今月の活動
2015年9月授業報告(1年生)
9月18日19日
今月の授業は「先月のレメディの復習」「ホメオパシー基本原理」「今月のレメディ学習」「オルガノン学習」「古典的ケース学習」でした。
「先月のレメディの復習」
先月学んだ2つのレメディ~Bell. Rhus-t.~の核心的な症状を皆さんとシェアしながら、主要症状(Rubrics)をレパートリーを開きながら確認して行きました。(写真はコウイカ=Sep.)
今月は、レパートリーでの学習は、やや少なめにして、レメディの核心部分に力を入れてみました。
「ホメオパシー基本原理」
まずは、先月学んだ「SRP」について復習しました。
具体的に、生徒さんや講師が持ち合わせている「際立った症状(SRP)」を材料にして、
症状を深めて行く練習をしてみました。SRPはその人の個性が表現されているところですから、深めやすいところであることを理解して頂けたと思います。
その具体的な学びを通じて、10月の国際セミナーで、講師が取り上げると思われる~クラムス(CLAMS)~について、理解を深めて行きました。
CLAMSは、その人の核心的な症状を深めて行くホメオパシー特有の手法のことです。
「今月のレメディ学習」
今月は、Sep.Ign.の2つのレメディを学びました。
女性に起きやすい特有の問題について、皆で様々考えて行きました。その上で、各レメディ学習に進みました。
Sep.はコウイカの墨から調整されるレメディです。コウイカの生態を映像を通じて理解して頂くところから始めました。Sep.というレメディの核心は、停滞Stasisです。精神・感情・身体全体に渡る循環不良の問題を抱えた方にマッチするレメディです。特に女性特有の不調と深く関係します。生理の問題、頭痛、下半身の冷えやむくみ、出産後のうつ的気分などによく適用されて来ました。
Ign.は、イグナチウスの豆から調整されます。欧州では、古くから急性時の強いショック時にしばしば使われて来ました。このレメディが体質的に合う方は、理想主義的で行動的で感性豊かな女性にマッチします。内的にとても豊かな感情を持っていますが、それを強くコントロールしようとする傾向が強く、心身全体の緊張状態や過度に自分を責める傾向が本人を苦しめています。内的葛藤のレメディとしても有名です。
「オルガノン学習」
今月は、§31~42までを学びました。
ホメオパシーの基本的な概念である「罹病性(感受性)」の理解から始め、ハーネマンが様々な観察や文献研究から発見した「人間の健康と病気に関する法則」について述べられている単元です。
この単元で、ハーネマンは、人がすでに罹っている病気に対して「類似していない別の病気」が後から入ってきた場合、どうなるのか?について、具体的に述べています。
後から来る病が元の病と類似していない時、病は居座り続け治癒は起きないことを明らかにしています。治癒が起きるのは、後から来る病が、元の病と類似した時だけであることを発見しています。
「古典的ケース学習」
先月出したケースの宿題を皆さんに述べてもらいました。
全員が正解したわけではありませんが、考え方は、シッカリしていて、素晴らしいと思いました。今回のケースは、特に「全体像」と「SRP」の両方をよく理解できていないと答えに至ることは出来ないやや難しいケースでした。
10月は、いよいよ「国際セミナー」です。
世界レベルの先生に触れることで、みなさんの視野が広がり、ホメオパシーへの興味が深まって行くことを願っています。