今月の活動
2015年7月授業報告(2年生)
7月25日(土)26日(日)
今月の授業は「先月学んだレメディの復習」「オルガノン学習」「今月のレメディ学習」「セッションの基本の練習」「古典的ケース学習」でした。
「先月のレメディ学習の復習」
先月学んだ2つのレメディLac-c. Lac-d.について、そのエッセンスと主な症状について、確認をしました。
(写真はAnac.)
みなさんよく復習されているのがうかがわれました。レパートリーを引くスピードも随分と早く正確になって来ています。
最後に「哺乳類のレメディ」の特徴をまとめた資料を確認して終わりました。
哺乳類のレメディの共通項は・・・
家族やグループと個人というテーマ(属し従う、犠牲を払うなど)
コミュニケーションの豊かさ
生理の問題
テリトリーの意識の強さ
などです。哺乳類のレメディを必要とする人は、哺乳類的な思考・行動をする傾向にあります。
「今月のオルガノン学習」
先月のおさらいをした後に、今月分の§61~70を精読しながら、理解を深めて行きました。
先月の復習で大切な点は、薬物にもいかなるものにも「全体像」があること。
薬物は単一目的に使っているように見えるけれども実は違う・・ということを知ることが大切。人に都合の悪いことを副作用と呼んでいること。
例えば頭痛薬には鎮痛作用だけではなく、胃に負担を掛ける作用があったり、精神面にも影響を与える作用がある。強壮な人は平気でも虚弱な人だと影響を受けてしまうこともある。だから、薬物はよく理解してから飲むことが大切。
今月の単元では、生きている身体では一次作用と二次作用が起きることを理解しました。氷水に、しばらく手を漬けてから手を上げるとジンジンと熱くなってくる。身体は逆方向に向かって反発しようとする(二次作用)。薬物でもレメディでも、外部から強すぎる力を与えると逆作用が起きます。だから、ホメオパシーでは微量(最少限度)を使うことを大切にします。
§70が前半のまとめの単元なので、これでオルガノンの前半部分が終了したことになりました。
「今月のレメディ学習」
今月は、Ferr. Anac.の2つのレメディを学びました。
Ferr.は鉄から調整されるレメディです。
「鉄」のことをみなさんで考えてもらいました。人体では「血」と関係し、人物では「鉄の女」のイメージが出て来ました。充分にイメージが湧いてきた後に、Ferr.特有の症状(Rubrics)について、一つ一つ確かめました。最後に、マテリアメディカで全体像を確認しました。
Anac.は、ウルシ科に属す、マーキングナッツから調整されるレメディです。
マーキングナッツのいくつかの映像を見ながら、全体イメージを描いてもらいました。
このレメディのマテリアメディカに近い像も出て来ました。
このレメディは、とても劣等感が強く自尊心が低いタイプにマッチします。常に内的葛藤に悩まされ、心の内では善なるものと悪なるものの間で苦しみます。自分はこの世から分離されているような妄想に苛まれやすく、時に残酷な気持ちや行動になることもあります。
「セッションの基本の練習」
今回、初めて、セッション練習をしてみました。
2人1組になり、各15分ずつ、お互いのことを聞き取る練習をしました。どう聞くか?何を聞くか?実習しないと何も分からないので、まずは思う通りに進めて貰いました。これを繰り返しているうちに慣れて来ると思います。聞いてもらって、自分の身体のことや気持ちの整理がついたという人が結構いました。セッションを受ける側の気持ちを知ることも、このトレーニングの目的の一つです。
「古典的ケース学習」
先月の宿題の答え合わせから始めました。
お一人ずつに、問題への考え方とレメディ候補を述べてもらいました。みなさん、選択する考え方は、とてもしっかりして来ました。
正解は、Nat-m.でした。過半数の方は正解でした。Sep.という答えもありましたが、問題内容から考えて、それも間違いではありません。
良い機会でしたので、Nat-m.とSep.の違いをまとめました。レメディは、最初は一つ一つ学ぶことが有効ですが、ある程度レメディを学んだら、比較しながら理解すると、個々のレメディの理解が深まって行きます。
最後に、新しい問題を出して、終わりました。来月の発表が楽しみです。