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2017年5月授業報告(3年生~上級コース)
5月13日(土)14日(日)
今月は、「先月のレメディの復習」「マヤズムについて」「今月のレメディ学習3つ」「古典的ケース学習」を学びました。(画像はシクラメン原種)
「今月のレメディ学習」
今月は、Ph-ac. Cycl. Nit-ac.の3つのレメディ(2つの酸のレメディと1つの植物レメディ)を学びました。
Ph-ac.はリン酸から調整される一つ目の酸のレメディです。授業では、「酸」の特徴を考えて行くところから入りました。酸のメインテーマは、奮闘努力とそれに引き続く衰弱です。
性格的には温厚で従順、感情的に影響を受けやすい人にマッチします。
身体面では、多量の排尿や発汗、下痢など、体液の喪失から不調が起きてきやすいです。特に感情面からの不調~悲しみ、無念さ、不幸せな愛、ホームシック、悪い知らせなど~がその誘因になります。その結果、燃え尽きてしまい、無関心・無感動・無気力・怠惰な状態に陥ります。まるで心の底にぽっかり穴が開いたかのような状態。それがPh-ac.の典型的な状態です。
Cycl.は、サクラソウ科シクラメン属の球根性多年草から調整されるレメディです。
Cyclamenの語源の「旋回」と関係した諸症状が特徴です。
身体面では、めまい発作。精神面では、自責の念・自己非難の気持ちになりやすい。
身体面は、Puls.に似て、精神面は、Nat-m.に似ています。Puls.のように、油っこいものを食べると不調になり、喉もあまり渇きません。寒がりです。Nat-m.のように、悲嘆傾向が強く、自責の念を強く持ちます。加えて、Cycl.の特徴は、めまい症状と視野の問題が起きやすい点です。
Nit-ac.は、硝酸から調整される二つ目の酸のレメディです。
授業では、「硝酸」の特徴について考えるところから入りました。皆さんから出て来たイメージは、激しい、激怒、溶かす、しつこいなどでした。レメディ像も似ています。
このレメディにマッチする人は自分が感じている絶え間ない危険や脅かされた状態を撃退しようとします。常に不機嫌で疑り深く執念深い。でも仲間には同情的です。
特に酸のレメディに共通の疲弊、衰弱がみられます。身体面では、開口部や粘膜に症状が出やすいという特徴があります。