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2017年6月授業報告(3年生~上級コース)

6月12日(土)13日(日)

今月は、「先月のレメディ復習」「オルガノン学習」「ホメオパシー基本原理」「今月のレメディ学習」「古典的ケース学習」を学びました。また、ケース実習も始まりましたので、講義の中で、ポーテンシー(レメディの深さ・強さ)とドーズ(レメディを摂る頻度)にも触れました。

 

「今月のレメディ学習(3つ)」

今月は、Psor.Kali-c.Coff.を学びました。

 
Psor.は、Nosodes(ノソーズ)に分類されるレメディです。Nosodesとは人間の病巣部から調整されるレメディで、とても人間くさいレメディです。
特に、Psor.は、人類の歴史と同じほど古い病~皮膚症状~と関係の深いレメディです。
身体面では、顔色が悪く、皮膚は汚い状態で、悪臭のある分泌物がでているような症状が特徴的です。絶えず続くような空腹感があり、寒さで全体が悪化します。
精神面では、悲観的で、望みが持てず、行き詰まっています。貧困や失敗をとても恐れ、自分には何もかもが足りないという感覚が強くあります。
全体的に、生命力・回復力が非常に弱っている方に適しています。
ある意味、これは人間の原初的な状態でもあり、多くの人の奥底にこの要素が潜んでいます。

 
Kali-c.は、地味で、理解しにくい鉱物レメディです。
カリウムという元素は人体の必須元素ですが、ベーシックで現実的で地味なものです。その存在のあり方が、このレメディイメージと重なります。
インドの著名なホメオパスであるサンカランは、こう述べています。
Kali-c.の中心テーマは、家族や仲間の援助を得られない人にみられる恐怖・反応である。独りでいるときに生じる恐怖感から強く仲間を求める。特にKali-c.の女性は、ひとりになると凄まじい恐怖や不安が生じる。一人にならないために仲間や家族の一員であることに意を使う。しかし家族や仲間に強く依存するにも関わらず、依存する人に対してひどい扱いをしてしまい、時にけんか腰にもなる。(ソウル オブ レメディーズより)
最後に、周期律表から、カリウムについての理解を深めました。

 
Coff.は、コーヒー豆から調整されるレメディです。
授業の最初に、皆さんに一口ずつ飲んで頂き、そのエネルギーを味わってもらいました。
このレメディは、欧州では、昔から不眠症状に苦しむ人に活用されて来ました。例えば運動会など行事の前日の夜に興奮して飲むれないような場合に適しています。
行事ばかりではなく広く神経の過度な興奮症状に対して有効です。痛み・接触・雑音・においに耐えがたくなったりします。異常に活発な精神と肉体に対して使われてきました。