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2018年1月授業報告(2年生~中級コース)

1月20日(土)21日(日)

今月は「近況報告(レメディ体験報告)」「先月のレメディの復習(Cocc. Coff.)」「オルガノン学習(§165~177)」「今月のレメディ学習(Ambr.Bar-c.Coloc.Dios.)」「古典的ケース学習」を学びました。

(画像は、アンバーグリース~Ambr.の原料)

 

「今月のレメディ学習(Ambr.Bar-c.Coloc.Dios.)」

Ambr.は、最高級のお香「アンバーグリース」から調整されたレメディです。

その原材料は、マッコウクジラの排泄物が長い間、海に漂って海岸に打ち上げられた石の塊のようなものです。現在は、入手困難な貴重品です。
授業では、海に打ち上げられた石のような原材料の映像をみるところから始めました。
これを拾った人たちは、皆ニコニコ顔です。とても高く買ってもらえるからです。

このレメディが適用できる人は、臆病でひどい恥ずかしがり屋です。内気で赤面しやすく、神経質で匂いや音に敏感です。音楽で泣いてしまうことすらあります。特徴的なのは人の気配があると、排尿・排便ができなくなることです。結果として慢性的な便秘になりやすいタイプです。非常に敏感なため、当惑しやすく、仕事上や家庭内のショックから不調が始まりやすいことが多いようです。

 
Bar-c.は炭酸バリウムから調整されるレメディです。
欧州では、古くから、発達遅滞の子供と子供のようになった老人に対して活用され、大きな成果を上げてきました。
子供では極端な自信のなさが特徴的です。とても恥ずかしがりで、特に人から笑われることに非常に敏感です。些細なことも決められません。体質的にも弱く、寒さに敏感で風邪をひきやすいタイプです。風邪をひくと扁桃腺がよく腫れます。足から汗が多量に出て、臭くなりやすいこともあります。老人では、認知症的症状の方への第一候補レメディでもあり、今後、利用されることが増えてくると思われます。子供や老人に限らず、不妊で悩む女性に対しても、多くの成功例があるレメディの一つです。
授業では、出来るだけ多くの講師の実践例を紹介して、レメディ像をクリアにして行きました。

色んな人に対して使えるポテンシャルのあるレメディであることを伝えられたと思います。最後に、発達障害に関する一般情報のポイントにふれて授業を終えました。

 
Coloc.は、ウリ科の植物から調整されるレメディで、欧州では古くから痛みに対してよく利用されてきました。「抑圧された怒り」によって引き起こされる痛みに特徴があります。消化器系,神経系に効果的で、特にイライラや怒りを伴う場合に最適です。腹部の痛みは、突然のひどい差し込み痛があり、身をよじり、のたうち回り、泣き叫ぶこともあるほです。身体を二つ折りにして腹部を圧迫すると楽になるのが見分けるポイントです。
同じような痛みでも、身体を反らす方が楽になるような場合には、「Dios.」というヤマイモ科の植物から調整されたレメディを使います。ホメオパシーでは、悪化の仕方・好転の仕方(モダリティーと呼ばれます)で、レメディを使い分けることが多く、レメディを学ぶ際には、この悪化・好転要因を確認しておくことが大切になります。