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2015年12月授業報告(1年生)

12月12日(土)13日(日)

今月の授業は「先月のレメディの復習(Coloc.Mag-p.)」「今月のレメディ学習(Merc.Lach.)」

「オルガノン学習」「急性のレメディの選び方・使い方(風邪の場合)」「古典的ケース学習(悲嘆からの発症)」でした。


「オルガノン学習」

今月は、オルガノンの中盤の入り口にあたる§72-81を学びました。

ここは、急性病と慢性病について述べられている単元です。
ホメオパシーでは、急性か慢性かを正確に見極めることが大切であり、それぞれに対する違う対処法があるのです。
まずは、予備知識なしで、皆さんに急性と慢性について、今知っていることを答えてもらいました。皆さん、まだオルガノンはたいして読んでいないはずですが、結構、シッカリと理解されていることに驚きました。

それを踏まえて、講師からは、健康観というやや大きな観点から2つの病のことをお話ししました。

まずは急性病と慢性病の見極め方について確認をしたうえで、健康状態とこれら2つの病の状態(急性と慢性)との関係性について、皆で考えてゆきました。
通常、多くの成人は、すでに幾分健康状態から逸脱しています。多かれ少なかれ「慢性病状態」になっているものです。

ハーネマンは、当初、ホメオパシーで急性病患者を治療して大きな成果を上げていました。ところが治癒したはずの患者が繰り返してやって来るようになり、なぜだろうと考えるようになりました。その課題に対して、彼は12年間を費やして、研究しました。
12年間の実証分析や臨床考察をした結果、彼は一見急性病と思われるものも、その奥底には慢性病の基盤(病の土壌=マヤズム)があるということを発見しました。

急性病の底には、もっと癒すべきところがあるということです。

急性病(表面の症状)を一時的に抑圧しても問題は何も解決していないのです。

それどころか、急性病への抑圧治療は、むしろ慢性病の基盤をより悪化させ、長期的には健康状態を損なうことになるのです。

彼はその研究成果を『慢性病論』としてまとめました。

このホメオパシーの健康と病に対する基本的な考えは、皆さんの腑に落ちたのではないかと思います。