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2016年度国際セミナー『JUST YOU SEE 2』

10月8日・9日・10日

恒例になりました今秋の国際セミナーには、昨年に引き続き、インドの著名なホメオパシー臨床家Dr.Sarkarをお招きして、3日間の講座を開催しました。

昨年、受講された方の多くがリピーターとして参加して頂き、連日60名を超える参加者のために、会場は満員状態になりました。

 

昨年度は、Dr.Sarkarの存在に、大きな衝撃を受けることになりましたが、今年度は、改めて、40年以上続けて来られた臨床家としての凄みを感じることになりました。

Dr.Sarkarのホメオパシーの基本原則に謙虚に従う姿勢と膨大な臨床経験に基づいた具体的な解説に、多くの参加者は圧倒されていました。

彼は、独自のメソッドや自説を展開する事がありません。すべては、ご自身が患者さんを通じて学んだ経験からのものであり、臨床する際の裏付けは、古い(場合によっては100年以上前に記された)マテリアメディカやレパートリーや過去のマスターたちの書物からのものしかありません。ただ、人を徹底して観察して、レメディとの症状の類似性を探して行く。とてつもなくシンプルですが、とてつもなく美しいものでもあります。

Dr.Sarkarは、実際のケースビデオを紹介しながら・・・この患者さんは、自分の身体症状をこう表現しましたね。それは、そのまま、過去のマスターたちのこの一節に書いてある通りです。だから、この患者さんには、このレメディがマッチするはずです。さて、結果はご覧のとおり。類似の法則という自然法則に則り、自然治癒が起きていますね。 「JUST YOU SEE」・・・こんな感じです。

ホメオパシーの基本原理もレメディ解説もざまざまな方法論も、いずれも同様な進め方です。そして、参加者が色々な質問をしても、即座に実例を示して返答してゆきます。

Dr.Sarkarの姿勢は、少しもぶれません。そこからは、彼のホメオパシーへのゆるぎない信頼感と患者本位の姿勢が伝わって来ます。

その姿を見ていると、ホメオパシーの創始者S.ハーネマンが著した『オルガノン』の第1章が、ふと浮かんで来ます。

 

『オルガノン』第1章~要約
真の治療家の唯一の使命は病める人の健康を回復することだけである。
(注)確かでもない理論医学を述べるのは止め、人々を助けるために行動に出るべき時である。

 
昨年度同様、素晴らしい3日間でした。
参加された皆さんは、素敵なギフトを受け取ったことでしょう。ホメオパシーの無限の可能性というギフトです。

また、近い将来、Dr.Sarkarには、ぜひ来日して頂きたいと願っています。
さて、
来年2017年度は、クラシカルホメオパシー京都設立10年の節目を迎えます。来秋の国際セミナーも通常の授業内容ももっと面白くてためになる内容を目指しています。 どうぞお楽しみに。