今月の活動
2011年12月講義(3年生)
12月3日(土)服部優希講師(特別講義)
今春に1期生として卒業され、本格的にホメオパスとして活動しておられる服部さんを講師としてお招きした。
講義の前半は「ホメオパスとしていかに活動していくか」について、実践されている内容や心構えについて講義して頂いた。
彼女が、ホメオパスとして活動する中で、何よりも心していることは、「外とつながる」こと。そして、本当に良い結果が出るように不断の努力を続けること。そのためには良い結果が出るまで、あきらめないでセッションを続けて行くこと。
そういうシンプルなメッセージとともに、かつてある著名な日本画家の姿勢を通じて学んだことが、今現在ホメオパシーを実践する際にとても役立っていることをシェアして頂いた。ホメオパシーはアート&サイエンスと言わてきたが、その実践には「アート」の側面が欠かせないもの。彼女は特にそのアート性に魅力を感じて、ホメオパシーに惹かれ続けて来たことを伝えてくれた。
後半は、最近実施したケースのシェアをして頂いた。
生徒さんたちは、彼女が経験したケースを通じてたった一つのレメディにたどり着くことも出来た。
ホメオパシーが大好きな先輩に接することで、生徒さんたちは皆、何よりもあふれんばかりのエネルギーをもらったかのようだった。
親しみ易くダイナミックで後輩に勇気を与える素晴らしい講義だったと思う。
12月4日(日)
前半(荻野講師)
7月に一度学んだ「2回目の処方」の続きの講義した。7月はケントの医学哲学講義第35章・36章をベースに学んだが、今回はオルガノンを中心に学んだ。そしてビソルカスの著したサイエンスオブホメオパシーから、1回目の処方の査定と2回目の処方についての実践的演習をして、その理解を定着してもらった。
オルガノン§249~一部抜粋(要約)
§253 悪化や改善の徴候は、クライアントの感情の状態や態度に最もよく表現される。
A)改善が始まればだんだん心地よくなり落ち着き、気持ちが開放され元気になる。 B)悪化はその反対である。
(注)レメディが正しくても投与量(Dose)が多すぎる時はクライアントの感情を乱すので、Aのような徴候をすぐには気づくことはない。(§276参照)
後半(荻野千恵美講師)
ケース学習をした。
偏見を無くして、ありのままケースを受けとめることに重点を置き、シングルレメディにアプローチしてゆく方法を身に付けて頂けるように授業を進めた。このやり方が出来るようになれば、混乱なく、たった一つのレメディに近づくことが出来る。
卒業までさほど多くの時間はない。時間がある限り、こうしたケース学習の経験を積んで行く予定である。
オルガノン§6(要約)
偏見なき観察者が唯一知覚すべきものは、外部に表現された病の徴候・現象・症状の全体(本来の健康状態からいかに逸脱しているか)である。療法家は、生命エネルギーの病的な作用(逸脱部分)全体を「観察」する必要がある。(表現された症状以外に見るものはない)