今月の活動

2012年5月講義(3年生)

5月5日(土)荻野講師

ケース学習をしました。今回は、子供のケースです。
子供のセッションをする際に留意しておくべきことは何か?について、まずは皆さんの考えを自由に述べてもらいながら、その要点をまとめてお伝えしました。皆さんよく理解出来ています。

際立った特徴のある子供のケースだったので、多くの生徒さんには、レメディは分かりやすかっただろうと思います。

ケース学習で大切なことは、レメディを当てることだけではありません。
まずは、その子をありのまま受けとめること。そのプロセスを省いていてはホメオパシーはできません。
充分に受けとめた上で、次にホメオパシー的にその子の全体像を正確にとらえて、必要なたった一つのレメディ(シングルレメディ)にたどり着くこと。

このプロセスについてはこれまでも繰り返してきたので、皆さんも随分と慣れて来たようです。

最後に皆で選んだレメディの解説をして、今回講義のまとめとしました。

実際のケースを通じて、レメディを学ぶことで、知っているレメディへの理解が更に深まると同時に、人間への理解も深まって行くものです。ケース学習での経験は、哲学書を読むのに似ています。

5月6日(日)野村講師

レメディのあるファミリー(グループ)に共通する症状群(ルーブリック)から、そのファミリーのクオリティを掴む体験学習をしてみました。

選んだファミリー(グループ)は、まずは2つです。
1つは、あるマヤズム(Syphilis)の鉱物。
もう1つは、動物の中のある種類(ヘビ科=Syphilis)。

同じマヤズム分類でも、鉱物とヘビとではクオリティーが全く異なっていることが分かります。

ある生徒さんからは、この動物のファミリーや今回学んだある鉱物系ファミリーのレメディ群は、自分がこれまで思っていたものとはけっこう違うことが分かりました、との感想を述べてくれました。

後半はあるシンプルなケースを材料にして、そのケースではどのようなレメディを必要としているのか?を考察して行きました。
ここでも選んだレメディが属するグループに共通するレメディ群について、共通する症状からクオリティーを学びました。

この講義の目的は2つありました。1つは、レメディをファミリー(グループ)で学ぶことで、レメディ知識を広げてもらうこと。もう1つは、これまで学んで来たレメディへの偏見に気付いてもらうこと。

2つの目的は、まずまず達成できたように思います。