今月の活動
2010年8月講義(3年生)
8月7日(荻野講師)
講義の前に、コンピュータレパートリーの基本講習会をした。CPソフトの専門家を招き、本当に入り口の部分を説明してもらった。コンピュータレパートリーは、ホメオパスにとって偉大な道具である。複雑なレパートライズ(症状分析など)を短時間ですることが出来、ケースの考察にはなくてはならないものだが、これがレメディの決め手にはならない。
重要なのは、その人(クライアント)を受けとめること。即ち、ケース全体を充分に受けとめることである。生徒さんにはこのことを伝えておきたいと願い、この講習会をした。
今回の講義は、7月の続きで、「2回目の処方」についてである。
各自に、7月に紹介したケースを検討してもらい、各自発表してもらった。いくつかの候補レメディが提案され、それを一つ一つ検討して行き、初回投与レメディを選び、その結果を考察して行った。
その結果としては、多くの改善があったものの健康の再建には至らず、2回目(3回目)の処方が必要になり、それをどう考えてゆけば良いのかを質疑応答を交えながら、進めて行った。
生のケースは臨場感があり、講師の経験を共有することで次のようなことを学ぶことが出来る・・・
ケース全体をどう受けとめるべきか?
具体的な処方はどう判断すべきか?
いくつかある類似したレメディの中から、たった一つのレメディをどう選んで行けばいいのか?
1回目のレメディの査定をどうしてゆくのか?
またそれが充分に働かなかった時、次をどう考えて行けばいいのか?
そして、何よりも、セッションを具体的にどう進めて行けば良いのか?
ケース学習は、これまで学んできたホメオパシーの原理を実際にどう生かして行けるのかを体得するためには、最も良い方法である。
8月8日(野村講師)
昨年10月の国際セミナー時に公開セッションした方の、フォローアップの講義をした。3年生以上では、大半の講義は、こうしたケース学習になる。多くのケースを経験するばするほど、ホメオパスとしての力は培われて行く。
経験あるホメオパスでも初回から、良いレメディが分かるわけではない。その典型的なケースとして、このケースを取り上げてみた。
前日とのつながりを踏まえて、ケースを充分に受けとめてもらうことに重点を置き、皆で一緒にベストレメディにたどり着いた。
最後は、セッションの勉強を兼ねて、生徒さんの一人にクライアントになって頂き、緊急公開セッションを実施したすることになった。
来月は、この続きから始めたいと考えている。