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2018年2月授業報告(3年生~上級コース)
2月10日(土)11日(日)
今月は「先月のレメディの復習(周期律第3シリーズにある主要レメディ)」「レパートリー実習」「古典的ケース学習」「レメディ学習」「オルガノン学習§270~279」を学びました。授業の最後に修了式をして、今年度の全授業を終えました。(画像は、目隠しされた隼/Falco-pe.)
「レメディ学習(Falco-pe.Carb-v.)」
Falco-pe.は、隼の羽から調整されるレメディです。
ただし、野生の隼ではなく、人に飼い慣らされた隼です。
生徒さんたちには、まず野生の隼の映像からエネルギーイメージを挙げてもらいました。次に人が隼の雛(ひな)を飼い慣らすためのマスク(冠)を被せられた隼の姿を見てもらいました。そのむごい姿に少なからずショックを受けられたのではないかと思います。
動物界最速のスピードで飛ぶことができ、優れた視力で獲物を一瞬で捕えて仕留めるという高い能力を持っていながら、幼い時から人間に目隠しされ、拘束マスクをはめられて、餌付けされ、厳しくしつけられた隼。自由を奪われた猛禽から作られたレメディが、どのような人の病に適しているのか?をイメージして行きました。
レメディとしては、隼に対する厳しい抑圧状態と似た抑圧を受けてきた子供などによく活用されています。優れた能力を持ちながらも、いざ行動しようとした時、ブレーキが掛ってしまうようなタイプの人や子供に適しています。
このレメディを必要とする人に色々聞いて行くと「自分は、頭に袋を被せられているかのように感じることがあります」などと話されることがあります。そういう時、ホメオパスは、ドキッとします。
Carb-v.は木炭から、調整されるレメディです。
昔から、酸欠状態や循環不全(便秘・ガス溜まり)に活用されてきた歴史あるレメディです。
授業では、木炭に関する画像を見て、原料イメージを伝えるところから始めました。
寒がりなのに、内部の熱感があり、新鮮な外の風に当たりたいという奇妙な症状が特徴的です。全体には、力がなく、怠惰で、鈍く、無関心さが目立ちます。
精神面では、決断できず、ぐずぐずするタイプです。身体面では手足は冷たく、血液循環が悪く青白い顔をしていることが多いでしょう。一般に体液の喪失・重病のために生命力が低下している状態の際に考えてみると良いレメディです。過度の鼓腸に悩み、ウエスト周りのきつさに耐えられない方にも適しています。
最後に、インドのホメオパス・サンカランのCarb-v.のケースもご紹介しました。
彼は反応の鈍い、発達の遅れた子どもに使い、大きく改善したとのことでした。
ホメオパシーでは古くから発達障害児によく活用されてきたBar-c.(炭酸バリウム)とも似たような使い方ができるようです。
補足的に、Carb-an.(動物炭)のレメディも紹介しました。昔から、「動物の黒焼き」は、様々な健康回復に活用されて来ました。炭にはそういう効用も見られるようです。
「修了式」
修了式では、皆さんにこの1年間を振り返って思うことと、今後の抱負を述べて頂きました。
ある生徒さんは、ホメオパシーとは多様性を受け入れることだと理解したと述べられました。そういう学びを通じて、自分自身ももっと柔軟になれそう、ものごとの本質をつかむことができそうにも感じると言われたことが印象的でした。
皆さん、新年度からスタートするプロフェッショナルコースに向けて、静かに燃えていました。