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2017年12月報告(2年生~中級コース)

12月16日(土)17日(日)

今月は「先月のレメディの復習(Iod.Psor.)」「マッパムンディ(ケース分析法)」「古典的ケース学習」「オルガノン学習(§155~164)」「今月のレメディ学習(Cocc.Coff.)」を学びました。(画像は今月のレメディCoff.)

 
「古典的ケース学習」

100年ほど前、抗生剤が手に入り難い時代での救急事例(肺血症)を学びました。

まずは、生徒さんのうち、現役の看護師さんに肺血症という病について、お話しして頂きました。これは血管内に細菌毒が混入して全身に回る現在でも怖い病です。この病は、抗生剤がない時代には亡くなる方も多かったようです。そんな時代に、ホメオパシーが多くの命を救った事例の一つです。

内容は当時の主流医学でなかなか改善できず、ホメオパス(医師)に相談に来た時のケースです。特徴的な症状がいくつかあり、そのホメオパスは、短時間で適切なレメディを選び、効果もすぐに現れました。結果的に診療費もかなり安く済みましたと記してケースレポートを結んでいます。

授業では、まずは、ケースから、特徴的な点をピックアップして行きました。
次に、ケース全体を眺めて「症状の全体像」つまり「何が癒されるべきか?」をハッキリさせました。
それをハッキリさせた上で、重要な症状をレパートリー(レメディ検索辞書)を引きながら、レメディ候補を絞り込んで行き、最終的に、一つのレメディ(シングルレメディ)にたどり着きました。

古典的ケースからは、ホメオパシーだけでなく、病理のことや現代医学(アロパシー・アンティパシー)とホメオパシーのアプローチの違いなど様々な学びが得られます。
今後も繰り返し続けて行きます。ていねいに繰り返すことで、生徒さんたちにかなり力がつくと思います。