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2015年12月授業報告(2年生)
12月20日(土)21日(日)
今月の授業は、「先月のレメディの復習」「今月のレメディ学習」「オルガノン学習」
「生徒さんの体調不良を皆で考える」「生徒さんの身近な人のケース学習」でした。
「今月のレメディ学習」
今月は、Bry.Chin.の2つの植物レメディを学びました。(画像はBry.)
一つは乾燥した砂漠で生き、もう一つは高温多湿の環境下で生きています。
Bry.は、渇き切った砂漠に生息する植物から調整されます。数あるホメオパシーレメディの中でもとりわけモダリティー(好転・悪化要因)に特徴のあるレメディです。
Bry.に適する人は、動くと悪化し、じっとしていると好転します。そして、とても強い渇きを訴えます。そういう風邪症状や関節の問題にしばしば適用されます。「渇く」とはどういうことなのか?を考えてみると、このレメディの本質がもっとわかるようになります。
モダリティーは、ホメオパシーでは、とても重要な注目点で、その人の体質的な特徴がハッキリ現れているところです。ここから、その人の体質的な個性(際立った点)を読み取って行きます。
10月の国際セミナーで、インドの卓越した臨床家Dr.サルカーはこう述べています。
「ホメオパシーはモダリティーに依存している。モダリティーがわからなければレメディはわからない。」
Chin.は、高温多湿の熱帯雨林に生息する植物から調整されます。ホメオパシーの創始者ハーネマンが、ホメオパシーの原理を発見した記念碑的なレメディでもあります。
一般的には身体の脱水症状、つまり強い衰弱状態に適用されてきましたが、精神的脱水という少しわかりにくい症状を持つレメディとしてもよく知られています。
「脱水」とはどういうことなのか?を考えるとより楽しい学びになるでしょう。
ある生徒さんは、身体がとても衰弱している時には、むしろ神経が冴えて、様々なイマジネーションが沸き上がって来る感覚がある。このChin.の「精神的脱水感」の感じはとてもよくわかりますとのことでした。
別の生徒さんは、カンジンスキーの絵のイメージにつながりますとのことでした。苦しみの果てに見出すような芸術家のレメディではないかと感じられたようです。
皆さん、本当に良い感覚をもっているなと思いました。
自然界と人間の関係、そして、自然界に生息する生き物と人間の症状には、不思議で興味深い関係性が見て取れます。そういう学びがホメオパシーの魅力だと思います。