今月の活動

2015年6月授業(2年生)

6月13日(土)14日(日)

今月の授業は、「レメディの復習」「身近な人の相談ケースの経過を生徒さん自身に解説して頂く」「レメディ学習」「オルガノン学習」「古典的ケース学習」と盛りだくさんでした。

「レメディの復習」

5月に学んだユリ科のレメディ~Lil-t.Verat.~の復習をしながら、ユリ科固有の特徴について再確認をしました。

ユリ科のレメディを必要とする人に共通した感覚は、周りから「押し出される」ように感じることです。多くの場合、必要以上に自己重要性を誇張しがちな言動になります。

 

「身近な人の相談ケースの経過を生徒さん自身に解説して頂く」

これは、今回始めての試みです。
昨年来、何度も、生徒さん自身が、ご自分の身近な人のケースを皆さんにシェアして一緒に最適なレメディを検討してきました。
そのフォローを相談者の生徒さんご自身にして頂き、皆さんに報告してもらいました。
皆で考え提案したレメディによって、身近な人に何が起きているのか?
次に何をしたら良いのか?

などについての報告です。

この経験を通じて・・・
・レメディの理解を深めてもらう。
・ケースのフォローの実践力を身につけてもらう。
・そして、人前で正確に報告し、伝えて行く経験も養って行く。

などを目的にして始めてみました。

今回は、2月と4月に皆で検討したお2人の生徒さんに発表してもらいました。
今後も続けて行きたいと考えています。

 

「オルガノン学習」

今月は§46~60を学びました。
先月の復習から入りました。皆さんよく理解されています。

今月の範囲は、ハーネマンが、ホメオパシーこそ、真に理にかなった療法であることを熱意をこめて述べているところなので、順番に精読しました。よく理解できたと思います。

 

「レメディ学習」

今月は、ミルクのレメディを2つ学びました。Lac-c.とLac-d.です。

Lac-c.は犬のミルクから調整されるレメディです。
自尊心が低く、周りで起きることに非常に敏感で、多くの恐れを持っています。
その敏感さと恐怖心ゆえに、非常に攻撃的な一面もあります。
身体面では、症状などが左右に交互に変わりやすいという特徴があります。

Lac-d.は牛のミルクから調整されるレメディです。
授業では、実際に「スキムミルク」をなめてもらい簡便なプルービングをしながら進めて行きました。皆さんの体感をまとめたら、Lac-d.のマテリアメディカに近いものができました。とても面白かったです。
Lac-d.の方は狭い場所が極端に苦手です。虐待との関連もあるかも知れません。
身体面では、激しい頭痛症状があり、とても寒がりで、牛乳が苦手です。

これらのミルクのレメディは、「分離感」と「関係性」というテーマを持っています。
特に母親との関係性に何か問題を抱えている方にマッチするレメディ達です。

 

「古典的ケース学習」

先月の授業の最後に宿題として出しておいたので、全員に発表してもらいました。
正解者は、一人もいませんでしたが、皆さん、それぞれにきちんと理由を述べて、自分が考えたレメディを述べました。そのことがとても良い経験になったと思います。

皆さんの反省として・・・
偏見で見ていた。
レメディの理解が表面的。
部分にばかり注目して全体像が充分に見れていない。

・・など等、出て来ました。とても良い勉強になったようです。

今月は、新しい古典的ケース一題を宿題としてお渡しして、授業を終わりました。
来月が楽しみです。