今月の活動

2010年11月講義(2年生)

11月27日(土)野村講師

10月に国際セミナーで元素の周期表を取り上げたが、それらを実用可能な知識として定着するために、しっかりと復習した。

レメディは、原材料の観点で大きく三つに分類することができる。鉱物、植物、動物である。
鉱物のレメディは百種類以上あるが、すべて元素の周期律表に落とし込むことが可能とされている。

周期表の周期にはそれぞれ以下のようなテーマがある。これらは人の誕生からリーダーになるまでをたどりながら螺旋を描く「栄枯盛衰」モデルとなっている。

第1周期:受胎
第2周期:分娩過程、分離
第3周期:養育、ケア、アイデンティティ、人間関係
第4周期:労働、安全、家族
第5周期:独自性、問題解決、芸術性
第6周期:リーダーシップ、責任

Nat-m.やKali-ar.といった化合物のレメディは、単なる元素の足し算ではなく、二つの特徴が必然的に分かちがたく結びついた状態・関係になっていることも、周期表とマテリアメディカを用いて再確認した。

周期表には現代的なマヤズム分類を重ねることもできる。講義では、ある事態が起きたときにどのような対処をするか、という例で5大マヤズムを分類した。疥癬マヤズム:楽観的な態度をとる、淋病マヤズム:過剰な行動で隠す、結核マヤズム:激しく反応して脱出をはかる、癌マヤズム:混沌に陥らないように必死でコントロールする、梅毒マヤズム:絶望して破壊的行動に出る。

生徒さんは先月と今月とで鉱物のレメディにはかなり慣れ親しんでいただけたのではないかと思っている。

11月28日(日)荻野千恵美講師

2期生には、夏の課題で「セッションを体験してみる」というテーマに取り組んでもらった。
レメディ学習の前にそのときの各自の体験をシェアした。

その体験を確かなものにして頂けるように、ハーネマンが、
クライアントさんをどのように受け止めるかということについて
述べている個所~オルガノン§93~98~を学んだ。

元々はオルガノンは200年近く前のドイツ語で書かれたものである。
通常の講義では日本語で書かれたオルガノンで学んでいるが、
今回は英文で書かれたものと比較しながら読んで行った。

そのことで、生徒さんたちはより理解が深められるのを感じられたようである。

レメディ学習は、前日に国際セミナーの復習として周期律表で学んだことを踏まえて、
Kali-br. Iod. Plat.の3つのレメディを学んだ。

いつものように、レメディ学習では、その原料となる物質から立ち上がるエネルギーを感じる学びとともに、
周期律表からもイメージすることで、色んな角度からの理解ができたと思う。