

§19 病の定義:病とは”健康状態”が変化したもの。治癒はその逆である。
レメディは、感覚と機能を基盤とする人間の”状態”を変化させることができるので、病治癒することができる。

§20 人間の健康状態を変化させる効力はレメディに内在するが、それはまるで精神のようなものであり人間の頭で考えても理解できない。健康状態が変わることで始めて観察できる。

§21 レメディは健康な人間の状態を変化させ、いくつかの特定の症状を生じさせるものに他ならない。レメディがどのようなエネルギーを持っているかはプルービングの情報だけをよりどころにしなければならない。健康な状態からある特有な症状に変化させる効力をもったレメディが、その症状を持った人を本来の健康な状態に戻すことができる。