今月の活動
2015年9月授業報告(3年生)
9月5日(土)6日(日)
今月は、「今月のレメディ学習」「ケース学習」「解剖生理学」を学びました。
「今月のレメディ学習」
今月は、Sil. Puls. Thuj.の3つの大レメディの比較をする授業をしました。
まずは生徒さん一人一人に個々のレメディのエッセンスや主要な症状(Rubrics)について発表してもらいました。(写真は解剖生理担当の中村裕恵先生)
その上で、皆でレメディ同士の共通点・相違点を考えて行きました。
一人一人レメディについて発表してもらう時間は、とても有意義だったと思います。
そして、皆で色々意見交換しながら、個々のレメディの理解を深められたことも良かったのではないかと思います。
卒業を間近にした3年生では、よく知っているレメディをより広く・深く学ぶことで、レメディの理解をして行くことが大切だと考えています。
これら3つのレメディの共通項の一つは、マヤズム傾向が同じだということです。
このマヤズム(Sycosis)の特徴は、自らの弱さを自覚していてそれ隠すこと。そして過剰感があることです。
もう一つの共通項は、四大体質でいうところの「粘液質」の要素が強い点です。
こういう質感を学ぶことで、実際の人間の質感も理解しやすくなるでしょう。
講師からは、「Single Rubrics シングルルーブリクス」の資料を渡しました。
これは、レメディ固有の症状を集めたもので、レメディに一貫して流れる軸のようなものです。個々のレメディ理解の参考になればと思いました。
「ケース学習」
8月に、生徒さんが取ったケースと同じクライアントさんのケースを講師が取りました。
そのケースを材料にして、皆で、考えて行きました。
講師からは、ケース全体を細かく解説しました。
どういう意図で質問をしたのか?
クライアントの何に注目したのか?
など、みなさんの今後のセッションに役立つ点を具体的に伝えました。
ケースの全体を理解した上で、「この方の何が癒されるべきか?」を考え、それに沿って、特徴的な症状(全体像)を考えて行きました。
機械的に症状を羅列しただけでは、ベストレメディにはたどり着けません。
レメディの知識があるだけでも、ベストレメディにはたどり着けません。
まずは、クライアントをしっかり受けとめること。
つまり、ケース全体の理解ができること・・これが最も大切なところです。
ホメオパシーの実践で大切なことは、クライアントをよく理解することです。
それなしに、ベストレメディにたどり着くことは難しいでしょう。
「解剖生理学」
中村裕恵特別講師による今年度1回目の講義でした。
難しい解剖生理を簡単に楽しく講義できる方は珍しいと思いますが、中村先生はそれが出来る稀有な方だと思います。
今回は、昨年度に比べて、さらにシンプルにダイナミックな内容に変わっていました。
陰陽五行説の考え方も加味して、とても興味深い内容に、皆、感銘を受けていました。
1年生・2年生からの有志の参加者も多かったのですが、中村講師のファンがさらに増えたようです。
次回は、12月に予定しています。