お知らせ&更新情報
2016年2月授業報告(1年生)
2月20日(土)21日(日)
今月は、「急性症状への対応」「ホメオパシー基本原理~へリングの法則など」「先月のレメディの復習」「オルガノン学習」「レメディ学習」を学びました。そして、最後に初級コースの修了証をお渡しして、1年目最後の授業を終えました。
「レメディ学習」
今月は、Caust.Staph.の2つのレメディを学びました。
Caust.は、ハーネマンが作ったレメディです。現在も尚、その組成内容が分かりにくいものです。特徴的なのは、皮膚につくと火傷する。カリウムとカルシウムと硫黄が含まれているものです。
レメディとしての症状像の中心をしめるのは、麻痺的症状です。主として部分麻痺ですが、全身麻痺も含まれます。
部分麻痺では、まぶた、顔、喉、四肢、膀胱、肛門などが動きにくくなるような症状に適しています。子供では、「おねしょ」や「泣き虫」として、表現されることが多いでしょう。大人では、疲れやすくへたりこむような弱いタイプでもありますが、その一方で、権威や不正に立ち向かう闘士の一面もあります。
最後は、サンカランの「Soul of Remedies」でレメディイメージを伝えました。
Staph.は、キンポウゲ科の植物レメディです。レメディキットにも入っている著名なレメディです。
まずは、その姿形を見るために、花の形や生育映像の紹介から始めました。
その映像から 「Pride~誇り高さ」や「Indignation~憤り」や「Sensitive Sexuality~性的に敏感さ」などのこの植物特有のものを感じ取ってもらいました。
このレメディは、特に侵入されることに敏感で、無礼に対して憤りを感じやすいのですが、争いを嫌うところが特徴です。身体面では、侵入されやすい部位~口、目、耳、排出口など、出口入り口あたりのトラブルに利用されてきました。
インド建国の父と言われるガンジーは、このレメディイメージにマッチする人物だと言われています。かつて、イギリスは、インドを武力で植民地化して支配しました。ガンジーは武力によって対抗しようとはせずに、「無抵抗・不服従」というスローガンを掲げ、国民全体に呼びかけました。それが、インドが強国イギリスからの独立を勝ち取る原動力になりました。この行動姿勢は、まさにStaph.のものです。
面白いのは、イギリスからインドにホメオパシーを初めて持ち込み、国の医療として奨励したのは、このガンジーです。そして今や、インドは、ホメオパシーの世界的な先進国になりました。