今月の活動

2011年2月講義(3年生)

2月11日(金)

今回は、1期生の最終講義である。CHKの3年制コース発足とともに入学された皆さんの最終講義は、講師陣にとっても感慨深いものがあり、いずれの講師も心を込めて最後の授業に臨んだ。

前半:荻野講師

レメディ学習総集編の授業をした。

まずは、生徒さんたちに、この3年間で同級生や講師達と同じ場で深く学んで来たレメディたちを挙げてもらった。ホワイトボード一杯にあふれんばかりのレメディ群を眺めて、本当に沢山のレメディを学んで来たことを、まずは確認した。

その後、ある一つのレメディを症状の全体像から学んだ。

今回選んだのは既習の大レメディであり、初学者が他のレメディとよく間違えるものを選んだ。間違えやすいレメディと比較検討することで、個々のレメディの理解はより深まって行く。そのことをグループ学習を通じて学んだ。

多くの種類があるにも関わらず、いずれのレメディも個性豊かで、一つとして同じものはない。世界には3000種を越えるレメディが存在し、今も尚増え続けている。

3年間掛けて、核になるレメディについてはエネルギーレベルで身に付けて頂いたと思う。その土台部分が出来ていればレメディの知識を次第に広げて行くことは意外に容易い。
そして、レメディ同士の関係性を学ぶことで、レメディへの理解はより深まって行く。

これらをこれまでのように机上で学ぶのではなく、卒業後、実践を通じてクライアントさんとともに歩みながら、そして自問自答しながら、身に付けてゆくことが大切であることを伝えた。

以下のへリングの言葉は、非常に貴重である。実はこの言葉はこれまで知らなかったが、自分自身の体験と一致したので間違いないと考え、皆さんにもご紹介した。

コンスタンチン・へリング(ハーネマンの弟子)のレメディ学習法(CHK2期生栗乃まろんさんのブログからの引用)

1.まず、数個の主要なレメディをマスターすること。そして、それに関連付けてレメディをマスターしていく。

2.一つ以上のファミリー卑近の物質をこのようにして学んでしまえば、あとのファミリーについても、より簡単になってくる。この方法で数年間、たゆみない努力をつづけていけば、どんな新しいレメディも一読で利用できるようになる。

後半:高橋講師

ケース学習前に「オルガノン§6=偏見なき観察者」を再確認した。

オルガノン§6(要約)
偏見なき観察者が唯一知覚すべきものは、外部に表現された病の徴候・現象・症状の全体(本来の健康状態からいかに逸脱しているか)である。治療家は、生命エネルギーの病的な作用(逸脱部分)全体を「観察」する必要がある。(表現された症状以外に見るものはない)

卒業後によく相談されそうな子供のケース学習をした。前半のレメディ比較学習を受けて、他のレメディと間違えやすいケースを選んだ。しかし、講師の意に反して、生徒さんたちは迷うことなく一つのレメディを言い当てた。
個々の症状だけに迷わされず「何が癒されるべきか?」について充分に理解したうえでレメディの選択をしたからだ。

良い意味でのこういう癖がしっかり付いていることが分かりうれしかった。生徒さん達は私の想像以上に成長していた。
快心のケース学習になったと思う。