今月の活動
2015年7月授業(3年生)
7月4日(土)5日(日)
今月の授業は「講師トレーニング」「レメディ学習」「オルガノン学習」「ケース学習」及び「古典的ケース学習」です。
「講師トレーニング」
3年生は、皆で8月に熊本で自主セミナーを開催する予定です。先月に引き続きその練習の時間を取りました。
内容は、「ホメオパシーとは何か」「よく使う三つのレメディ紹介」「簡単プルービング」の3つでした。
発表担当者が、順次講師として前に立ち、発表して行きます。その後同期生と講師が感じたことを述べたり、アドバイスしたりしながら進めました。(写真はMurx. アクキガイ)
具体的な目標に向かっての実習は、みなさん真剣そのものです。知らない誰かに伝えようとすることが、一番身に着くものだと思います。8月が楽しみです。
「レメディ学習」
今月は、Murx.Bufo.の2つの動物レメディを学びました。
Murx.は巻貝の分泌物から調整されるもので、Sep.(コウイカの墨)とよく間違えるレメディです。
とても美しい巻貝の貝殻の現物を手に取ってもらいながら、そして分泌物である「貝紫」の情報を伝えた上で、このレメディの質感(イメージ)を立ち上げて行きました。Sep.に似ていますが、Sep.とは異なり強いセクシャリティーがあるのが特徴です。
Bufo.は、ヒキガエルの分泌物から調整されるレメディです。ヒキガエルの生態動画を見ながら、このレメディの質感(イメージ)を立ち上げて行きました。
このレメディは自分が周りから理解されていないと分かるととても怒るタイプに適しています。このレメディも強いセクシャリティーがあるのが特徴です。
欧州では古くから発達障害傾向(多動・自閉等)の子供に使って成果を上げて来ました。
動物レメディ全体の中心テーマはサバイバル(生き残り)です。
サバイバルに最も必要なことは、食べることと子孫を残すことの2つですが、これら2つのレメディには、その傾向がとてもよく出ています。
「オルガノン学習」
今月は§204~209の単元です。
この単元は、慢性病に対する取り組み方の入口です。
ホメオパスの役割は、慢性マヤズム(慢性病の素因)を癒すことですが、まずはその前に生活環境や医原病からの心身の乱れがないか、充分に確認するところから始めることの重要性を述べている単元です。
とても実践的な内容ですから、理解が難しいところだと思いますが、3年生は、実習も進んでいますので、おおまかには理解出来たと思います。
「ケース学習」
生徒さんが取って来たケースを皆でシェアしながら、シングルレメディに到達して行きました。
この生徒さんのケースの取り方は、過去に比べてかなり良くなってきています。素晴らしいことです。
ケースのクライアントは、とても敏感な方でしたので、ある生徒さんは、植物レメディに違いないと思い込んでしまいました。敏感な人=植物レメディ・・・こういう勘違いは、プロでもよくあります。様々な失敗から学んで欲しいと願っています。
特にホメオパスは、自分を偏見から自由な状態にしておくことが大切です。ホメオパスに最も求められることは、あらゆることから自由でいられるかどうかということに尽きると言って良いでしょう。何かを積み重ねて行く学びというよりは、何かをそぎ落として行く学びではないかと思います。
「古典的ケース学習」
これは、クラシカルホメオパシー界のかなり古い実例を材料にケースとレメディを学ぶものです。今春4月から2年生で新たに始めたものです。
100年以上前のケースも含まれますが、とても多くのことが学べるので、1年生でも3年生でも始めてみることにしました。3年生では、特に適確な症状(Rubirics)を選ぶことを目的にしています。