今月の活動
2010年7月講義(1年生)
7月31日(渡辺講師)
授業テーマは、ホメオパシーの基本原則「シングルレメディ・ミニマムドーズ」である。
この原理を深く理解するには、レメディの十分な理解が必要である。そして、レメディを理解するには、ホメオパシー全体を理解する必要がある。当然ながら、今回1回だけで習得することは難しい課題なので、今回は、入り口に立っていただくことを目的に
講義を組み立ててみた。
改めて「オルガノン」全般を見渡し、レメディを切り口にして、レメディの理解を深めて頂くことからはじめて、最終的に「シングルレメディ・ミニマムドーズ」の原則の大切さを身に付けてもらえるように進めた。
何故、原則として、レメディは一回にたった一種類を投与するべきなのか?
何故、必要最小限の投与が、クライアントを健康に導くことが出来るのか?
・・・について、グループ学習も交えながら、理解を促すことが出来たと思う。
8月1日(荻野千恵美講師)
今月の授業は、オルガノン§25 から始めた。
ハーネマンは、プルービングに熱心に取り組み、レメディの力に
強い自信を持っていたことがうかがえるセクションである。
今回のレメディ学習には、Sulph.と相互補完的なレメディ(Complementary remedy)を3つ選んだ。
Acon.は、植物の中では強い特性を持っている。「突然に」大きな影響を与える力をもった物質を原料とするレメディは、また、「突然に」起きた症状を和らげてくれる力も持っている。
よく似た特徴を持ったものでも、Ars.は鉱物を原料とする。
恐怖心はどちらも強いですが、比較して学ぶことによって、質感の違いを感じることができたと思う。
Nuv-v.は、健康なレベルでは、Ars.と見分けがつかないことがよくあるどちらも、気難しく完璧主義だが、Nux-v.はあまり恐れのない人である。Nux-v.のレメディとなる原料は、薄茶色のボタンのような形をした種子。
「あなたが、ジャングルに落ちた1粒の種だったら、何を望みますか?」
大木になることをめざす種子を原料とする人のレメディが適するのは、独立心や野心、競争心の強い人でもある。
今月のオルガノン
§25
私たちは入念なプルービングにおいて・・・すなわち純粋な経験(注~省略)によって以下のことを教えられる。
つまり、健康な人体に影響を及ぼすレメディは、治療すべき患者に見られるほとんどの症状を、類似したものとして生み出すことが明らかにされている。そしてこのレメディが、適切にポテンシー化されごく微量で投与され、こうした病的状態における症状の総体、すなわち、現在の病気の状態を、速やかに徹底して持続的に取り除き、健康な状態へと変える。またさらに、すべてのレメディは、類似の症状に出来る限り類似した病の状態を例外なく治癒に向かわせ、根治させるのである。