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2017年6月授業報告(2年生~中級コース)
6月17日(土)18日(日)
今月は、「先月のレメディの復習」「オルガノン学習§100~110」「今月のレメディ学習」「レパートリーの使い方(入門)」を学びました。(写真は、オルガノン英語版。授業では日本語訳を使います。)
「オルガノン学習§100~110」
この単元では、主として2つのことを学びます。
1.急性病と慢性病の区分と流行病に対するベストレメディの見つけ方
2.プルービングの基本
の2つです。
1.流行病に対するベストレメディの見つけ方
ホメオパシーでは、よく知られた流行病(急性病)であっても、病名だけで自動的にレメディを判断することはありません。数人以上の人に共通した症状の全体をとらえます。その症状の全体にマッチしたレメディが、その地区で流行している病に対するベストレメディになります。ホメオパシーでは、このように選ばれたレメディのことをGenius Epidemicと称しています。
2.§105~は、真の療法家がすべき第2の仕事についてです。ホメオパスは、自分が使うレメディのエネルギーを充分に研究しておくことが求められます。それは、文献や憶測に基づくものではなく、プルービング(実証)に基づくものであるようにと繰り返し述べています。通常医療では、病んだ人で治験(実証)をしますが、ホメオパシーでは、健康な人で行います。
ハーネマンは、§105から続く単元で、このプルービングの重要性を述べ、ホメオパスは、出来る限り自分でもプルービングを体験することを勧めています。それが、レメディを理解する一番の近道であり、同時に、自分自身が健康になる道でもあると述べています。
「レパートリーの使い方(入門)」
レパートリーの具体的な使い方について学びました。当校では、2年前までは、レパートリーは、1年次から使い慣れるようにしてきましたが、この学年(9期生)からは、2年生になって初めて本格的に使うことにしました。最初の1年間は、レメディ一つ一つのことをより深く理解することに集中してほしいからです。
今回は、使い方入門ということで、レパートリーの全体構造のこと。これが始まった歴史的経緯などから始めました。そして、生徒さんが今感じている症状を材料にして具体的に使って行きました。今後も毎月、基本を大切にしながら、出来るだけ具体的にご紹介して行きます。
ホメオパシーの専門家を目指す際には、レパートリーが使えるようになるかが、とても重要です。ただ、これをモノにするには、日常的に何度もページを開き、慣れてゆくしかありません。