今月の活動
2012年1月授業(1年生)
1月28日(土)高橋講師
1年生は入学されてから先月までに深く学んだレメディは24個。復習を兼ねて名前を挙げそれぞれのレメディについて特徴を挙げてもらった。
生徒さんはドキドキしながらホワイトボードに書き連ねて行った。皆それぞれに意外に覚えているものだと実感したのではないか?そんな風に感じた。
1つのレメディの特徴を取り上げると、その特徴とリンクしているレメディを次々と思いつくもの。ホワイトボードはあっという間にマインドマップのように繋がって行った。レメディ同志を関連させていくことで、個々のレメディの理解は深まるものである。
ホワイトボードを見渡しながら、得意・不得意を作らないようにというオルガノンでのハーネマンの言葉をご紹介し、オルガノン全般にあらゆるところで顔をだす「偏見」をなくす重要性を再確認してもらった。
レメディ学習はGels. Bry. Chin.といったセルフケアで急性症状にもよく用いられるレメディ。
しかしこれらは慢性症状に対する体質レメディとして使われることも多い。全体像をよく理解しておくことで急性・慢性に関わらず使用することができる。
特に、Chin.は特徴が強いためか皆さんのイメージが大いに広がった。また、講師の経験談として慢性的症状の方がBry.によって健康を取り戻したケースもご紹介した。
1年近く経ってクラス全体のチームワークがすごく良くなっている。今春2年生になる頃にはさらに、にぎやかになっているような気がする。皆さんの成長を楽しみにしている。
オルガノン引用(要約)
§257 「お気に入り」のレメディを作ってはいけない。どのレメディも有用である。
§258 「苦手な」レメディを作ってはいけない。重要なのは、その症例において特徴的な症状の全体像に最もよく対応している レメディを見つけることだけであり、その際にささいな心の動揺(苦手意識などの偏見)などにより、レメディの選択に影響を及ぼしてはいけない。
1月29日(日)野村講師
急性病と慢性病について講義した。
ハーネマンが慢性病の根本的な要因を探求し続けた成果である「慢性病論」の第一章を読みながら、解説していった。慢性病と急性病の関係について、伝えることが出来たと思う。
生徒さんによっては、オルガノンがとても好きだという方、かなり苦手で読みにくいという方、両方おられることがはっきりしてきた。今後の原理の講義は、もう一工夫して行きたい。
まとめ的に「レメディ関係表」を渡した。人間と同じようにレメディ同士には、相性の良し悪しがある。
相性が良いもの同士の場合は急性と慢性の関係になりやすい。これまで学んだレメディを材料にして、相性の良いレメディ間では、具体的にどのような関係性を持っているのかを確認してもらった。
例えば、「カルカーボCalc.」は「ベラドンナBell.」と真逆な症状像を持つが、非常に相性が良いレメディ同士でもある。実際に体質的(慢性)に「Calc.」の人は、急性時には「Bell.」状態になりやすい。
オルガノン引用(要約)
§72 人間の病には二つある。
A)急性病:病的進行が速く、適度に短い期間で病の進行を終える。
B)慢性病:初期の段階では目立たず、少しずつ健康を蝕んでいく。
生命エネルギーは病に対して不完全で不適切で無駄な抵抗を企てるだけで、自分のかかった病を独力で消滅させることはできない。最終的に身体が破壊されるまで異常な状態にする。この病は慢性マヤズムを通じてダイナミックな感染によって発生する。