今月の活動

2011年4月講義(2年生)

4月23日(土)野村講師

2月末の授業で行ったライブセッションについて、レメディ処方後にどのような展開をしたかを報告し、それをもとに以下のことを学習した。

1)へリングの治癒の法則
2)急性病と慢性病
3)周期表(全ての鉱物レメディ)
4)分類としての5大マヤズム
6)ポーテンシーの決め方と再投与のタイミング

使用したレメディは1種類で、2ヶ月で2回(2粒)の投与のみである。最初にレメディをとった翌日から呼吸症状が一時的に出現。その後皮膚症状が出現した。

レメディによる反応に対してアロパシー薬を使用した影響などもあり状態は前後したが、実際のケースを用いることで、ケースマネージメントをいかに行うかについてご理解いただけたかと思う。

今回ポーテンシーは30Cとしたが、その理論的な根拠と多くの例を用いて解説した。それなりに明確な指針を提供できたと思う。

4月24日(日)高橋講師

最初にオルガノン§3のおさらいをした。
この部分は一年間繰り返して触れてきているが、
ホメオパシーの基礎の基礎であるため、今後何度も折りにふれ
読んでいく部分である。生徒さんがホメオパスとして実践していく上で、
クライアントから質問されてもこの部分が自分の血肉となっておれば、
自信をもってお答えできるだろう。入学時に読んだ時と比べると、一年間
学ばれて理解が深まっていることを実感されたことと思う。

オルガノン§3要約
治療家は次のことを明確に認識・知覚・洞察していなければならない。
これが出来る人=真のホメオパス

A)何が癒されるべきか?について
B)レメディの治癒力について
C)レメディの選択と適用とその正しい投与法(投与量と反復方法)
D)治癒を妨げているものは何か。それらをどうすれば取り除けるのか。

今回のレメディ学習はStram.Hyos.Lac-c.の三つ。
Stram.とHyos.はナス科のレメディであり有名なBell.と共に
〝暴力的、恐怖、発作〟のテーマをもつ。

一方、Lac-c.は犬の乳から作られるレメディであり、
こちらも〝攻撃性〟をもったレメディである。
これを必要とする人は人間になり得ない哀しさと犬本来の野性と
の間で葛藤することから生じる〝分離感〟を持っている。
また乳という性質上、母子の分離のテーマも持っている。

〝分離〟という点でStram.もHyos.も誕生時の恐怖から生じるトラウマ、
見捨てられたという恐怖を深いとこころでもっており、生徒さんのイメージ
ワークでもこの感覚を感じとれたと思う。