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2016年4月授業報告(1年生~初級コース)

4月半ばに9期生(初級コース)最初の授業が始まりました。

オリエンテーション・自己紹介・講師紹介を終えた後、早速授業に入りました。 今年度の入学生は、個人セッションの経験者が比較的多く含まれており、体感的にホメオパシーを理解している方が多く、最初から授業にも馴染んでおられました。

今回は「ホメオパス(ホメオパシー専門家)の役割とは何か」「オルガノン学習(健康観~健康と病気と症状について」「レメディ学習」「古典的ケース学習」を学びました。

 

  「ホメオパス(ホメオパシー専門家)の役割とは何か」

200年程前にハーネマンが著した『オルガノン』の冒頭の§1~3を精読しながら、講師の体験事例を材料に皆で考えて行きました。

「§1:療法家の唯一の使命は、病気の人を健康にすることである。」

「§2:理想的治癒とは、明確な根拠に則り、短期間で無害で、速やかで穏やかで持続的で全体的な回復のことである」 ハーネマンは、最初に、シンプルで明確な目標設定をしています。 極当たり前のことが記してあるのですが、よく考えてみると現実は、随分と違うことに気づかされます。各人の経験や身近な具体例から、皆で考えて行きました。

 

それを踏まえて、ハーネマンは、§3で、療法家がするべきことを明記しています。

「§3:療法家は次のことを明確に認識・知覚・洞察していなければならない。

1.病の認識と兆候の読み取り=個々の症例で何が癒されるべきか?について

2.レメディの治癒力に関する知識=個々のレメディの治癒力は何かについて

3.レメディの選択と適用とその正しい投与法=投与量と反復方法について

4.個々の症例で治癒を妨げているものは何か。どうすれば取り除けるのか。」

これで、これから学んでゆく皆さんの目標がハッキリしたと思います。

 

翌日も、『オルガノン』を精読しながら、健康観(健康と病気と症状について)について考えて行きました。

クラシカルホメオパシー京都の授業はほぼ毎回『オルガノン』を中心に進めて行きます。

いわば、私たちの師匠は、200年前に生きたドイツ人医師~ホメオパシーの創始者ハーネマン~です。

彼の一言一言は、いまもなお、瑞々しく私たちの心の響いてきます。 『オルガノン』を読み進めて行くと、本質的には現代は200年前とほとんど変わっていないことに気づかされるでしょう。