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2017年12月授業報告(3年生~上級コース)

12月9日(土)10日(日)

今月は「先月のレメディの復習(Apis. Naja. Cimic.)」「マッパムンディ(ケースやレメディの理解を深めるツール)」「今月のレメディ学習(Cocc.Mag-c.)」「古典的ケース学習」を学びました。
最近、コンピュータレパートリーソフトを購入された生徒さんが何人かおられたので、慣れる目的で、ソフトを時々使いながら、授業を進めました。(画像は、Cocc.)

 

「今月のレメディ学習」

今月は、Cocc.Mag-c.を学びました。

Cocc.は、古典的ケース(神経の乱れの症状を起こしているケース)から授業に入りました。
まずはケースの中で特徴的な症状をピックアップして、レパートリー(レメディ検索辞書)で適切な症状を探して行きました。その作業の過程から、Cocc.に親しみを持って頂けたらと思いました。

Cocc.は、セルフケア的には、乗り物酔い・看病疲れ・時差ボケのレメディとして知られています。
でも、意外にも様々な場面で活用できる優れたレメディでもあります。その応用範囲の広さを知って頂きたくて、普段あまり使わない場面のケース紹介から始めてみました。Cocc.はケースで紹介した神経の乱れ以外に、婦人科系の問題にもよく利用されます。
Cocc.は、全体として著名なレメディIgn.やPuls.にも似た点があり、非常に敏感で精神的なショックからの発症が起きやすいレメディの一つです。
とても感じやすいのに、同時にぼんやり感があります。外部のことを感じた後の内的な反応~思考・行動~が鈍く、すべてがあまりにも遅くなります。一種の麻痺状態と言って良いでしょう。
昔インドでは、この植物を利用して漁をしていました。魚を酩酊状態にさせて、捕えやすくするためです。また酔いを強くするためにビールに混ぜられていたこともあったようです。
Mag-c.は炭酸マグネシウムから調整される鉱物レメディです。
このレメディも様々なケースに適応できるレメディですが、現状は充分に使いこなされていません。レメディ像が明確ではないため、ホメオパスにとってピンと来ないからです。
授業では、マグネシウムの元素の特性を周期律表から理解することから始めました。その方が、結果的にレメディ像がハッキリするからです。急がば回れです。

鉱物(元素)レメディを周期律から理解する方法は、ここ20年くらいでホメオパシーの世界での標準になりつつあります。化学に苦手意識がある人には抵抗がある(講師の私もそうでしたが)と思いますが、さほど難しくありません。

ホメオパシーでは、周期律は、人が胎内から死を迎えるまでのレプリカと考えます。

ホメオパシーの鉱物(元素)レメディと周期律の近似性を一旦知ってしまうと面白くて楽しくて仕方がなくなる生徒さんも多いのです。中学・高校時代には面白くもなんともなかった化学に俄然興味が沸いてきたりします。

このアイデアを最初に提案したのは、オランダのホメオパス、ショルテンです。その後、インドのサンカランがリファインして、シンプルで活用しやすいものにしました。鉱物(元素)レメディを周期律から理解する方法については、はじめて知った方の多くが感動するだろうと思います。今後も繰り返してご紹介して行く予定です。