今月の活動
2011年4月講義(1年生)
4月23日(土)荻野講師
今日は、新入生(4期生)にとって3年間の始まりの授業である。
それにしても、4期生は、個性派揃いである。そして若い方が多く元気である。それぞれにキャラクターは全く違うけれども、皆オープンマインドで、教室全体が熱く明るく盛り上がって行くかのように感じた。
良い方達が、新しく仲間に加わり、本当にうれしい。
講義の前半は、ホメオパスの役割についてである。具体的なケースを元にして、卒業後にどう考え、行動しているのかをイメージして頂きながら、真のホメオパスが果たす役割について、一緒に考えながら進めた。オルガノン§3をそのまとめとして、皆さんの目標を明確化して終えた。
オルガノン§3要約
治療家は次のことを明確に認識・知覚・洞察していなければならない。
これが出来る人=真のホメオパス
A)何が癒されるべきか?について
B)レメディの治癒力について
C)レメディの選択と適用とその正しい投与法(投与量と反復方法)
D)治癒を妨げているものは何か。それらをどうすれば取り除けるのか。
後半は、「健康・病気・症状について」である。
健康と病気と症状について、根本的に考えて行くことが、ホメオパシー理解への第一歩である。このことは、卒業してからも常に向き合って行く課題でもある。
観念論では曖昧な理解しかできないと考え、今回は、前半で使った具体的なケースを材料にして、皆で考えながら進めるようにした。
最後は、オルガノン§7~21の要約を通読して、初日の講義を締めた。
オルガノン要約
§9
健康とは、精神的な生命エネルギーが物質的身体を完全で調和的に管理・統治・維持することである。
そして、人間の内なる理性的な精神は、人生におけるより高邁な目的のために健康な身体を道具として自由に使用することが可能となる。
§19
病気とは”健康状態”が変化したもの。治癒はその逆である。
レメディは、感覚と機能を基盤とする人間の”状態”を変化させることができるので、病気を治癒することができる。
4月24日(日)荻野千恵美講師
講義は、マテリアメディカの読み方・使い方と基本的なレメディ学習である。
最初の授業なのですごい緊張した。生徒さんがレメディのイメージを出してくれるのかなと心配だったが、杞憂に終わり、とても楽しい中身の濃い授業になった。
皆さんのイメージ力はすごい。
レメディ学習は、その原材料を提供し、皆さんにイメージして頂くことで、レメディのエネルギーを感じて頂くように進めた。生徒さんがうまく出してくれるので、リラックスできて、あとは流れに任せて授業をすることが出来た。改めて、ホメオパシーの授業は、生徒さんが作って行くものだと思った。
今回学習したレメディは、Calc. Sulph. Puls.であるが、このイメージワークがしっかり出来たお陰で、それぞれのレメディのマテリアメディカをエネルギーレベルで理解して頂けたと思う。
これからの授業が楽しみになった。
オルガノン§21要約
レメディは健康な人間の状態を変化させ、いくつかの特定の症状を生じさせるものに他ならない。レメディがどのようなエネルギーを持っているかはプルービングの情報だけをよりどころにしなければならない。健康な状態からある特有な症状に変化させる効力をもったレメディが、その症状を持った人を本来の健康な状態に戻すことができる。