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2017年11月授業報告(2年生~中級コース)

11月18日(土)19日(日)

今月は、「先月のレメディの復習」「オルガノン学習§146~154」「ケース学習」「今月のレメディ学習」「マッパムンディ(ケースを理解する手法)」を学びました。

 
「ケース学習」

講師が、昔取ったCASEを学習教材としてシェアしました。
9月の国際セミナーで、ジェレミー先生から学んだCASE分析の方法を使って分析して行きました。

特に、今回はレメディが何かを考えるのではなく、その人の何が癒されるべきかを考えることに重点をおいた授業をしました。癒すべきものは、病ではなく「病んだ人」ですから、この視点が何よりも大切です。

ホメオパシーの専門コースで、多くのレメディを学ぶに連れて、誰でも、頭の中にレメディの情報が溢れてきます。そうなると、人全体を観ることよりも、レメディを人に当てはめて行きがちです。そこに、無用な偏見が生まれます。

今回の授業では、ホメオパスが偏見なく、クライアントに向き合えるように、いきなり症状(Rubrics)やレメディについて考えないで、ざっくり全体を捉えるところから、始めました。
この点については、9月の国際セミナーでは「前分析」という言葉で習いました。
クライアントの健康度、緊急性(急性・慢性)、予後、治癒を妨げているものの有無、親和性(部位)、マヤズム傾向、バイタリティー、ケースの全体性(治癒に至るまでにレメディをいくつ必要とするか?)、といったケースのおおまかな理解を進めながら、最終的にシングルレメディに近づいて行きます。
癒すべき点を明確にするために、今回は、CASE全体を鳥瞰する(鳥の目で眺める)ことの大切さを考えてもらいました。

また、最終的に選んだレメディは、鉱物レメディだったので、周期律表についても解説しました。授業を進めてゆく際に、これまで、2年間弱学んだことの総復習も兼ねることができましたので、今後のCASE学習の基本ができたと思います。

このクラスは、来春から3年生で、いよいよCASE実習が始まります。今回は、その事前準備になったと思います。