今月の活動

2009年6月講義(2年生)

6月度の2年生授業は、レメディ学習と「ケース」を教材にして、ホメオパシーの基本を学びました。

ホメオパシーの実践で、もっとも大切なことは、レメディを飲むこと
ではありません。また、レメディを見つけることでもありません。
それは第二義的なものです。

一番大切なことは、
「クライアントさんをありのまま受け止めること」です。

これが、なかなか簡単ではありません。
何故なら、現代人である私たちは、常日頃考える姿勢が、人を批判的に捉えがちであったり、
必要以上に同情的になったりしてしまうからです。

何よりホメオパスに求められるのは、「偏見なき観察者」であることです。

今月のオルガノン
第6段落
偏見をもたない観察者は、経験的に証明されないような考えられただけの超感覚的なものが無意味であることを心得ている。こういう観察者の観察眼がどんなに鋭くても、個々のすべての病気に関して知りうるのは、感覚を通じて外部から認識できる心身の状態変化、すなわち病気の徴候・現象・症状以外には何もない。それはつまり、現在病気である患者の、以前健康だった状態からの逸脱にほかならない。これが、患者が自分で感じるものであり、周囲の者たちが患者から知覚するものであり、医師が患者に観察するものである。病気の一切すべては、こうした知覚できるあらゆる徴候によって表示される。言いかえると、こうした徴候が、病気の真に唯一考えられうる形態を形成するのである(注)。

2年生の生徒さんたちは、このことの難しさを感じ始めたところです。
7月授業では、この点について深めて行く予定です。