今月の活動
2012年1月授業(2年生)
1月28日(土)野村・荻野講師
最初は、野村講師が先月の続きの講義をした。精神的症状の方のケース学習のまとめである。
引き続き、荻野講師が経験したケース学習をシェアした。
ホメオパシーを進める際に、一番難しいのがCASE TAKINGである。これは経験を積んでいかないとなかなかうまく出来ないが、料理に慣れて行くことに似ていることを伝えた。
最終的に出来上がる料理のイメージこそシングルレメディのイメージである。
それは見栄えや量の多寡だけではなく、何よりも心がこもっていて、食べる人にとって美味しいもの(質的なもの)であることが大切。それが、シミリマムレメディ(最類似レメディ)である。
ケースで選んだレメディは、鉱物系のものであり、皆さんの周期律表への理解を確かめながら、進めた。
みなさん2年生の終わりの段階のせいであろうか、ケースへの取り組み方、ルーブリックの選び方、周期律への理解の仕方、いずれもかなりスムーズになっているのを感じることが出来た。
1月29日(日)荻野千恵美講師
いつものようにレメディ学習の前にオルガノンを読んだ。
ハーネマンは、極めて実証的な人物である。同時代人や自分の経験や文献から類似しているものを使った場合、類似しないものをつかった場合、それぞれどのようになるかについて具体的に述べている。これらの単元を輪読しながら、現代の私たちが感じている様々な問題(心身全体に関わる)と比較しながら進めてみた。
皆さんから、良い体験例が出て来て、この単元の理解は深まったように思う。
レメディ学習では、Ferr. Cupr. Bry.を学んだ。
いずれも仕事に関係するレメディだが、質感はそれぞれに異なる。今回、特にFerr.の時間は面白かった。
生徒さんの一人が、「鉄鋼の町」に住んでいて、お父さんが鉄鋼マンであるとのこと。男らしいイメージがあり、ラグビーも盛んな町でもある。そこから、イメージは広がって行った。
大阪市長の橋本徹さんは、元ラガーマンで弁護士として法廷で闘い、今も色んな勢力と闘っている。生徒さんから、そういうイメージを頂き、なるほどそうかも知れないと思った。
オルガノン要約(抜粋)
§35 類似していなければ治癒できないことを説明するために事例を3つ。それらから以下の二点を考察する。
A)互いに類似していない自然の病が同一の人間に併発した場合(3パターン)。
B)不適切なアロパシー薬を使って治癒したら何が起こるのか。
上記のことを多数の事例をあげて§36~§42にかけて、詳説している。興味のある方はご一読下さい。